気功のひろば
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ブログ

2019.10.20

いのちの学校・はぐくむ

こどもを授かる可能性のある方、まとまった話を
天野から聞いておきたい方などを対象に、
「いのちの学校」を開講しました。

 気功協会には、ご家族のペア会員が18組、当日は5組のペアが。
私たちも含めて、6組プラス女性達で
生命を成り立たせる不思議な力、そのあたたかさ、
大きさに包まれる一日でした。
午前のお話から。次回は「更年期」11/4です。
(純)

 2019.9.16 於:アスニー山科 和室
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*体の感度を上げる

妊娠出産にはさまざまな情報があふれるが、技術以前に、
まず大切なことは「自然を取り戻す」=「体の感度を上げていく」こと。
感度が上がれば、不自然なことがあれば自然に調整されていく。
その上で、手に負えないことや、
その部分の自然が立ち遅れ、敏感になってほしい時には、気を集めていく。
普段の気功と何も変わらない。

体の中で、とくに性の働きと関係のあるポイントを知って、
一通り観察したり触れていくと、自然に気が集中して、
体がなんだか変わってきた、いい感じになってきたなと思う。
そうした、自然な変化が大事。
方法や技術は多くあるけれど、本来「しなければならない」ことは、ない。

*骨盤と性の力

「妊娠・出産」イコール「腰椎・骨盤」。
性の働きが潤滑で元気だと、生きている楽しみは大きい。

女性は骨盤の横幅が広く、動く範囲が大きい。
骨盤が豊かで張りがある、それは性の力が大きいということ。
毎月、生理という出産の予行演習があり、
骨盤が開いては閉じてゆく。
そのゆったりしたリズムが「女性的な気持ち良さ」、
持続力のある集中感。
男性は、強く収縮した後に大きくゆるむ気持ち良さ、と言える。

開いていって、自他の境がなくなる。
溶け込み、受容する。
ゆるみきったところから、閉じていってまとまる。
生理の時に、その気持ち良さを味わう。
痛みがあったり、辛さがあっても、そうしたことをふと意識してみるとよい。

骨盤のそりがあることが若さ、
骨盤の位置が落ちて、性の働きが鈍るのが老い。

*今ここにいない、誰かのために全力で

男女が一緒に生活していると、2人の体が映し鏡のようになる。
女性が妊娠すると、男性の体にも反映し、同じ兆候が表れる。
だから妊娠以前に、2人でこうして学び、体に落として、
互いに、そして自分で調整していくと、すごくいい子が生まれてくる。
多くペアで参加していただいて、「よくここまで来たな」と
今この機会をとても幸せに感じている。

新しいいのちを育んでいこう、という気持ちが今ここに充満している。
見守る立場の方も含めて、「いのちを大事にしていこう」という気持ちが大切。

「私の」子供、「私の」赤ちゃん、という意識を手放すと
「はぐくむ」感覚が生まれる。

実際に子どもがやってきた時も、その感覚は全くない。
もちろん、遺伝的要素はあり、似ていたりするが、
どこからか、私たちを選んで、見ず知らずの新しい魂はやってくる。

今ここにいない誰かのために、全力で生命を開花させる
サポートをするのが、夫婦というペア。
そのひとの個性・能力が一番発揮される状態にもっていく、
そのために、妊娠前の・妊娠中の体を整える。

女の子が生後13ヶ月、男の子が15ヶ月までがいちばん大切。
成長して、思春期を終えたらサポートも終えていく。
性の働きが盛んになり、完成する頃。

「いつか出会えるかもしれない、新しいいのちのために」体を準備する。
「新しい生命の座」、体を玉座のように。
緊張感を持って頑張るのではなく、とことん気持ち良くゆるめること。
生活に、生理時に、行為に、出産に、
体の底から気持ち良い、ゆるみと引き締まりを感じていく。
それは、気功をしたりお散歩をすることでも味わえる。

お互いに大切にし合って、新しい命ができてくる。一人では妊娠しない。
男性は、毎日が排卵日。体を整えることに大きな意味がある。
体が、その決意をするかどうか。

[実習・てあて〜頭部活点と妊娠活点]お互いに。
[実習・足のてあて]膝にてあて、上下に動かし、膝裏てあて。内股、足首、くるぶしをなでる。
[実習・足首まわし]足首をそれぞれまわしたい方向へゆっくりまわし、横になって、のび。
足=骨盤、違和感を抜くことが大事。

待つことが大切。
自ら育つ、大きくなる、学ぶ。すべてオートマチック。
打撲にだけ注意して、打つことがあればなるべく早くてあてする。

[実習・立ってうごく]体の底から気持ちよく。
気功をしたり、お散歩をしたり、骨盤の動く気持ち良さを培う。
生理も、出産も、気持ち良さがある。それを探す。
気持ち良さを培う=性の力を培うこと。

*生理のときは

生理の1日目、2日目、骨盤が開いていくのを足湯でサポートする。
3日目がいちばん開いて出血も多い。ちゃんと開くと、閉じやすい。
目の温湿布で、精神的な緊張を抜くとゆるみやすく、とてもほっとする。
4日目以降は、卵巣のてあてをし、次の排卵にそなえる。

気をつけることは打撲、とくに女性の腰から下。
手首の緊張。手首が狂うと腰椎が狂い、子宮の位置が変わる。
あたためるか、ふってゆるめる。

生理中、妊娠中に目の温湿布をするのもよい。
ほっとすると、骨盤がゆるんで開く。
妊娠とは、骨盤が開いていくこと。それを滞らせないようにする。

*妊娠は勘

妊娠初期、2ヶ月目くらいから骨盤が開いてきて、気持ちもほわん、としてくる。
スムーズに開いてこない時に、つわりが起きる。
骨盤が開いてくると、安心感が湧き、受容的になる。
初期の頃に、「自分のしたくないこと」をしない。
勘がよくなって、ピリピリした感じがする頃。
シビアに、「自分のしたいことをする」。

骨盤は、最後の4週で少しとじる。気持ちもすこし閉じた感じになり、
おなかが少し小さくなって、4週で生まれる。

[実習・耳下腺のてあて]ひとりで・お互いに。
てあては、互いの命に対する礼。
いのちを大切にするありかたにつながる、いのちをはぐくむ原点。

こどもを授かりにくいときは、体の準備が遅れている。
とりもどす第一が、耳下腺のてあて。
二番目は、胸腺のてあて。
行為の後で、甲状腺のてあてをするとよい。
子どもを迎え入れる感覚で、行為をしていくとよい。

妊娠は勘。体が勝手にそちらへ動いていってしまう。
排卵を体で感じるようにするのが、最高の誘導。

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