梅雨の体〜制限の中で ・気功の学校6月
年間コース「気功の学校」。
4月は午前だけ山科の和室で開講、午後は桜の疎水を散歩して一燈園へ。
5月は休館、
そして6月、再開の喜びの中で。
2020/6/7 於:アスニー山科 天野泰司
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*体が望むことを
どんな状況下でも、私の中の自然を尊重する。
そうすることで、自分の力を発揮できる。
頭は情報にそって働くが、土台は体のなかの自然。
制限がある中で何とかやっていくのが一般的だが、
制限がある中でも全力を発揮するのが、気功をしていく意味。
集まることの意義、喜び。共通の体験の大切さ。
ここ1週間ほど、「首がまわらない・背中の違和感・腰がいたい」という声が多い。
「ステイホーム」といえば聞こえはよいが、
活発に動きたい時期に動けないので、エネルギーが余ってくる。
「進んで、責任をもって人のためになることをする」。
そのことで最も大きく余剰エネルギーを分散・昇華していく。
何かのために動いていくことは、自分のためにもよい。
自分に集中していると、そのような動き方がしにくく
エネルギーが余ることで体を壊しやすい。
有償・無償は関係がない、「お金のために働く」ことと「したい仕事」が重なることは稀。
「したいー動くー収入が発生する」のが理想。
西田天香さんは、「頼まれたことに全て喜んで出かける、巡り合った全てを進んで行う」スタンスをとった。
あらゆるものに全身全霊で取り込み、何も頂かない。
私たちは、「体が望むこと、そうしたいと思っていること」を中心にしよう。
体の「自然のフィルター」が選ぶものに添って動く。
体のシグナルを感じながら、頭の回路を変えてゆく。
習慣からくる思考の影響に、気づいていないことが多い。
感覚だ、と思うなかに過去の累積がある。
ものをありのままに見て、ゼロを体験する。
[実習・ゆするー活元運動ーみぞおちを抑えつつ息を吐くー背骨に気を通す]
*梅雨の体
梅雨のポイントは、呼吸器を開く・肝臓・腎臓・汗。
ももの裏側の伸び、胸・指の広がり。
湿度が高い〜発汗できない〜呼吸器が開きにくい、ことに加えてステイホームで、
腎臓に負担がかかり、腰に違和感が生じ、体の左右にねじれが生じ、首に違和感が出る。
首がまわらない、というのは借金でよく言われること。
一度かいた汗を冷やすと、体がちぢむ。ももの後ろ側、足全体の後ろ側を伸ばすと
引っ込んでしまった汗がまた出てくる。
汗には「心理的な汗」、冷や汗といったものもあって、毒性が強い。
借金でなくても、「こうなったらどうしよう」といった不安で首がまわらなくなる。
不安を持ち続けるのは損、不安がなくなれば生きていくことが楽。
首の緊張が胸・みぞおち・肩甲骨の緊張につながる。
[実習・脇腹(側腹)をつまむ]左右をくらべ、硬い方を。
[首の調整]頚椎2の左右、頭を上に向けて蝶番になっているあたりに
親指をあてて、上を向いてポカンとする。
[心がおちつく やさしい気功]
[うつぶせで腎臓のてあて]横になって、両方の足裏を合わせながら。
[おへその座布団行気]横になって、座布団をおなかにおいて、両手のひらでおへそに手をあてる。
*縛り合わない
体への負荷をこの時期にほどくとよい。
お互いを縛り合わない体制を。
制限がある時は、
1.枠の中にいる必要がある時
それはそれとして、枠を楽しむ、活用する。
楽しめない時は枠から逃げる。
2.枠も、何の制限もない状態をつくる。
気功などしながら、体が求める完全な自由を実現する。
[立って、大きなふりこ]
「動く・休む」のリズムで。
動く時は、「ゆすり・大きなふりこ」「活元運動」などで発散感のあるところまでもっていく。好きなふりこでのびやかに。
休むときは、「おへその座布団行気」。中心に気が集まるのでオススメ。
汗をふきとること。
首などの汗がベタベタしている時は、さっと熱い湯に入ったり、お湯でしぼったタオルをあてて汗を出し切る。
[指を開く]
[ももの裏側をのばす]横になって、かかとに手ぬぐいをかけ、足を上げていくと
足の後ろ側全体が伸びて気持ちがいい。
もしくは、あおむけになって丸くなり、両腕で足を抱えてちぢむ。
ぽーんと話して、かかとが放物線を描くようにして落下。
(純)