気功のひろば

ブログ

2018.08.25

夏の疲れを抜く 〜8/19京都

なんとも言えず、深く休んだ一日となりました。

2018/8/19 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
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*変化は感覚を養う

38-9度が当たり前、といった日が2週間ほど続いた。
酷暑も天災、我慢しないで、避難したり、休んだりしたほうがいい。
今日くらいの気温だと涼しく感じるのは、
体が暑さに抵抗力が出てきたとも言える。

暑さ、寒さが交代にやってきて、四季の変化があることで
体の能力が上がり、心の感受性が広がる。
変化は感覚を養う。

変化がないと、感受性が鈍る。
例えば冬にカイロを使うときも、長時間当てっぱなしにしないで
寒いと思う時につけ、熱くなったらはずし、またつけたらよい。

センサーが正常に働くことが、健康の土台。
どこかほっとして心身が休む方向へ向かうときに、センサーがよく働く。

秋は、そうした季節。
夜空や虫の音、ちょっとした風の気配にも心が動き、美しさを感じる。
感覚は、使うほど伸びる。
感受性の高まる秋は、美しいものに触れるとよい。

*頭にふれる

秋の感受性を広げる「ゆるみ」の入り口は、頭。
いくつかポイントをとっていこう。

[実習・頭部活点〜頭頂〜妊娠活点のてあて]

「活点」は、野口晴哉氏が整理したいくつかのポイント。
「頭部活点」は、頭を休めるポイント。
鬼のツノの生える処で、
目の玉を上へ上がっていったところと、耳の前を上がったところの交差点。
左右の中指でふれて、てあてする。

頭頂部にも、中指を重ねて、てあて。
気力を回復し、内臓を引き上げる処。

「妊娠活点」は、後頭部で、目の真裏あたり。
ふっと凹んで、なんとなく手が止まる処。
骨盤の左右差や、腰痛、疲れなどに。

ヒトは受精して、まず頭から末端へ、全身ができてゆく。
なので、頭の変化は全身に応じる。

辛さや痛みがあるのは、生きていこうとする力があるということ。
この時期は、「頭にふれる→ゆっくり動く」という流れがよい。

*ゆっくり動く

[実習・心がおちつく やさしい気功

頭がゆるむと、骨盤も働きやすくなる。
加えて、足首が整うと大きく変わる。

[実習・足首のてあて〜自由に動く]

片足ずつ引き寄せて、くるぶしを両手で包む。
足首から先が、動きたいような感覚があったら
ていねいに感じて動かしていく。
手で動かしてしまわないこと。主体は足首。

足首から先は、細かい骨の集まり。
くるぶしは、左右別々の骨で、1、2ミリの微妙な変化が
体調や気分を左右する。
「気分」は、体のバランスで変わる。

足首は、ひきしまった感じが正常。
くるぶしが下へ落ちている時は、静かにふれていると上がって、足首がひきしまってくる。

気持ちよさは大切、そうすると自ずと整う。
なでていて気持ちがいいのが正常。
わからなかったり、痛かったら、気持ちよさが増すようになでる。

[実習・ていねいに立つ〜座る]
斜め上へ、ゆっくり、すうっと立ち上がり、すわる。
どこも持たないで。
立って、生まれたばかりのように
ていねいに足を動かす。
腰を動かす。

[実習・開閉〜腎臓のてあて]

開・・全身で大きく上へ伸び、手を両側から下ろしてくる。
閉・・手を両側からあげ、前からゆっくり下ろしてくる。

秋のポイントをいくつか。
・腎臓のてあて。
・わき腹(ウエストのつまめる処)をなでる。
・内股をなでる。

(純)

2018.06.23

梅雨を快適に 〜6/10京都

2018/6/10 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
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*梅雨の養生法

この時期は湿度が高く、雨で動きにくい。
フィンランドのサウナは湖畔にあって、
湿度と温度を一気に高め、最高潮に達したら湖に飛び込んで
一気にスッキリする。
梅雨には、そうしたスッキリ感が合っている。

体は、末端が伸びると全部が伸びる。
手足を伸ばすと、胸が開き、腰が伸びる。

[実習・手の指を一本ずつ伸ばす〜足の指を伸ばす]
遠くへ、力を使わないで、イメージで、ゆっくり。
胸を開くように、気持ちよく。

イメージが気を導き、気が動くと体が変わる。
イメージと作用をつなぐものが、気。

イメージの力は大きい。
体の実感が伴っていて、気持ちよい方向であることが大切。
そうすると、適切な範囲を越えない。
例えば、「指が気持ちよく伸びてゆく」イメージに、感覚が伴い、
気持ちよく胸が開くならば、うまくできている。

みぞおちがゆるんでいて、下腹部が充実している
「上虚下実」が、安全な方向の指針となる。

「良いイメージに馴染む」ことが大切。

例えば「人の役に立つ」。
全体の中で、自分がどうあると、周りが心地よいか。
相手の役に立つことは、複雑でデリケート。
その時々で、その都度、変わるもの。
「いつどんな時でも、私は人の役に立っている」
そうした良いイメージを保つことで、必要ない空想が少なくなる。

利他的な心持ちに加えて、体に基づいた感覚があることが大切。

「自利と利他」と仮に分けて考えるが、「利他」の他には私も含まれる。
私と、私以外の全てには関係が必ずあり、区別ができない。
そうした考え方は、一番安全な自分を利する方法であり、
周りも、自分も潤ってくる。

[実習・季節のてあて〜腎臓・後頭部・おなか]

腎臓のろ過機能が、血液の状態を決めている。

[実習・肩の荷がおりる気功梅雨ver.]

ねじりの動き、前後の大きな動きを加えて。

活発に動きにくい梅雨は、余ったエネルギーを発散しにくい。
動くと停滞からさっと抜けられる。
歩くのもよい。時々腎臓に手をあてて、違和感があったらふっと集中する。
てあて、なでることがよい。
満足できる直前にやめると、効果が長く保つ。

(純)

2018.04.16

春の身体 〜4/8京都

2018/4/8 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
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*春はわくわく

春になると、骨盤が浮かんで開いてくる。
仙腸関節がゆるんで開いたまま、
すっと立ち上がるように前傾して、
骨盤が持ち上がってくるので、
心持ちが軽く、体がゆるんでリラックスした感覚と
積極的に動ける感じが自ずと出てくる。
うきうき、わくわくした感じ。

四季の中でも、心地よい季節だが
とどこおりがあると、シニカルになりがち。
その時は、1月(後頭骨が開き、頭がぽかんとしてくる)
2月(肩が開く)、3月(骨盤が開く)の復習をていねいにすると
この時期は、すぐに動き出す。
後頭骨・肩・骨盤は相似形、連動して順に春を迎える。

[実習・肩の荷がおりる気功

*春の養生法

春に一番大切な養生法は、「にっこりする」こと。
にっこりすると、ひたいが開き(=頭がぽかん)、
ほお骨が上がる(=骨盤が上がる)。

そうすると、周りの人のみぞおちもゆるんでくる。
自分の体の状態は、周りに影響している。
なので、自分が変わると、周りも変わる。

楽しい気持ち、気持ちよさの空想を広げていくと
「春の体」状態が定着する。
この時期に「楽しい空想」を貯金しておくと、
落ち込んだ時に、すっと立ち直ることができる。

空想は、生活に大きく影響する。
思いは自由、
楽しいこと、うれしいこと、気持ちのいいことを
100%自分に良いように思い浮かべる。

不安は必要ない。傷つかないように予防し、
最低限の痛手でくいとめようとする働きは大切だが、
ふくらみすぎてしまう傾向がある。
その時々で考えればよい。

無理に頑張り、努力する必要はない。
全力が出ている時は夢中で、頑張っている感覚はないはず。
かといって、だらだらと何もしないのではなく、
明るい方向へ心のアンテナを向けて、気持ちのよい方向へ全身で動いていく。

そうすると、骨盤も自ずと活き活きしてくる。

体をなでたり、やさしい気功をしてゆるめ、
短時間、少し座って楽しい空想をしてみよう。
1週間続けると、こころの貯金になる。
「微笑みの瞑想」と呼んでいる。

[実習・(気持ちよさに集中して) 心がおちつく やさしい気功」。

(純)

2017.12.25

木曜の教室から

天野の定例教室は、大阪の高槻から始まりました。
「気の会天神山」「気の会いわて」の2つ、そして
京都朝日カルチャーの木曜も、20年ほど続いている教室です。

毎週、同じ流れで進んでいきますが
私たちも天野も、毎週同じではありません。
自らの心身の変化や、季節の変化に気づきながら
短いレクチャーもその時々にぴったり、
「おちつく気功」などして、清々しい心で
終わるとすっきり、1週間のリセット。
(いわては2週間ですね)
積み重ねの豊かさも感じられて、定例教室には
また、その良さがあります。

きょうは、今年最後の京都朝日カルチャー木曜日から
お話部分だけ、ご紹介しますね。(純)

 2017/12/21 於:朝日カルチャー京都 天野泰司
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[実習・立って動く〜ふりこから波の動きへ]

きょうは、春の気配がある。
鼻がムズムズしたり、ほっぺが少し赤かったりしませんか。
1〜3月はほんとうに寒いけれど、変わる日がある。
きょうもそうした、体を整えるのにとても良い日。

春は、骨盤の動きが急に盛んになるタイミング。
骨盤はエネルギーの源、人は骨盤が土台。
春は、根本から体質改善ができる季節。

春は楽しく、体に素直に。ふっといく方向へ。
いやなことをしない。
妊娠出産の心得と同じ。

人が皆、「幸せになろう」としながらなれないからくりがそこにある。
考えるのでなく、頭の中を真っ白に。
こだわらないで、気持ちのいいほうへ素直に動く。

気持ちよさには2つあって、「素直に、楽」というものと
「違和感があるけれど、そっちへ行きたい」という急な波。

全ての人が「偏り」をもっている。
「偏りがある=生きている」ということ。
けれど偏りが強くなりすぎ、過剰になってくると、ほどく動きが出てくる。
それが、「急な波」。

大波・小波はあるもの。
人が波を恐れるのは、多くは教育に依るもので
例えばすこし調子が悪いと、「大変だ」「何何ではないか」と
心配してのぞきこむ。
体を健全にするために、病が起こることも多い。
症状がプラスに働いていく。

辛い症状を和らげたいと思うのはok、
けれどそれだけを考えていると、本来の働きを妨げてしまう。

春は、症状の波が大きい。それは生殖器系と関係があって、
本質的な変化につながるため。

新しい世代には、そうした教育をしないで
体の本来の働きを知って、身につけて欲しい。

「おちつく気功」などをぜひ続けて、その中の変化に気づき
「今日はぜひこれをやろう」という感じが出てくるのが、良い。

[実習・心がおちつく やさしい気功」。
(純)

2017.12.23

心と身体の大掃除 〜12/3京都

2017/12/3 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
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*原点に還る

秋は、落ち着いた心の状態が続き、心が美しくなる季節。
冬は、春への準備が始まる。
ひきしまり、そして開いていく。

つぼみでも、閉じ方が良いと、開いた時美しい。
私たちも、寒さでひきしまり方がはっきりしていると、春の変化が明瞭。

例えば、朝、外に出て掃除をしたり
お寺のような所で、美しいお庭をみながら、ただ座る。
そうした場に身を置くだけで、心身がひきしまる。
加えて、
寒さで頭が緊張しやすい季節なので、目の温湿布で神経をゆるめ、
暖房等で乾燥もしやすいので、おいしい水をちびちび飲む。
そうしたことだけでよい。

[実習・目のてあて〜あくび〜心がおちつく やさしい気功」。

不要なものを排出し、必要なものを集めるのが「気の働き」。
頭をゆるめ、思考を休ませて、体の野性を取り戻す。
「体にまかせる」習慣を作る。

例えば、犬は腹帯をしめている訳ではない。
むしろ、お産が近づくと、おなかを地面にぺたっとつけて
冷やしにいく。そうすると収縮が起こる。
それを体が知っている。

心は常に移り変わり、浮き沈みがあって良い。
ひとつ所にしがみつかないで、全部流していく。
手放すほど、入ってくる。
それを、西田天香さんは「無一物中無尽蔵」と表現した。

[実習・肩の荷がおりる気功〜たたく]

イメージは淡く。頭があまり働かないように。

私たちは、豊かな世界にいつも出会いつづけている。
気持ちいい風景や、おなかの中の気持ちよさを思い出して
元の純粋な状態に戻って。

1ヶ月、1日、ひと呼吸、一瞬一瞬、私たちは死んではまた生まれ、
原点に戻って、新しい年を迎える。

(純)

2017.10.27

思いを手放す 〜9/10京都

2017/9/10 於:朝日カルチャー京都 天野泰司
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*思いを手放す

なぜ私たちは、さまざまな苦しみと共にあるのだろうか。

苦しみを減らすには、心の許容量を増やしていく。
生きていること自体が幸せ、心のチャンネルを自分で切り替えてゆく。

生まれる以前からずっと続いている心の状態を、「先天」と呼ぶ。
それは、普段の日常的な心の動きとは違う、言葉以前の世界。

言葉に翻訳できる心の部分を、「後天」と呼ぶ。
それを、分けて考える。

例えば、家にいる動物たちとは、言葉を通して心が伝わっていくけれど
インターネット上で飛び交うメッセージでは、誤解も生まれやすい。
声の調子や表情、間の取り方、心の向かう方向、
体が緊張しているのかゆるんでいるのか等等、
コミュニケーションでは、「体につれて動いているもの」が、多くを占めている。

「言葉以前の心」が、体に宿っている。
BodyとMindは、相互に作用し、影響し合っている。
その両方を、同時にみていくことが大切。

気功では、意識的な働きを静めていくことを「入静」と呼ぶ。
何度でも繰り返し、ゼロに戻る。
「先天の心」が、はっきり現れてくる。

今を生きているのは、先天の心。
将来や過去を考える、時間感覚をもっているのが、後天の心。

方法はやさしい。
体の心地よさに集中し、頭の中を空っぽにする。
そうやって、時間につながれている感覚から自由になる。
心と身体の両面をつないでいけるのが、気功の良さ。

心に浮かぶ、さまざまなおしゃべりにつきあわない。
雑念と呼ばれるものは、淡々と見て、あいづちも打たない。
ただ、聞いているようにすると、会話は成り立たない。
そうしていると、言葉以前の体の部分が、大きく変化する。

[実習・あくび〜心がおちつく やさしい気功」。

「入静」は、集中を保ちながら、気楽にやってみる。
自分を見張る気持ちや、緊張感ではない。

起きているのとは違う、眠っているのでもない。
瞑想的な感覚を特別なものにしない。
心が静かになるのではなく、心がさまざまに動き、流れ、留まらない状態。

心を、つなぎとめることをしない。
楽しかったことや、気持ちよい体験にこだわると、苦しみもつなぎとめてしまう。
一時的な幸せを壊したくない思いが、
心をつなぎ止める。
手放したほうが気持ちよい。

気功をすることを積み重ね、日常でも思いを手放すようにしていくと
ちょうどいいことが、ちょうどいいだけ起こる。

「盛り上がったような気持ちよさ」を手放す。
大変なことを、手放す。

同じことをしていても、毎回新しくて、飽きることがない。
毎回毎回、違う気持ちよさがある。
新しい気持ち、新しい体で味わう。
その後には、深みのある心地よさがある。

*秋の体 

秋の焦点は、腰。
なでる、足湯、水をのむ。

足裏・内股・耳・腎臓のてあて、脇腹・後頭部などの
どこか一カ所にはっきり出ていることが多い。
その時々に、したいところを、ゆっくりなでたり、てあてする。
その一カ所から体全体が変わる。

[実習・耳をこする〜腎臓のてあて、体をねじる]
[実習・肩の荷がおりる気功
(純)

2017.10.24

楽になるレッスン〜心が澄み渡る 10/21中之島

台風の近づく、選挙の前日。じっくり少人数。
中之島の18階は、こころと向き合う
天空の異空間でした。

2017/10/21 於:朝日カルチャー中之島 天野泰司
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*心の声に従って

「心」は、コロコロ変わっていくのが自然。
嬉しかったり、悲しかったり、怒ったり。
その状態を引き止め、つなぎとめようとすることで
安定からより離れていく。

予測しないことは、起こるもの。
抵抗したり、歯向かったりしない。

心には、波があるもの。
波打つこと自体が、健全な心。
心を静めようと努力を重ねれば重ねるほど、
苦しみ、悲しみの中に留まることになる。

明日は投票日。新しい動きが起こっている。
自然発生的に、今必要だから出てきたことが大切。

「自発的な動き」は、完全な自由、圧倒的な自由で支えられる。
限定付きの「自由」や
「まぁ、ここまではいっか」と自分で決めた自由でもない。
身体から湧き起こる何かに従って、すべてを投げ打つような
「今、これがいいぞ」と思うことをやっていく。

もちろん、生きていく上でさまざまな制約はあるが
知らず知らず、自由な空間に、自ら線引きをしている。
そんな枠の中で、知らずに頼っていたものが
がらがらと、不可抗力的に崩れていくことがある。
魂の声に従って、枠を取り払って動く時。

今回の選挙でも、心の声に従って
自主的に立ち上がった人たちは、活き活きした表情をしている。
心がスッキリしていると、身体も活き活きと働く。
心と身体はひとつ。

秋は、心理的な面が前面に出てくる季節。
涼しくなって、心が繊細になり、それが身体に反映する。

辛く苦しかったことが、ふっと浮かんでくる時でもある。
過去の辛さや怒りが、体のどこかに留まって
「漠然とした辛さ」として、心身に作用し続ける。
秋は、それを精算できる好機。
辛さ、出来事が浮かんできたその時に
体の不快な部分を、ただ感じる。
解決しようとしなくてもよい。

そうすると、過去の苦しみがひとつひとつ取れて、流されていく。

[実習・あくび」〜浮かんでくる違和感に、集中しながら。

うつむいてゆっくり息を吐く。ゆっくり頭を上げて、楽に上を向く。
口をあけて、あくびになったら正面に戻る。3回。

心がおちつく やさしい気功」〜気持ちよさに集中しながら。

*楽なほうへ動く

楽なほうへ動くことで、整う。
その中で感じる痛みは、耐えられないものではない。
「もう少しでスッキリするぞ」感がある。

「ゆっくり」動く。なるべく繊細に、体中の感覚を働かせる。
感覚が広がってくると、それにつれて体が一番いいように動き、
自然な働きが引き出されていく。

「心の自然な働き」も、信用して良い。
心は、「コントロールしなければいけないもの」ではない。

心を澄ませてゆくことの意味は大きい。
以前に比べて、ゆとり、余裕がなく、環境的にも
心が自由になる時間、スペースが少なくなって来た。

自分を忘れ、自然とひとつになる時。
山に上って、はるか彼方を見下ろす時。
「自分を見張っている心」から離れ、
解き放たれた心が、元の居場所に戻る。
旅は、原点回帰になる。

けれどこうして今生きている中に、雄大な自然の営みがある。
「私」は、神秘の固まり。
地球に生命が誕生してから、途切れなくつづく生命。
体にふれていくことで、たやすく原点回帰が出来てゆく。

なでる、味わう、心が透明になる。
昔は武士も茶道やお能をしたり、出陣の前に歌を詠んだりした。
死んでもいい、だから強かった。
自分の枠がなくなり、我を忘れる。
そうした時に、力が発揮できる。
自分を含めた全体のために、力が湧いてくる。

枠の中に自分を引き止めない。
自由な心に戻れるような時を作る。
一瞬の中に無限の広がり、そうしたものと出会った瞬間を大切に。

*冷えについて

「冷えたらあたためる」と、『はじめての気功』に書いた。
冷えることを心配して、何枚も重ねることを続けていると
それがなくなった時に冷える。
それよりも、冷えた時に、冷えたところをすぐにあたためる。
そのままに置いておかない。

寒さでちぢむ、あたたまってゆるむ、またちぢんで引き締まる、
そのリズムで体は強くなる。
京都は厳しい冬、暑い夏に鍛えられて、長寿の老人が多い。

[実習・足の指の間を開く]
足の裏と、足の甲をゆっくりなでる。
それぞれの指の間、骨と骨の間を、先から上へ広げながらたどっていくと、
狭くなっているところがある。
3・4指間が狭くなっていると、冷えている。
小さな固まりを見つけたら、そこにじっと
軽く両手の親指を重ねて、しばらく集中する。

最後は立って、のびのびと動いて終わりました。
次回を楽しみに、みなさん気持ちよく帰られました。
ありがとうございました。
(純)

2017.08.21

夏の疲れを抜く 〜8/20京都

厳しい残暑の中を、20人ほどの方が来てくださいました。
窓の外には東山、大文字。
涼しい会議室で、ひとときのゆるやかな休息。
年々厳しくなる暑さや、日々のよしなしごとを
しばし置いて、静かな心と身体を取り戻すひと時となりました。
(純)

2017/8/20 於:朝日カルチャー京都 天野泰司
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*頭の気を下ろす

暑い日が続き、ふらふらした時などは
まず、頭に上がっている気を下ろすとよい。

[実習・頸椎2番の左右、頭部活点のてあて。
あくび〜心がおちつく やさしい気功」。

「頸椎2番の左右」は、上を向いてみて、頭と首のちょうつがいになっている位置。
右側は頭の血が下がる、ふらふらする時など。
左側は上がる。貧血の時など。
「頭部活点」は、鬼の角が生える位置。
ゆっくり、指先でてあてする。

こうして、涼しい場所で、「体がほっとする」一連の時間をとることで
周りの状況は変わらなくても、受け容れ方が違ってくる。
さまざまなことを、脚色・評価なしで、自然に受け取ることができる。

苦しみ、悩み、心配は、四六時中考えていると疲れてしまう。
いっとき手放す。
そして、ほっとした感じを作ると、許容量が増えて
見直すことができたり、
山が越えられそうな気がしてくる。

最初はエベレストのように思えていたものが、
モンブランくらいに思えてきて、
「富士山くらい、いや、比叡山くらいかも」
「それならば自分の足だけでなく、ロープウェーやケーブルを使おうか」
そんな感じが出てくる。

自分で、「山が高い」ことを決めている。
山のけわしさ、高さを決めている。
その大脳の働きを、(先ほどのような)やさしい動きで
ほどいていくことができる。

そうすると、自らを苦しめていた頭の働きが抜け、
体もゆるんで楽になる。
脚色して、苦しみを増やしている。
「こんなに苦しい」と決めている。
そうしたことも減ってゆき、
生じて来る大変な現象も減る、という
効果が連鎖して起こってくる。

ひとりひとりの潜在意識は、深い部分でつながりあっている。
動物的、植物的、物質的感受性といってもよいが
そうして、私の「高い山が次々に現れる」ことが減って
葛藤が少なくなってくると、
周囲の人、周りの世界も変化してくる。

頭の気が下りると、体の働きが活発になる。
「体の働き」とは、90%以上が無意識的な働き。

今日から3日間、できれば1週間、
きょうやったさまざまなこと
「頸椎2番左右のてあて・頭部活点のてあて、あくび〜おちつく気功」を
続けてほしい。

それは、秋への準備にもなる。
秋は、辛かったことなどを抜いていく、心の整理によい時期。

こんなに暑いけれど、もう秋に入っている。
すっと涼しい風が吹いて、夜になると虫が鳴く。
辛かったことを、ふっと思い出す、
そうして、奥底に眠っていた昔の苦しみが
浮上してきた時が、洗い流すタイミング。

思い出した時に、「おちつく気功」などで
体をすっかり気持ちよくすると、
心の奥の辛さが「体から」抜けてゆく。

*汗の内攻〜秋の準備 

知らずに吸収してしまった添加物、農薬、化学物質などは
汗からしか排出されない。
それが、汗の効用だが、
汗を冷やしてそれが再吸収されると急性の異常が起こりやすい。

「夏バテ」は、ほとんど汗を冷やしたことから起きる。
そうしたときは、太ももの裏がちぢんでいる。

[実習・後頭部真ん中、腿の裏側のてあて]
「後頭部の真ん中」は、いちばん盛り上がったあたりの中央。
「腿の裏側」は、椅子に座って、
足の付け根のほうから順に、手のひらで両足のももの裏側の
固さを、やさしく確認する。固さのあるところにてあて。

夏は呼吸器がよく働く季節だが、
秋は、泌尿器が中心になってくる。

汗をかかなくなるので、腎臓の負担が多くなり
片側の腎臓が疲れると、体がねじれて腰痛が起こる。

[実習・耳をこする〜腎臓のてあて]
腎臓にてあてをし、ゆっくり足の裏から息を吐く。

椅子でゆっくり実習した後、
立って、「肩の荷がおりる気功」をして終わりました。
(純)

2017.06.12

心と体のお掃除 〜6/11京都

静かな落ち着いた雰囲気で、楽しい講座になりました。(純)

2017/6/11 於:朝日カルチャー京都 天野泰司
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身体は、2週間〜1ヶ月先を予測している。
その少し先の季節を感じつつ、月1回進めていく講座。
できたら継続して、1年の流れを感じてもらえると良いと思う。

梅雨は、汗が出にくくなるため、腎臓に負担がかかる季節。
腎臓が疲れやすいと、気分がうつうつとし、不機嫌になる。

同時に、雨で湿気が強く、運動が制限される。
そうして季節的に不機嫌になったり、
小さい子がおしっこを我慢している時のように、
そわそわしたり怒りっぽくなったりする。
こちらが、「そういう時期なんだ」と気づけば良い。

腎臓を元気に、そして体の自発性も育てていこう。

[実習・わき腹、内股、頭頂のてあて〜体を後ろにねじる
心がおちつく やさしい気功」。

脇腹に両手をあてて、脇腹で息をするように。
ねじる時の視線は水平。ねじりやすい方にすこし大きく、ゆっくり無理せずにねじる。

年も半ばに近づいて来た。
神社では、「夏越の祓」といって、この時期に
心にたまった罪ケガレを流してゆく。
「大祓祝詞」は面白くて、たまった罪ケガレを
神々がそれぞれ手渡してゆき、そのうちどこかへ無くしてしまう。

心と身体に分けて考えると、
心の嫌な感じ、悩み苦しみは、
まずそれから心を放して、ぽかーんとしたり、
気持ちよいことに集中すると、嫌なことが寄ってこなくなる。
しっかり悩んで解決策をとるのも大事、そのほうが苦しみつづけるより早い時も。
いつまでも「そのこと」を背負いつづける必要はない。

体の痛み、だるさ苦しさは、
腰痛なら体がねじれないように、痛くならない姿勢をとったり、
打撲で痛いなら、思わずとったそれをかばう姿勢、それが大切。
自分の「治る力」を助けるように、全身でその姿勢に集中したり、
てあてをしたり、
どちらにしても、できるだけ気持ちよくする。

[実習・心の動きにまかせる]
心に浮かんだ諸々をただ流していきながら、背骨からゆっくりゆれる。

普段は、楽なほうへうごくこと。
梅雨で動きにくく湿気のこもりやすい時期だからこそ、
換気や掃除もどんどんする。
活動すると汗も出やすくなる。
一番動きたい動きはひとつ、それが体のおそうじ。
持っていると苦しいものは、手放す。

といった話の後、立って、「肩の荷がおりる気功」をして終わりました。
(純)

2017.05.06

初夏の気功・心地よく目覚める 〜5/6中之島

ゆっくり体をなで、のびのびと開く。
息が深く、心が軽くなる一日でした。(純)

2017/5/6 天野泰司
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

初夏は、「伸び伸び」。
体が活動的になる季節。
そのタイミングで、少しの手助けがあると
エネルギーが発散され、眠りが深くなる。

生命力の中心は、後頭部・おなか。

[実習・後頭部のてあて・おなかのてあて]

おなかの赤ちゃんには、まず頭をてあてする。
生まれたら、後頭部とおなか。
赤ちゃんには、「気が集まる」こと、
「気の満ちた感じ」が一番大切。
おなかに赤ちゃんがいる時には、物を運ぶようにでなく
いつもそこに、その子がいることを意識して育てる。

私たちも、生命体として、ここにある。
心と体の区別もない、いのちとしての「私」は
気で成り立っている。
「気の充足感」が最も大切。

「欲」には本来の欲と、二次的三次的欲がある。
「仕方ないかな」「私にはちょっと」としたかったことのグレードを落とすことで
本当は何がしたかったのかわかりにくくなり、
眠りが浅くなってしまう。

体の勘に添って、明瞭にしたいことをする。
楽々と、全力で。
そのスイッチを入れる。

そうした、自分でかけたブレーキ、
流れをせき止めるダムを、外すのが不安なこともある。

けれど、自然にはひとつも欠けるところがない。(=円満)
「生命体としての私」にも、完璧な働きが内包されている。

ただ、「楽」を大切に、ありのままに戻る。
そのひとつの方法が、こうしたやさしい気功。

「実習・心がおちつく やさしい気功」。

夏の準備をいまのうちにしておくと、
梅雨の時期、そして夏がスムーズ。
後頭部のてあて、おなかのてあて、
そして「肝心行気」=肝臓と心臓のてあてを続けるとよい。

梅雨の時期は、雨が続いて
「動きたくても動けない」感が起こる。
その時は、「体の内から起こる自発的な動き」に忠実に。

例えば、あくびがしたくなってあくびする、
首を回している時、思わず「こう回したい」という
そうした「思わず」出てくる、自発的な動き。

肩の荷がおりる気功]。

のびのびと、胸を開いて。(純)

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