気功のひろば

ブログ

2020.01.01

気功生活 Vol.116

すっと開く。
忘れかけていた
からだ、ことば、こころ。

 

【目次】

新刊、春に。 天野泰司
特集・禅密高野山合宿 無一物中無尽蔵
 講義録・参加者の声
The Book of Life 11/25・12/27
蔦町の家 4 〜蔦町基金 森田 徹
冬の養生
新しい鍵  吉田純子
けいじばん・お知らせ

 

新刊、春に。

天野泰司

 新年あけましておめでとうございます。旧年中は本当に多くの支えをありがとうございました。2020年がみなさんにとって素晴らしい年になるよう、お祈り申し上げます。

新刊が書き上がりました!
 前号でお知らせした、春秋社さんの新刊『季節をめぐる気功』は、11月初旬に原稿を書き終え、12月に新しい挿絵をペンと墨で描き、年末にレイアウト調整と、着々と進んでいます。このまま順調なら、予定通り2月末頃の刊行。2月29日の朝日カルチャー芦屋「気功と整体」頃に、新刊をお渡しできるのではと思っています。
 書き終えて強く思うのは、私たちが育てきた気功が自然にのびのびと育ってくれて、とても安心で頼りがいのある存在に成長していることです。気功協会は2000年に設立しているので、今年でちょうど二十歳。振り返ってみると、手探りの状態で、こんな気功協会でありたいと考えてきた設立当初の思いが、ほぼその通りに実現していることに驚かされます。人間の成長を見ても、いちばんはじめの時期に培われたものが、大人になってそのまま現れてくることが多いのですが、自然に成長していると組織でも同じなんだなぁと思います。

季節を巡るなら、新春から
 新刊の発売時期を2月に設定しているのは、本の内容が「春の心と体」から始まっているからです。春というと、普通は4月頃を思い浮かべますが、旧暦1月から3月が春、体が最も大きく変化する時期。この頃に心身を整えると、一年がとても過ごしやすくなるものです。風邪、インフルエンザ、花粉症など大きな体調の変化も、体を土台から作り変えていくような作業が進んでいくから。新春からの3ヶ月は、まだ寒いけれど、心身を元気にしていくには一番収穫の大きな季節です。
気功の学校2020
 年間コースの「気功の学校」が毎年1月始まりで、前期1〜3月は月2回と日程が密であるのも、同じ意味があります。
 2020年は、1月5日が初日。お正月の気配も色濃い時に、この一年の願いを思い描いていきます。前期の三ヶ月は季節的にも、また基礎を身につけるという内容的にも重要ですが、初日は特に大切です。夢を叶えるには、さあこれから始めよう、というタイミングに、心身を十分にゆるめて、潜在意識にはっきりわかりやすく願いを伝えるのが大切。一人でももちろんよいけれど、佳き日を定め、みんなで集まって願いを書くことで、体のゆるみも深まりやすく、お互いの夢と夢とが助け合って潜在意識の扉を大きく開いていくので、すっと自然に夢が叶うことが多くなります。

 開講直前の一月三日まで受付を延長しました。「2020年は…」と思われた方、ご参加をお待ちしています。年々成熟が進み、とても気持ちのよい場と流れになってきています。お久しぶりの再受講もおすすめです。新鮮な感覚がありますよ。この日は行ける、という単発再受講も、どうぞ遠慮なく、こまめにご連絡ください。
諸漏々尽への気づき
 気功が好きで、すでに生活の一部になっているという方も多くなり、とても喜ばしいことです。そうして、とても自然に楽しんでいる中にも、潜在的な夢や目的は常に働き続けているものです。
 私たちは日々、様々な困難や苦しみに遭遇しています。禅密功を創始した劉漢文先生は、そのことを「諸漏々尽」と表現し、尽きることのない諸々の災いがあることをはっきりと知り、そこから離れる志を持つ大切さを教えました。天地自然の働きの只中に純然と生きることで、生老病死のあらゆる迷いや苦しみから脱していく道があるのだと。
 実際に、禅密功の全ての功法は消災に始まり、植福に終わります。その「心からの願い」があってはじめて、気功がその効果を十分に果たすようになります。

 新年に夢を描くのは、悩み苦しみの多い後天の世界から、天真爛漫でのびのびとした先天の世界へと心の舵を切り、毎日を新鮮な心で、充実して過ごすためでもあります。なかなか叶わぬものと意識的な努力を続けているより、既に叶ったものとして空想し、言葉に表してしまうことで、表層の意識が夢を手放し、忘れてしまうことで、無意識のうちに夢が実現していくようになります。だから、頑張って何かを達成したというよりも、「いろんな偶然が折り重なって自然に夢が叶っていた」というようになり、ただ次々と夢が叶っていくだけではなく、夢を追いかけることからも自由になり、すっと先天の世界へ近づいていくのです。
 劉先生は「気功の目的は人天合一で、病気が治り健康になるのはその副産物」ともおっしゃっていました。全部手放してスポーンと大自然の懐へ帰っていく。その中心の目的がはっきりしていればいるほど、副産物としての健康も実現しやすいのでしょう。

私たちの気功を伝えていく
 気功協会としても大きな節目の年になります。この20年間一貫して自然の道を歩み、観念や流派、権威的なものを徹底して無くし、自然の摂理に適う、最低限の技術や知識を精選し、シンプルな形でまとめてきましたが、振り返ると、本当の意味で力が抜けてきたのはここ数年かもしれません。ペア会員や、親子やご夫婦で参加される方が増えているのも、その表れでしょうか。漠然としていた何かが、はっきり手渡していける「私たちの気功」として結実した感があります。
 今回の新刊も、その実りの一つ。春夏秋冬が巡っていく中で、季節に応じて心身を整えていくことで、私たちの体の自然がはっきり目を覚ましていくでしょう。

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