気功のひろば

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2021.06.17

乗り越える力

第二日曜、「朝日カルチャー京都」6月のお話からお届けします。

   2021/6/13 於:朝日カルチャー京都 天野泰司

・・・・・・・

梅雨の時期は湿度が高く、発汗が停滞したり、皮膚呼吸がしにくくなる。
体をのびやかに、楽に動かすことで
骨盤の前後運動や腰椎5番が変化し、動きやすくなる。

骨盤が前に傾き、腰が伸びて少し上を向く。
骨盤が後ろに傾き、少し丸まるような態勢になる。
こうした「前後の動き」が、上胸部、肺や心臓と呼応して胸が広がってくる。
そうすると息が深くなり、行動がしやすくなる。

腕や足、とくにももの裏側が縮むと発汗が停滞し、汗がベタッとした感じに。
呼吸器と関連する腰椎5番の動きが鈍り、活動しにくくなる。

[浅く腰掛け、片足ずつ自由に動かし腿の裏側を伸ばす〜骨盤の前後たおし〜あくび〜心がおちつく やさしい気功

不安が起こると、「よくない状態」と体が判断し、危険信号を体内で作る。
呼吸を狭め、肩がすぼまり、腰が丸まり、動きづらくなる。
それが固定してしまうと、暗い空想が回り続けることに。

「こんな風になるといいな」と明るいビジョンを持つことで、
胸が開き、息がしやすくなり、体が楽になる。
意識を切り替え、実現するかどうかは別として
「こうなるんじゃないかな」と楽しい空想を。

気持ちが切り替わりにくい時は無理せず、ひきこもる。
充電するうちに底を打って、内側から「動こう」という感覚が出てくる。
周囲が不安になるとひきこもりが長引く。本来は必ず、底を打って上がってくるのでそのタイミングを待つ。動物は動き出すのが自然。

コロナに対する不安も、大多数が底を打っている。
どこかで終わるだろう、という空想が働くと、最悪の事態があっても気にならない。
気持ちが上がってきた状態にある方が、呼吸器の力も上がり、感染しにくい。
お互いの不安が作用しあっているので、社会全体の不安が少なくなると
感染が急激に減っていくだろう。

大丈夫だ、などと言われると却って不安になりやすい。
そういう意味でも「Go to キャンペーン」は長引かせる要因になった。
「大丈夫なのかも」と体が受け容れていくと、全体の不安が減っていく。
不安を持っているメリットもある。計画性ができ、実現しようという力が出てくる。人は不安を活用して生きている。
それが極端になったり、停滞してしまうと動きづらい。

この時期のポイントは、泌尿器に関連する腰椎3番。
発汗が滞るために腎臓の負担が増え、腰がねじれやすい。

[脇をつまみ、てあて〜命門とおへそを両手ではさんでてあて〜後頭部てあて]
おへそは生命力の中心、根源的な場所。おへそのてあてだけでもよく、
横になっておなかに座布団をのせる「おへその座布団行気」もよい。

ころなの気功

「楽」とは、ベストな動きが連続していくこと。それが「自然」。
[立ってのびのび動く・大きなふりこなど]



2021.04.10

免疫と肺

木曜の「朝日カルチャー京都」は、20年ほど続く天野の教室。
立って動き、座ってお話を聞き、「心がおちつく やさしい気功」で
自分をやさしくなでて終わる、週一回の貴重なリセット。
Monthly Live4月」の内容とも重なる、4/8のお話をまとめました。
ぜひ合わせてごらんください。
   2021/4/8 於:朝日カルチャー京都 天野泰司

・・・・・・・

本来は、春から初夏は呼吸器が広がって、風邪が少なくなる季節のはず。
急に感染が広がったのは、心配や不安で胸が閉じていることも一因。
不安だと胸鎖乳突筋(首の左右のすじ)が緊張して、胸腺(免疫のセンター)の働きが鈍ってしまう。
政府の方針は曖昧で、共通認識がばらばら。結果、みなが数の増減しか見ず、
コロナなんて何でもない、と頑なになったり、恐れすぎる両極端が見られる。
緊急事態宣言や解除で行動が急に変化してしまう傾向もあるが、
対策をとりながら自分で考え、節度をもって行動することが大事。

不安を少なくすること。
そして、肺に炎症の出る人が多いので、肺を元気にしておくことが大切。

病気は、体をよりよくしようとして起こる。自分だけではなく、
体質の遺伝をも解消して、次の世代にもっと元気な体を届けようとする。
今回でも、症状を自力で乗り越え、生き延びた人の呼吸器の力は大きい。
そしてそれは、次の世代に引き継がれていく。
逆に言えば、予防するほど次世代に課題を残す。予防接種の害はそこにある。

病気のことは、正義をふりかざすために使われやすい。
「マスク警察」という表現があるが、自分の正当性を主張しても
ほんとうの満足は得られず、しこり、辛さが体のどこかに残ってしまう。
表面上の欲求は果たせたが、潜在意識的に解消されずエスカレートする。
表面的でない満足を探す、コロナはそうした良いタイミングにもなり得る。

体は、病気を通じてその能力を伸ばそうとする、とさきほど話した。
病気にならなくてもより強く、しなやかになる手段があれば、かかる必然性がない。
コロナの予防には、肺の系統の変化を自分で呼び起こすこと。
かかる必要がなくなり、かかっても、軽症で済む。

・「鎖骨のくぼみ」にかたい処がないか探して、てあてを。肺の急処。
左右を比べながら、力をいれずにゆっくりと、鎖骨の上部分のくぼみに指をあててゆく。
右側は頭の血を下ろす、ほてりにもよい。左は頭に血を送る。貧血の時などにもよい。

・指を一本づつまわし、引っ張って伸ばす。胸をひらき、手を広げて指が遠くの方へ伸びていくような感覚をもつ。胸が広がる。

・自分をなでて、不安を消してゆく。
心がおちつく やさしい気功



2021.02.17

春のからだ

毎月第二日曜、朝日カルチャー京都「季節の気功」、お話から。
暖かかったバレンタインデーは、
東日本大震災の余震と言われた福島、震度6の地震の翌日でした。
*次回 →2021/3/14「腰がしっかり

2021/2/14 於:朝日カルチャー京都 天野泰司
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あたたかな気を 〜病と生死

大きな地震。
記憶が蘇り、原発やコロナと二重三重の辛さが出ることも。
まず、自分が落ち着くことで対応がスムーズになる。

不安や、心配をされると不安になる。
不安や心配の気を送るのではなく、あたたかな気を福島に送ろう。
そして、自分の辛かったことをすこし思い出し、
体のどの部分に痛みや辛さが出てくるかを見つけて、
そして、ただ私を大切になでて、流していく。
心がおちつく やさしい気功

しんどい人の不安に同調するのではなく、
経過をていねいにみて、淡々と寄り添うことで体がスムーズに変化していく。

例えば、熱が上がってきたら、寒気を感じないくらいまでふとんや服を増やし、部屋もあたためる。後頭部に手当てして、体力を動員する手助けをする。水分をとる。
冷たい風に当たらないように。コロナは発熱外来に行かなければならないのが困る。自宅で検査をして発送できるとよいが。

発熱は関節がゆるみ、全身の組み換えが起こるもの。
過剰な心配や意識、おそれや不安の介入が経過を妨げる。
コロナも同じ、不安になりすぎると重くなったり、感染が増えたりする。

昔は病気に対して知識がないまま皆亡くなっていったが、
今はウィルスに感染して病気になる、など知識を持っている。
コロナに対する台湾の成功は、情報をしっかり共有し、
マスクが確実に手に入るようにし、皆が責任感を持って
感染を広げないように自分で考えて行動したため。
日本は知らせずに20時まで、など規制だけしている。
ダメと言われると余計にやりたくなるもの、自分で考えて動けるようにしていくのが日本の課題。

必要があって病気にかかり、乗り越えることで心身共に丈夫になる。
かかる必然性のない体に整える。
休養すべき時にゆっくり休むことが大事。
経過を読むことで、「前はこうだった」という過去から離れることができる。

病気と、生死の軸は別に考える。
病は、生死の間でよりよく体の立て直しをするもの。
生まれるべき時に生まれ、死ぬべき時に死ぬ。
死なないように引き伸ばしたり、病と死を結びつけると見えにくくなる。

今この時、この場に生きている。
子孫を残し、続いていく私たち。一世代には限りがあり、何百年も生きていたら
全力で燃焼できない。
その人その人の制限時間があり、その中で燃焼していくもの。

病は、心身をよりよくしていく波。生死の間にだけ病がある。
病が原因で死が訪れる、という観念は、生死から目をそらすことになる。

大変な困難は、命を燃焼させる外的プログラム。
内にもっているもの、外に起こってくること。その両方が生死の間で命を燃焼させる。

*肩甲骨と花粉症

背中にはりついたようになっている肩甲骨が、開いていきたくて花粉症的症状が起こる。

・頭・・目の症状 (神経系)
・肩甲骨・・鼻・咳くしゃみなど (呼吸器系)
・骨盤・・股関節、あご、耳 (生殖器系)
この3つは関係を持ちながら動いている。春に一緒に変えるのがよい。
「心がおちつく やさしい気功」の「頭をなでる」のように、
ゆっくりした前後運動がおすすめ。
目がかゆい、鼻ムズムズは、温タオルであたためると、神経がゆるみ骨盤へ気が下りる。

症状は変化のタイミング。より変化していくように助けていく。
ふりこ、ゆれる、「肩の荷がおりる気功」「心がおちつく やさしい気功」などで
立春〜春分までは、毎日、肩の荷を下ろして、全面的に体に任せる時間を取る。(純)



2020.12.29

心と体の大掃除 〜12/13京都

毎月第二日曜、「季節の気功」、お話から。
*次回 →2021/1/24「頭がスッキリ

2020/12/13 於:朝日カルチャー京都 天野泰司
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*胸腺と鎖骨のくぼみ

コロナ対応のポイントを2箇所。鎖骨のくぼみと、胸腺。

鎖骨の上の、やわらかにへこんだ所。呼吸、頭の血行と関係する。
鎖骨のくぼみがやわらかだと、呼吸器系の疾患にかかる必要がない。
指の腹でやさしくさわってみて、塊があったら
てあてをするような感覚で、ていねいにほどく。

胸腺を英語で “Thymus"というが、最近の米国の論文で
「風邪を昨年以降に引いた人は、胸腺のT細胞が発達し
コロナ流行に関しても、免疫が働きやすい」とあった。
胸腺は免疫の働きと直結する場所。
がんの元になる異変細胞は常に発生しているが、
T細胞が、見つけては無くしていくことを繰り返している。

胸の中央のすこし上から、鎖骨のすこし下まで、
両手のひらを重ねて、ていねいに上下になでる。

*身体機能を整える

身体の運動は、すべての機能に関係している。
例えば、筋肉がこわばり運動しづらくなる→呼吸のつかえ→眠りが浅くなる。
例えば、肩がすぼんで胸が閉じる→胸腺の働きが鈍り、免疫が下がる。
指や手足が伸びやかになり胸が開く→免疫力が上がる。

まず、無理をしないこと。そして、楽な方へ動くこと。
「気持ち良い」ことを指標に。
それが、身体機能を整えていく重要な入り口。

「楽なほうへ動く」ことで、運動機能を調整できる。
「気持ち良い」ことを指標にすると、程度が決めやすくなる。

「思わずそうしている」ように。体にまかせる。
赤ちゃんに戻っていくことで、より活発に動けるような感覚。
静かで、くつろいでいて、体に集中している。
そんなふうに、気功を練習していこう。
[実習・あくび〜鳩尾を押さえて息をはく〜心がおちつく やさしい気功]

*私が中心

最近「自己責任論」ということが言われるが、それは
中央ができなかったことを個人のせいにしているのではないか。
素直に受け取った人が「自分ががんばらないと」と、自責の念にかられ、
心の広がりが閉ざされている。

強いられて動いているうちは、責任は伴わない。つまり「自己責任」ではない。
自分が中心であることで、責任が生じる。
「誰かのために、自ら動いている」のでなければ、責任はない。

「自分がよくなかった」という思いを手放す。
「自責の念」は、自分で自分の体調を悪くする。苦しい状態に自らとどまったり、事故にあってしまったり。
神道では、知らずに積み重なった、罪や穢れを祓い清める。
年末に奏上される「大祓祝詞」では、自分では気づかない自責の念も含めて、「残る罪はあらじ」「罪という罪はあらじ」と四人の神様のバトンタッチリレーで、ことごとく全てが洗い流され、荒潮に呑まれ、根底のところで新生の息吹にふれて、あっけらかんと無くしてしまうという筋書きになっている。

[実習・立って動く]・・体に集中して、気持ちよく、楽に動く。
(純)

2020.12.28

2020講座おさめ・ギターと大祓

12/27、今年最後の小さな講座。
蔦町の新しい事務所で講座おさめでした。

まずは、大祓祝詞のお話。
私たちが精神活動を積み重ねていく中で、記憶の断片に苦しみ、迷う。そうした「罪穢れ」、知らず知らずに溜まったものを、あくびをしたり息を吐いたりして、ゆっくりと流していきます。

ひとやすみは、makaちゃんのハーブティ、冬らしい和紅茶ベース。

そして和田さん手作り「WADA CAKE」。
「大祓」ということで、レモンジンジャーとスパイシーなドライフルーツ。
ますます完成度が上がっています。

新作「微笑みの気功」と、大祓祝詞。青木隼人さんのギターと合わせ、贅沢な時間に。

終えて、 みんなでお掃除。お庭、たたみ、事務所、玄関と、どんどん進んでいきます。
玄関に、伊勢でお受けした〆縄もかけて
こんなに早く新年の支度ができるなんて・・感涙 。

「通信講座・self」の教材も、投函しました。
あとは「気功生活」にとりくみつつ、自宅の片付けのみ 。

それぞれの技が合い重なって、今年完成した新事務所の、心あたたまる
最終講でした。 みなさまもどうぞ、よいお年を。(純)

2020.08.19

Montly live7月 心肺の気功 〜水害の朝に

7月の配信、お話を起こしてみました。大雨の上がった、朝でした。
動いている途中のお話は、動画のほうでごらんくださいね。

2020/7/8 天野泰司
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日本は地震も火山も多く、古くから荒ぶる自然と共存してきた。
おそれを持ち、敬いながら恵みを戴いて生きてきた。
災害に遭われた方、辛いけれど自分の手で心身を少しでも楽にしていただけたら。
このレッスンを使ってほしい。被災した方があれば伝えて欲しい。
必要な方々に届くのが私たちの願い。

[労宮と肘]
気が上がると、心臓がドキドキする。
心配するしかなく疲れてしまう時は、手のひらの真ん中、労宮を。
親指をあてて、固まりがあれば、じーっと追いかけていく、
あがってしまう時にも。だんだんにほどけていく。
心臓とつながる鎮心の急処、整体では上肢一番。

緊急時は時に、「自分の体の中の薬」をできるだけ使うように。
内からの働きを高める作用を引き出すことは可能。
左肘を手で包んで温めても良い。

[呼吸の能力を上げる]
今コロナが蔓延。感染するしないに関わらず、呼吸器を強くしていくのにいい季節。
気温が上がり、体も活発になっていく頃。
呼吸を通じて酸素を取り入れないと、栄養は吸収できない。
しばらく食べなくても生きていけるが、呼吸を止めることは不可能。
エネルギーを作ることに呼吸は直結、その量がわずかに増えるだけで体は元気になる。
生活にゆとりができ、豊かになる。わずかなゆとりは大切。
体は使った分だけ能力が上がる。呼吸の能力を使っていくと、呼吸にゆとりができる。
おなかも、頭も、使っては休める。ひきしまったら、ゆるめる。
この時期は呼吸器は自然に活発になるので、上手に休めることが大事。

[実習・胸を広げる〜肩の荷がおりる気功本日ver.]
やりにくさや凝りに気づいたら、そんな自分をほめてあげる。
自分を責めないこと。意識が入らないほど、体は自然に変化する。
必要な反応が起こる。もっと軽い気持ちで自分をみていく。

外に出たり動けないとき、力を抜いて動くことを思い出して。
他の人の目があっても、腕をなでるようなことはできる。

ここ数年だんだん気温が上がっていたので、今年は少し過ごしやすい。
人は適応する、能力は高まっていくもの。
なので、頭に溜まったもの、体の疲れをほどいていく時間が大切。
どうしても辛いほうにスポットが当たりやすいが、
「心地良さ、自分を大切にすること、希望」に、一日15分でよいので全面的に光をあてて。
それが気功の大事なところ。

[実習・心がおちつく やさしい気功]
自他はひとつ。
不安ではなくて、あたたかい心を大変な人たちに送る。

[足裏をなでる]
足裏は腎臓、アキレス腱は呼吸器とつながりがあるので、
足裏をなでることで眠りやすくなる。緊急時や風邪の初期の心得。
そうすると、自分が動きやすくなり、ほがらかに全体を見ていけるようになる。

支援する側もされる側も、心の状態を良いように保つことが大切。
そのために、自分を心地よくするすべをもつ。

「おちつく気功」は、ぜひこの期間続けて。
習慣化したものは即座に役立つ。
しばらく休んでも、必要な時に体が思わずやってしまう。
感受性、心理状態が変わて自然に働き出す。(純)

↓動画はこちら! 改めて、見ながらじっくり。

2020.08.11

禅密web5月 〜真言と由来と

昨日8/10、「禅密web」、6-8月基礎編の配信が終わりました。
61人のとても良いクラスになりました。

*次期10-12月に向けて、見たい方がいらっしゃいましたら、こちらからお申し込みください。
3回分のURLをお伝えします。学費、支払方法は同様です。
10/10までに、繰り返し深めてください。

きょうは5月配信のノートを簡単にまとめてみますね。
きのうご覧になった方の、補完にもなるかと思います。

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【講座ノート】2020/5/17  天野泰司

*禅密功の由来

禅密気功は、1998-2004年にかけて
創始者の劉漢文先生に直接学んだ。
気功協会の設立、2000年と重なり、ひとつの柱になっている。
インドからスリランカ経由で一子相伝で伝えられた古い密教から、
劉漢文先生がみなに役立つものを「中原密功」として公開。
中原はいまの西安。
李子楠先生の案で「禅密気功」という名に、一斉を風靡した。

開かれた密教。
劉先生が偉いのでなく、「自然が先生」という考え方は
気功協会の土台になっている。
禅密は、体で自然を体験していくことができる。
コロナ禍で思いがけず配信・公開に、
生活や精神活動の根底にあるものが、地から、
地蔵が湧き上がってくるように起こってくる。そうしたタイミング。
災い転じて福となる、体内で転換していくのが密教。

「諸漏漏尽」、災いは尽きることがない。
困難を減らすことも実際的に必要だし、
心の土台を切り替えることも大切。

*三点一線と真言

「三点一線」がいちばん大事。
エネルギーの象徴としての「蛇」がゆれている。背骨が生きている。
背骨を通じて「天根〜地根」、その間でゆれている。
限りない垂直軸が、自ずと揺れ出す。

禅密功の真言はシンプル。一音だけも多くある。
原始的な密教の流れをくんでいる。
音程は特になく、のどの「天梯」をふるわせる振動そのものを感じていく。
劉先生に習った音を忠実にやっている。
音が聞こえるのが「明呪」、振動だけになると「暗呪」。
「尋音〜知音〜真言」、初めは真似て探し、練習を重ねて音を知り、
真言となってゆく。

仙椎から骨盤の大きな性のエネルギー、
人として、生命として連鎖しているエネルギー。
その大きさゆえに苦しむ。
用い方を変えると、楽しい、素晴らしい方向に。
身・口・意(手印・真言・イメージ)を使っていく。「三密相応」。

[実習・のび・眠の法(後頭部にてあてし、足をくんで休む)]

*動静楽寿

劉漢文先生は、誰でも簡単にできる小さな功法を
「動静楽寿」として、晩年に普及。
「動く・休む・笑う→健康で長寿」=「動静楽寿」。
眠の法もそのひとつ。

戦後の物資のないなか、気功ができた。それもなくなって、もっと分解。
私たちもその流れをくんでいる。
例えば、あくび、笑いは天然の呼吸法。
生きている、そのものを笑いで貫いていく。
ほがらかであること。最初に、そういう世界に入っていこうとする心持ちが大切。

深めていくことと、日常化・簡素化が気功協会の両輪。
学ぶ意識を持って集まる人たちと、無限に広げていく2つの方向性。

[実習・基本功(前後・左右・ねじり・自由)]
[実習・真言]

体を越えてひろがってゆき、
意識を持ったまま天然に立ち返っていく。
(純)

2020.07.31

能動的コロナ予防 〜7/24中之島から初配信

今回の大阪・中之島教室は、初めてzoom配信にトライ。
大きなトラブルもなく無事終えることができました。

2020/7/24 於:朝日カルチャー中之島 天野泰司
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*ウィルスとは

コロナでみな大変な思いをしていると思う。
今日はふさいだ心を晴らし、能動的に取り組む方法を。

ウィルスは、防ぎきれないもの。
確率論的に下げていくことをしているが、本来すべきことは、
自身の体の抵抗力・体力をつけ、不安を減らし
免疫を活性化させていくのが重要。
例えば、肺を元気になる方法を知っていると感染しても軽く済むし、
肺はウィルスを外に出す作用もあるので
肺が元気だと感染もしにくい。

 ウィルスは必要不可欠な存在。ヒトが進化する上で、
遺伝子を運び、組み替える役割をしていて、
私たちの遺伝子の半分はウィルスでできている。
ウィルスがなければ人類は存在しない。
赤ちゃんの皮膚を守ったりもしていて、現在の過剰な消毒、
ウィルスを無くそうとしたり人と接触しないようにという対策は
一時的には有効だが、何十年も続けていくとは考えにくい。
それでは、体が丈夫になる機会をそがれてしまう。
風邪も引けず必要な時に体の症状が出てこないと、
抵抗力や免疫力を培うことができない。
新しいウィルスが発生した時にも感染しやすく、
ダメージが大きくなる可能性がある。
防衛が長く続いた場合に心配される状況。

「もしかしてコロナウィルスは、
役に立とうとして今発生しているのかもしれない」。
その、可能性はある。ほんのわずかでも、
どこかでそう思っていると、仮に発症した後に心の持ち方が変わる。
例えば「今、呼吸器が活発になって免疫力を高める準備が必要なのかもしれない」と考える、
そうするとただダメージを受けて辛い思いをするより、
免疫力が大きく働く。

伊丹仁朗先生が、がんに対して
「笑いで免疫が活性化する」研究をされて、かなりの有意差が出ている。
「病気を経過することで、今までより丈夫で
活発に過ごせる体を作っていこう」という認識があると、結果が全く違う。納得できなくとも、そういう考え方がある、と知っておくだけでよい。
明るい心持ちや、「病気によって体の活性化をすすめていく」発想を持っていると、経過が全然違う。

風邪を自然に経過すると、左右バランスが整う。症状を止めない。
熱のピークを越えると体が活性化して免疫力が上がり、細菌を全力で殺す。
咳、鼻水、下痢で不要物を排出し、すっきりした感覚になる。
『風邪の効用』(野口晴哉・ちくま文庫)という本がある。
いま必要な人がその風邪を引く。
体力が落ちている方は気をつけてほしいが、
症状を乗り越えた後にスッキリした状態が手に入るかもしれない、と空想して。
元気になるきっかけが病気であることも多い。
全力を発揮して体は元気になる。

*不安をほどく

人は大脳が発達しているのが特徴。
マイナスに働くと、空想がいやな感じを生み、胸が苦しくなったりする。
まず頭をからっぽに。頭から伝わる指令系統をほどく。
まず首から、不安をほどいていこう。

[実習・首のサイドライン「胸鎖乳突筋」~肩のストン~鎖骨・胸腺・みぞおちのてあて]

あごをゆるめて、首を上に。脳活点、首の蝶番の位置から胸鎖乳突筋を手のひらでおおう。「がんばる、努力」の反対の方向へ。 ゆっくり。 
胸腺は免疫の教育センター。活性化させておくのが大切。
みぞおちは、呼吸にそってすこし押し込む。
気持のいい息が入ってきて、不安が抜ける。
しんどい時も、 上半身がゆるむと心がゆるむ。
みぞおちのやわらかさ、下腹の充実した勢いが健康の尺度、「上虚下実 」と呼ぶ。
何かあったときは、おなかをみて、緊張したり固いところに手をあてて。

[実習・立って動く]
 骨盤の上端「呼吸活点」に親指をあてて、腰を気持ちよく動かすと肺が元気に。
気持ちよさを見つけて、素直に痛みから離れる。
胸を開いて、指をひろげる。のび。
 この一連の動きを1週間つづけてみよう。そうすると、体は素直にいい状態へチューニングされていく。

心がおちつく やさしい気功
 3.11震災後「おちつく気功」をつくった。
まず心を落ち着けていくことが、今回のコロナでも大切。
ひとつのことを習慣化するのは案外難しいが、からだと向き合う時間をとることが何より。
「 うん、大丈夫 」と最後につぶやくのは、無意識に働きつづける。体の栄養。

[実習・化膿活点〜肝心のてあて]
免疫のポイント「化膿活点」、血液をきれいにする。がんなどにも。
少し上向きに押して、離した時に手の力が抜けるように。
肝臓は、呼吸器を丈夫にする元。右の肋骨の下を押し込んで、ふっとゆるめる。
心臓・肝臓を同時にてあて。肝臓できれいになった血液が全身に循環していく。
肝臓は温めると活性化、夏が過ごしやすくなる。

*困難は自分で乗り越える

病には、主体的に取り組んでいくことが基本。
薬や、誰かが治してくれるものではない。コロナは時に。
だからこそこうして免疫を高め、体力を上げていくこと。
自分でできることを続けて。それが、これから生きていく上でも、困難を乗り越えていく大切な力になる。
そういう意味でコロナも役に立っていると言える。
病気を活用していこうという心持ちがあれば、自然に体が働いていく。

呼吸は、自然呼吸。気持ちのいいゆっくりした息。
眠りが深いと、疲れや不安が抜ける。
自ずと深い息ができるように体を整えていくのがよい。

[実習・立って動く ~ゆする・腕のストン・ふりこ]

私たちは、「肩の荷」を知らず知らずに背負いこんでいる。
荷物はさっと下ろす、また背負えばいいのだから。

体を動かすと、心も動いてくる。不安はあっていい、
なくそうとしなくていい。
まず楽に動いて、手放して。
腕の力を抜けばいい。

まず自分が元気になって。それが周りに広がっていく。
(純)

2020.06.29

皮膚をきれいに〜6/13京都

毎月第二日曜、「季節の気功」講座再開。お話から。
*次回 →7/12「ふみつき・エコロジカルに動く

2020/6/13 於:朝日カルチャー京都 天野泰司
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*根本的な生命力upには

ウィルスがなければ、種が多様化して、進化が早く進むこともなかった。
遺伝子には使っているものと、使っていないものがあり
必要な時に発現する。
コロナは、良いものか悪者か、まだわからない。

ヒトの赤ちゃんは、保護の必要な状態で生まれる。
動物と違って、すぐに歩いたり、食べものを自分で取って食べたりもできない。
なので整体では、「13ヶ月は病気にならないように」と気をつけ、
1才過ぎたら、そのあたりのものもなめたり、けがをしたり病気をし、
よくないものも取り入れながら、自分で体力をつけ、内臓を活発にしていく。

例えば水疱瘡にかかって自分の力で経過すると、腎臓が元気になり
はきはきして表裏がない子になる。
腎臓の機能が弱いと、迷ったり、状況を受け止めきれず二枚舌のようになったり、
腰が座らない。
そうしたことは性格ではなく、体が及ぼす心理的な作用。

コロナは、肺炎になりやすい。自力で越えると呼吸器が強くなると言える。
はしかも同じ呼吸器系の病気で、スムーズに経過すると肝臓が元気になる。

私たちは受精卵が分裂・成長していく過程で、皮ふが内側に入り込んで、
腸管や胃、肺ができていく。
肺も内側の皮膚といえる。

なので肝臓が元気になると、腸管から不要物がよく排泄され、
皮ふがきれいになり、呼吸が楽になる。
そうして消化排泄がよく、呼吸が深くなると、眠りも深くなり
病気や症状が乗り越えやすくなる。

これからは、「根本的な生命力」を高めていくことが大事。
それには、肝臓が大切。

*肝臓を元気に

肝臓は原初的な臓器。再生能力も高い。
体内で化学処理をしていく。酵素が多く存在し、
栄養、グリコーゲンを貯め、
窒素化合物など毒性の強いものを分解し、毒のない状態で排泄する。

酵素(=蛋白質)の関与した化学反応なので、高温すぎない温度が必要。
体温プラスαが適正温度、
なので、肝臓は単純に、あたためると元気になる。

初夏は肝臓の季節、少し減食気味にして肝臓の負担を減らすのもよい。
おしっこの匂いが強いのは食べ過ぎ。
梅雨は肌が荒れやすい。肝臓をケアすると、皮膚もきれいになる。

[実習・肝臓を押し込む〜てあて]
肝臓は右の肋骨の下端周辺。
下端にそって、両方の中指でゆっくり押しながら、違和感のある処を探す。
ここ、というところを見つけたら、息を吐きながら軽く押し込み、ふっと戻す。
その場所に手あて。

心がおちつく やさしい気功
体表面と神経系は深いつながりがあるので、
皮膚をゆっくりなでることで、頭が深くリラックスする。
アクセルとブレーキのバランスがととのう。
血が全身に一巡したら、変わってしまう。

*腎臓を元気に

梅雨は、湿度・気温が高く、汗が出るが乾かない。

化学物質の大半は汗から排出される。
出せなかった汗は、腸管から出る。
「汗が出せないことを補う下痢」ということが起こる。

また、汗がかけないと、腎臓に負担がかかり、腰が痛くなる。
汗がかけない人は、ももの裏側をよく伸ばしたり、
手足の指を伸ばしたり、ゆっくりひっぱって回すとよい。

コロナで動きたいのに動けない、マスクがしたくないのにしないとならない、
そうして「本当はこうしたい」気持ちが大きくなる。
マスクははずした時に口を大きく動かすと、
尾骨や骨盤が変化して気持ちもスッキリする。

[実習・腎臓のてあて・側腹とわきをつまむ・指を一本ずつていねいに回す]
集中感を持続する。「今変わる」つもりで。
講座、ライブも一緒に、そうした感覚で。

[実習・大股で歩く・側腹を伸ばす・手を広げて「パッ!」]
信号待ちの間に少し上を向くようにして腰を伸ばし、
肩を後ろに落として手を伸ばす。
青になったら、大股でガシガシ歩くとスッキリ!
(純)

2020.06.26

梅雨の体〜制限の中で ・気功の学校6月

年間コース「気功の学校」。
4月は午前だけ山科の和室で開講、午後は桜の疎水を散歩して一燈園へ
5月は休館、
そして6月、再開の喜びの中で。

2020/6/7 於:アスニー山科 天野泰司
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*体が望むことを

どんな状況下でも、私の中の自然を尊重する。
そうすることで、自分の力を発揮できる。

頭は情報にそって働くが、土台は体のなかの自然。

制限がある中で何とかやっていくのが一般的だが、
制限がある中でも全力を発揮するのが、気功をしていく意味。
集まることの意義、喜び。共通の体験の大切さ。

ここ1週間ほど、「首がまわらない・背中の違和感・腰がいたい」という声が多い。
「ステイホーム」といえば聞こえはよいが、
活発に動きたい時期に動けないので、エネルギーが余ってくる。

「進んで、責任をもって人のためになることをする」。
そのことで最も大きく余剰エネルギーを分散・昇華していく。
何かのために動いていくことは、自分のためにもよい。
自分に集中していると、そのような動き方がしにくく
エネルギーが余ることで体を壊しやすい。

有償・無償は関係がない、「お金のために働く」ことと「したい仕事」が重なることは稀。
「したいー動くー収入が発生する」のが理想。
西田天香さんは、「頼まれたことに全て喜んで出かける、巡り合った全てを進んで行う」スタンスをとった。
あらゆるものに全身全霊で取り込み、何も頂かない。

私たちは、「体が望むこと、そうしたいと思っていること」を中心にしよう。
体の「自然のフィルター」が選ぶものに添って動く。
体のシグナルを感じながら、頭の回路を変えてゆく。

習慣からくる思考の影響に、気づいていないことが多い。
感覚だ、と思うなかに過去の累積がある。
ものをありのままに見て、ゼロを体験する。

[実習・ゆするー活元運動ーみぞおちを抑えつつ息を吐くー背骨に気を通す]

*梅雨の体

梅雨のポイントは、呼吸器を開く・肝臓・腎臓・汗。
ももの裏側の伸び、胸・指の広がり。

湿度が高い〜発汗できない〜呼吸器が開きにくい、ことに加えてステイホームで、
腎臓に負担がかかり、腰に違和感が生じ、体の左右にねじれが生じ、首に違和感が出る。
首がまわらない、というのは借金でよく言われること。

一度かいた汗を冷やすと、体がちぢむ。ももの後ろ側、足全体の後ろ側を伸ばすと
引っ込んでしまった汗がまた出てくる。

汗には「心理的な汗」、冷や汗といったものもあって、毒性が強い。
借金でなくても、「こうなったらどうしよう」といった不安で首がまわらなくなる。
不安を持ち続けるのは損、不安がなくなれば生きていくことが楽。

首の緊張が胸・みぞおち・肩甲骨の緊張につながる。

[実習・脇腹(側腹)をつまむ]左右をくらべ、硬い方を。
[首の調整]頚椎2の左右、頭を上に向けて蝶番になっているあたりに
親指をあてて、上を向いてポカンとする。
[心がおちつく やさしい気功]
[うつぶせで腎臓のてあて]横になって、両方の足裏を合わせながら。
[おへその座布団行気]横になって、座布団をおなかにおいて、両手のひらでおへそに手をあてる。

*縛り合わない

体への負荷をこの時期にほどくとよい。
お互いを縛り合わない体制を。

制限がある時は、
1.枠の中にいる必要がある時
それはそれとして、枠を楽しむ、活用する。
楽しめない時は枠から逃げる。
2.枠も、何の制限もない状態をつくる。
気功などしながら、体が求める完全な自由を実現する。

[立って、大きなふりこ]

「動く・休む」のリズムで。
動く時は、「ゆすり・大きなふりこ」「活元運動」などで発散感のあるところまでもっていく。好きなふりこでのびやかに。
休むときは、「おへその座布団行気」。中心に気が集まるのでオススメ。

汗をふきとること。
首などの汗がベタベタしている時は、さっと熱い湯に入ったり、お湯でしぼったタオルをあてて汗を出し切る。

[指を開く]
[ももの裏側をのばす]横になって、かかとに手ぬぐいをかけ、足を上げていくと
足の後ろ側全体が伸びて気持ちがいい。
もしくは、あおむけになって丸くなり、両腕で足を抱えてちぢむ。
ぽーんと話して、かかとが放物線を描くようにして落下。

(純)

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