気功のひろば
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2021.06.17

乗り越える力

第二日曜、「朝日カルチャー京都」6月のお話からお届けします。

   2021/6/13 於:朝日カルチャー京都 天野泰司

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梅雨の時期は湿度が高く、発汗が停滞したり、皮膚呼吸がしにくくなる。
体をのびやかに、楽に動かすことで
骨盤の前後運動や腰椎5番が変化し、動きやすくなる。

骨盤が前に傾き、腰が伸びて少し上を向く。
骨盤が後ろに傾き、少し丸まるような態勢になる。
こうした「前後の動き」が、上胸部、肺や心臓と呼応して胸が広がってくる。
そうすると息が深くなり、行動がしやすくなる。

腕や足、とくにももの裏側が縮むと発汗が停滞し、汗がベタッとした感じに。
呼吸器と関連する腰椎5番の動きが鈍り、活動しにくくなる。

[浅く腰掛け、片足ずつ自由に動かし腿の裏側を伸ばす〜骨盤の前後たおし〜あくび〜心がおちつく やさしい気功

不安が起こると、「よくない状態」と体が判断し、危険信号を体内で作る。
呼吸を狭め、肩がすぼまり、腰が丸まり、動きづらくなる。
それが固定してしまうと、暗い空想が回り続けることに。

「こんな風になるといいな」と明るいビジョンを持つことで、
胸が開き、息がしやすくなり、体が楽になる。
意識を切り替え、実現するかどうかは別として
「こうなるんじゃないかな」と楽しい空想を。

気持ちが切り替わりにくい時は無理せず、ひきこもる。
充電するうちに底を打って、内側から「動こう」という感覚が出てくる。
周囲が不安になるとひきこもりが長引く。本来は必ず、底を打って上がってくるのでそのタイミングを待つ。動物は動き出すのが自然。

コロナに対する不安も、大多数が底を打っている。
どこかで終わるだろう、という空想が働くと、最悪の事態があっても気にならない。
気持ちが上がってきた状態にある方が、呼吸器の力も上がり、感染しにくい。
お互いの不安が作用しあっているので、社会全体の不安が少なくなると
感染が急激に減っていくだろう。

大丈夫だ、などと言われると却って不安になりやすい。
そういう意味でも「Go to キャンペーン」は長引かせる要因になった。
「大丈夫なのかも」と体が受け容れていくと、全体の不安が減っていく。
不安を持っているメリットもある。計画性ができ、実現しようという力が出てくる。人は不安を活用して生きている。
それが極端になったり、停滞してしまうと動きづらい。

この時期のポイントは、泌尿器に関連する腰椎3番。
発汗が滞るために腎臓の負担が増え、腰がねじれやすい。

[脇をつまみ、てあて〜命門とおへそを両手ではさんでてあて〜後頭部てあて]
おへそは生命力の中心、根源的な場所。おへそのてあてだけでもよく、
横になっておなかに座布団をのせる「おへその座布団行気」もよい。

ころなの気功

「楽」とは、ベストな動きが連続していくこと。それが「自然」。
[立ってのびのび動く・大きなふりこなど]



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