気功のひろば
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ブログ

2021.12.14

高くへ登るには、低いところから。

The Book of Life 12/14のテーマは

To Clime High One Must Begin Low

*クリシュナムルティの言葉を、
一日一ページ 365日分に編集された本「The Book of Life」を 一日分ずつ、翻訳しています。バックナンバーは同じカテゴリからお読みいただけます。

J.クリシュナムルティ 訳 天野泰司



宗教組織は、固定化し硬直化していきます。
ちょうど、その組織に属する人の思考が固まり、頑なになるのと同様に。  

生きることは、変化し続けること。
常に何かになりつつあること、
止むことのない変革です。

そして、組織は柔軟たり得ないので、
その変化の前に立ちはだかります。
組織を守ろうとして極めて保守的になるのです。

真実を探求することは、個々人が行うことで、
教会で集まって行うことではありません。
真実と共にあろうとするなら、
「ただひとり」であらなければなりません。

孤立という意味ではなく、
あらゆる影響や見解から自由であるということです。
組織化した思考は、必然的に
考えることそのものを妨げるようになります。

お気付きのように、
いわゆるスピリチュアルな組織の中では、
権力への欲望が尽きることはほとんどあり得ません。
あらゆる種類の、甘く、格調高く聞こえる言葉に
覆い隠されているかもしれませんが、
強欲による病毒、うぬぼれや敵対が助長され、蔓延し、
闘争、不寛容、派閥抗争、その他の醜い症状が
そこから増長していくのです。

見識の広い人たちが、20人から25人ぐらいの小さな集まりを持って、
会費も会員資格もなく、集まりやすい場所で、ていねいに落ち着いて
真実への歩みについて、話し合いをする方が賢明ではありませんか。

排他的な集まりになってしまうことがないように、
集まりのそれぞれの人が、時々促しあって、
また他の小さな集まりに参加するのも良いかもしれません。
そうすれば、広がりを持ち、窮屈で偏狭になることはないでしょう。

高いところへ登るには、低いところから始めなければなりません。

この小さな始まりから、もっと健全で幸せな世の中を創造する。
その手助けがあなたにできるかもしれません。

2021.12.09

Monthly Live 12/10配信!

乾燥の季節に、皮膚を気持ちよく整える。
12/10(金曜)午後2時〜、月イチの「Montly Live」配信です !

   *画像をclick !*

免疫強化シリーズ第9回目。 今月のテーマは、皮膚です。

皮膚は、体の内外、自分と自分以外とを分ける物理的な壁。
原初的な意味での、最初の免疫器官です。
外から病原体が簡単に侵入しても困るし、
また免疫が過剰に働き過ぎて、自分自身を攻撃してしまうのもまた困ります。
皮膚免疫の働きを見ていくと、
ちょうどよく免疫が働いてくれることのありがたさがよくわかります。
冬の乾燥の季節の配信でもあるので、
皮膚のはりや潤いを保ちながら、
適切に免疫が働くようにする方法を学んでいきましょう。

美しい皮膚は、健康な皮膚です。
 (天野)

気功協会の You tubeチャンネルからもご覧になれます。
「気功のひろば」HPの左上にも、赤いYoutubeマークがあります。
時間になると、ライブ配信が始まります。
終えてからも見ることができます。無料。カンパ歓迎 !

時間になると、お部屋が教室になるライブ配信。
お部屋を少し片付けて、お水やタオル、メモも手元に。
ご一緒に、いま必要なことを。
午後2時、お待ちしています。(純)

 

 

2021.11.26

「幸福になる気功」とは。

幸福になる気功」、12/19にLive配信します。
今年の締めくくりと楽しい来年への種まきに。
京都御苑で案内動画を撮影しました。紅葉も楽しんでください。

2021.11.09

気功生活 Vol.127

今、変わる

私の心、
私の体、
私の関わっている
すべてのもの。

【目次】

内からの変革 天野泰司
冬の養生 目のてあて/ 首まわし / 水を飲む
特集・治る力と体癖 その2
The Book of Life 9/14・10/3
講座ノート 10/20・10/10 京都
ミラクル禅密直行便 みつる
つれづれ遊湯記4  あや
蔦町茶会 〜取り戻す秋 吉田純子
お知らせ 気功の学校123 他


内からの変革

天野泰司

 蔦町の庭は、秋明菊や石蕗が咲き、花水木が紅葉して秋らしく色づいてきました。いかがお過ごしですか。
蔦町の事務所は秋分の日で一周年。あっという間に過ぎた一年で、早くも、2022年の講座を決めていく時期になりました。
メイン講座「気功の学校」は、新春のリアル教室がリニューアルして復活。体の変化が最も大きな1〜3月に、気功のいちばんの基礎を学び、心身をバージョンアップさせます。
前回は、オンラインでたくさんの方に「気功の学校・ゼロ」を受講いただきましたが、早春の新生の息吹と共鳴してダイナミックに心身が変化していく醍醐味は「リアル教室」ならでは。機も熟し、ここ数年の閉塞的な状況を内側から一気に転換する絶好のタイミングです。
体の内と外はいつも共鳴しています。私たちの身体は外界の状況に即応するようにして変化し、心身が根本から変わることで、周囲の環境も切り替わっていきます。
その意味では、「よし、行こう!」と、新春からの「気功の学校」などのリアル教室に主体的に参加したり、生活リズムに合わせて動画配信を活用し、心身が着実に変わることがとても大切です。今この時にこそ、多くの方に、気功が広く伝わってほしいと心の底から思います。
気功の効用は、単なる健康法の枠にとどまりません。「ゆるむ」ことを体を通じて理解し、ストンと腑に落ちると、当然と思ってきた「一生懸命にがんばる」という手法ではない、別の選択肢が生まれ、生きることが自然の流れに沿って、今の心地よさを大切に、気持ちよく楽に過ごせるようになるのです。もちろん病気も乗り越えやすくなるけれど、「健康になる」ということの本当の意味はここにあります。

からだに染み込むように
私が気功に出会った30年ほど前には、たくさんの種類の気功が独自の流派と理論を打ち立てて、気功はどこか謎めいた怪しいものとして社会に拡散していました。それもそのはず、道教、密教、禅などの宗教的な心身改変テクニック、不老長生の秘法や民間の治療術、漢方や中医学、伝統的な武術や体術など多種多様な源流を持つものを全部ひとまとめにして「気功」と呼んでいたからです。そこに日本の整体や操体法、からだ育ての視点、世界の心身技法、現代医療の視点も加わって、いったいどうやって気功をまとめていけばよいのか、真剣に悩んだ時期がありました。
その悩みの糸口が開きかけた頃、私が所属していた気功組織が解散し、2000年に「気功協会」が誕生しました。あとは努力というよりも、ただ導かれるままに次々と幸運な出会いや学びが積み重なって、今があります。
複雑で難解なことを、シンプルでやさしく、どこまでも分解し精練していくと、そこにはすべての土台、「自然の原理」が残っていきました。「気功の学校」で学ぶのはこのエッセンス。今期は、毎回わかりやすいテーマを立てて、自然の原理が体に直接染み込んでいくように学びを進めます。
初めて学ぶ方も、何度も受講されている方も、気功を誰かに伝えたい方にも、収穫の大きな内容となるでしょう。この機会にふるってご参加ください。申し込みお待ちしております。

2021.11.09

Monthly Live 11/10配信!

急に冬の足音が聞こえてきましたね。
11/10(水曜)午後2時〜、月イチの「Montly Live」配信です !

   *画像をclick !*

免疫強化シリーズ第8回目。 今月のテーマは、リンパです。

リンパ系は、全身にはりめぐらされた免疫系のネットワークです。
全身をめぐる血液の一部は、 リンパ液となって
リンパ管の中をゆっくり心臓へと戻っていきますが、
その途中に「リンパ節」と呼ばれる関所のようなところが約500ほどあり、
免疫細胞が見張っていて、ウイルスや細菌、 異物などを取り除いてくれています。
血液循環が良くなるだけで、
体調が良くなったり、 様々な症状が改善してしまうのと同様に、
リンパの循環が良くなるだけで、免疫系の働きも高まっていきます。
コロナはもちろん、インフルエンザや風邪、がんにも大切なリンパ。
リンパの流れをよくする簡単な方法を知り、
免疫系全体の活性を上げていきましょう。
 (天野)

気功協会の You tubeチャンネルからもご覧になれます。
「気功のひろば」HPの左上にも、赤いYoutubeマークがあります。
時間になると、ライブ配信が始まります。
終えてからも見ることができます。無料。カンパ歓迎 !

時間になると、お部屋が教室になるライブ配信。
お部屋を少し片付けて、お水やタオル、メモも手元に。
ご一緒に、いま必要なことを。
午後2時、お待ちしています。(純)

 

 

2021.10.31

投票に行こう ! (最高裁判断表付き)

晴れてきました。投票に行きましょう !

投票に行った後の清々しさは何とも言えません。
天野からのメッセージです。「投票は自然なこと」。

最高裁のチェックは即時には難しいので、
このNHKのページが参考になります !

自由な社会を作っていきましょうね。(純)

2021.10.22

一晩で風邪を経過する 〜朝日カルチャー京都木曜

朝日カルチャー京都、木曜午後の定例教室
20年ほど続く、落ち着いて集中できる安心のクラスです。
お話からまとめました。

   2021/10/20 於:朝日カルチャー京都 天野泰司

・・・・・・・

急に気温が下がって、いま風邪をひくのによい時期。
熱が出て、一晩で下がるような経過をたどるのが良い。

風邪でしか変わらないものがある。
気功は、心の角度が変わり、そして体が変わる。
風邪を自分の力で乗り越えると、体そのものが脱皮するように
がらっと変わる。

変化には、発熱、咳などの反応が必要。
その山を越えてゆっくりしている間に、
変わろうとしていた、そうなりたい、体自身が意図していた方向へ変わる。
季節の変わり目に、次のシーズンに向けての調整になる。

体は正直で、週末や連休など、休める時になると調整が起こってくる。
「一日で経過する」という知識、経験があると、
体がそれを聞いて、一日で調整してくれる。

それには、寒気がしたり、しんどくなって「風邪かな」と思ったら
まず足湯をする。
くるぶしがかくれるくらいのお湯で6分ほど、赤くなった片足をふく、靴下をはく。
片足だけ差し湯をしてあと2分、ふいて靴下をはく。

体には目標の温度、計画があり、その体温まで上がり切ったら
すっと下がってくる。
解熱剤などで無理に下げるとまた上がり、長引くと体力がおちてこじれる。
コロナで重症化するのもそんな影響があるのかもしれない。

下がってきて平熱以下になり、平熱に戻るので、その時によく休む。
熱が下がったからとすぐに通学・出勤しない

寒さは足元から、冷えは末端、手先足先から来る。
手と足の甲の、骨と骨の間がきゅっと縮んで体を守るが、
部分的にほどけていかないことが起きる。
足先の、めぐりの悪い片側だけが縮んだままになって
腰がねじれ、動きづらくなって腰痛が起こったり、動きづらくなる。

その左右差は、足湯で解消できる。
風邪かな、と思った時に足湯をすると、ねじれや緊張がほどけて全力が出せ、
体の目的とする温度まで、熱が出せる。

風邪の時だけではなく、この時期の足湯は、隠れていた違和感が解消されやすい。
急に気温が下がった日や、晴れた日の朝に足湯するとよい。



[心がおちつく やさしい気功

 

・・・・・・

朝日カルチャー京都では、他に 第2日曜午後「季節の気功」(次回11/14)
大阪中之島では、3ヶ月に1回 (次回11/3) 開講しています。

 

2021.10.09

Monthly Live 10/11配信!

すっかり秋らしくなり、虫の音が聞こえてきます。

10/11(月)午後2時〜、 配信です !

   *画像をclick !*

免疫強化シリース第7回目。 10月のテーマは、腎臓。
肝腎要と言われるように、生命活動を保つためにとても大切な臓器。
腎臓は、血液を濾過して尿をつくりますが、
血液中の成分をモニターしながら 要るものと要らないものを分け、
いい血液の状態をいつも保とうとしています。
良質な血液循環がなければ免疫のネットワークも働きませんから、
腎臓は免疫系のバックヤードのようなところ。
副腎の働きも含めて、腎臓全体を元気にして、
気血のめぐりを良くしていきましょう。 (天野)

気功協会の You tubeチャンネルからもご覧になれます。
「気功のひろば」HPの左上にも、赤いYoutubeマークがあります。
時間になると、ライブ配信が始まります。
終えてからも見ることができます。無料。カンパ歓迎 !

時間になると、お部屋が教室になるライブ配信。
お部屋を少し片付けて、お水やタオル、メモも手元に。
ご一緒に、いま必要なことを。午後2時、お待ちしています。(純)

 

 

2021.10.03

思考の正体

The Book of Life
10/3のテーマは
The Very Nature of Thought

*クリシュナムルティの言葉を、一日一ページ
365日分に編集された本「The Book of Life」を
一日分ずつ、翻訳しています。

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J.クリシュナムルティ
訳 天野泰司


時間とは、思考です。

思考は、記憶によるプロセスで「時間」というものを生み出しているのです。
昨日、今日、明日という時間、何かを達成するための手段や、生活の方便として、
便宜的に使うものとしての時間、をです。
私たちにとって時間とは、何世代にも渡ってずっと、
とてつもなく重大なものであり続け、ある人生からまた別の人生へと引き継がれ、
脚色されながら日々が継続していくのです。

私たちの心が作り出したこの「時間」は、まさしく思考の本質そのもの。
「思考=時間」なのです。
何らかの「手段としての時間」が存在する限り、
心は、自らの枠を超えていくことはありません。
心がそれ自身を超えていく資質は、
時間というものから自由である「新しい心」にあります。

「時間」は、恐れを生じさせる要因です。
時計が刻む、秒、分、時、日、年といった物理的時間ではありません。
心理的な時間、内面的なプロセスとしての時間。
その内面的な時間が恐怖を引き起こすことは明らかです。

「時間=思考」、そして「時間=恐れ」なのです。
恐怖を育て、欲求不満や葛藤を引き起こします。
だから、真実を悟る即座の知覚、真実を見てとることは、時間を超越しているのです。

ですから、恐怖を理解するには、
距離、空間または「私」に気をつけるのと同様に、
心理的な「時間」に注意しなければなりません。

「私」は思考によって作られています。
昨日今日明日と、過去の記憶を使って現在を規定し、
未来の私を型にはめようとするのです。

私たちにとって恐怖は、とんでもなく重大な現実です。
恐怖に飲み込まれ、錯綜の中にある心は、決して自由たり得ません。
複雑に混乱した時間というものを理解しない限り、
恐怖ということの全貌を知り得ることは、決してありません。
恐怖と時間、やつらは一緒なのです。

2021.09.14

即座に悟ること

The Book of Life
9/14のテーマは
Immediate Perception

*クリシュナムルティの言葉を、一日一ページ
365日分に編集された本「The Book of Life」を
一日分ずつ、翻訳しています。

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訳 天野泰司


 

私にとっては、ただ知覚のみがあります。
即座にものごとの真偽を見て取る、直接の感覚です。

この即座に働く知覚は、何が偽りで何が真実かを見抜く、
そのための必要不可欠な要素なのです。

知性ではありません。
浅薄な知恵、知識、決まりごとなどを土台とした論理や思考ではないのです。

あなたも時々、何らかの真実を発見することがきっとあったでしょう。
例えば、「私は何ものにも属することなどできない」
というような真実に、瞬時に気づいたかもしれません。
これが知覚ということです。
分析も、理由づけも、いずれの思考の産物でもなく、真実を即座に見て取る。
理知的な思考が作り出すすべてのものは、知覚を遠ざける類のものです。

知覚は直感とは全く別物です。
直感という言葉は、饒舌かつ安易に用いられがちです。

私にとっては、この直接の知覚のみがあります。
理屈も、計算も、分析もないのです。
もちろん、分析の能力は必要ですし、
論理的に考えるために、よく働く鋭い知性は必要です。
しかし、理屈と分析ばかりに制限された心では、
何が真実かに気づくことは不可能です。

自らと深く対話すれば、
なぜ所属するのか、
なぜ自分を他にゆだねてしまっているのかがわかるでしょう。
さらに奥へと入っていけば、
自分が奴隷のようになっていること、
自由を切り捨てていること、
自分を他の何かにゆだねることで、
人間としての尊厳を失っていることに気づくでしょう。

そして、これら全てに即座に気づく時、あなたは自由です。
自由になるために努力は不要です。
すなわち、知覚こそが欠くことのできないものなのです。

 

 

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