気功のひろば
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2018.05.01

過去の打撲のてあて…初夏の養生1


緑が眩しくなってきました。

草木がグングン枝葉を伸ばすように、私たちの身体の中にも、成長と再生の勢いがあります。
過去には乗り越えられなかった何かを、エイヤッと乗り越えていくことができる。
今はそういうタイミングです。

内に隠れていた身体の違和感が表に浮上して、傷みや辛さが目立つこともあるので、
そんな時は適切なてあてをして、しっかり身体と向き合いましょう。

打撲の用心
大きな影響を与えるにもかかわらず、意外と軽く見過ごされてしまいすいのが打撲です。

後頭部の打撲は命に関わりますし、足の甲を強打して半身不随になったり、
指を挟んで呼吸困難になったり、尾骨を打って脳に影響することもあります。

打撲の影響から急性や慢性の病気になることも多いので、
「単なる打撲、日にち薬で治る」などと放っておくのではなく、
反応がなくなるまで気を抜かずにてあてを続けるようにして下さい。
そうすると、打撲の影響が抜けるだけでなく、
骨折の跡などは、より骨が丈夫になって繋がります。

古い打撲
身体に勢いがある初夏には、隠れていた古い打撲の影響が表面に現れてきます。

そうして内在していた古い打撲の影響を抜くには、
鼠蹊部のてあてを何日か続けます。脚の付け根の恥骨のすぐ脇あたり。
固まりがみつかったら、押し上げるようにしててあてをして下さい。
もし、昔打った場所に痛みが出てきたら、
そこにしっかりてあてをして、身体をスッキリさせていきましょう。

軽く打っただけのように思っていても
大きなダメージを残していることがありますし、
その時に適切なてあてができなかったことも多いものです。

だから、原因の分からない病気の時に
鼠蹊部にてあてをしていると、昔打った場所が痛みだし、
さらにその痛む所にてあてをしていると、停滞していた病状が変わり、
サッと回復していくことがあるのです。(あまの)

気功生活vol.106より転載

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