2012.02.25
変化のタイミング〜枠を超えていく
この春。
今、気持ちのいいことをしよう。
それは、大きな社会貢献になる。
朝日カルチャー京都 2012/2/12 天野泰司
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春めいてきた。
天気の変わり目に、「気持ちのいいこと」をすると
とてもよい。
10分、20分でも、例えば気功をしたり、
絵を見たり、好きな場所へ行ってみたり。
春には、
無理をすること・負担になること、あとで脱力感のあることは
やめたほうがよい。
例えば今、京都文化博物館で「北斎展」が開かれている。
北斎の富士は、気持ちがいい。ダイナミックできびきびとして。
絵を見ると、画家が感じていた何かが伝わってくる。
受け取った印象が絵の中に保存されている感じ。
絵を見るとき、自分の癖をひとつ外すとよい。
重心になっている足を変える。
腕を組んでいたら、逆に組み替える、など。
そうすると、自分から絵に同化しようとする営みが起こる。
北斎の時代、北斎の感覚に積極的に同化していくことで
自分の枠組を越え、時代の枠組も変わる。
リ・フレームと呼ぶが、
観劇、コンサート、お寺や神社の拝観などは
リフレーミングの宝庫。
そうして、自分の枠がいくつもできていくことが大切。
どの枠を選んでもいい。
今の自分が、小さな枠組のひとつであることを感じていく。
[実習・肩をなでる]
相手の肩甲骨に、後ろからそっと手をあてる。
ふちをたどって確認し、
左右を比べてみる。
どちらの下端が上、どちらの下端が下か。
背骨からの距離はどちらが広いか。
それを評価せず、ただ確認する。
その上で、やさしく肩甲骨を
上から下へなでてあげる。
そうすると自然に、左右の下端がそろったり
反対側が少し高くなったり。
左右の距離も、狭かったほうが広くなったり
自然に自分で変わっていく。
[わきをつまむ]
後ろからわきの水かきをはさみ、ふーっとはなす。
春は、性の働きが大きくなる。
後頭部→肩→骨盤、と順に開いていく。
この頭〜腰の流れは、成長の段階で何度も起こってくる。
そしてまた春になると、その流れが起こる。
肩甲骨は、よく動く「マイナーな骨盤」。
腕の骨とつながる部分以外は浮いている。
ちょうど胸椎の3・4番あたり、
骨と骨の間が狭くなると、呼吸・心臓・女性の生理などに
不調が起こる。
息をこらえ、「言いたいのに言えない」感じや
「しなければいけない」気持ちがそのあたりのつかえを生み、
ぜんそくや花粉症につながる。
こうしたことも、肩をゆるめることで楽になる。
それだけでなく、
周囲も「ダメ」から「何でも言っていいよ」へ空気感が変化することが大切。
その空気から自分を守るために枠を作っている。
周りの理解は、あるとは限らない。
自分の周りに起こっていることすべてを
自分の責任としてとらえることが必要。
それならば、自分で変えていくことができる。
その自覚をもった上で、体を自分で整えていく。
気持ちよさの感覚は、周りにも伝わる。
自分から気持ちのいいことを選択していくと、
周りの状況も変わってくる。
私たちは、言葉以外に多くのものを発信している。
それは体がベースになっている。
発信している情報(=気)の質を変えていく。
自分が変わると、周りが変化する。
それが自信につながり、社会貢献となる。
自分自身が気持ちよく過ごしていくことは、
非常に大きな社会貢献になる。
苦しみ、悲しみ、責任感、罪の意識。
そうした枠から自由になっていくこと。
心の面では、「ゆるす」。自らをゆるしていく。
体の面では、「ゆるむ」。
[実習]
「申し訳なかった」ことを思い出す。
体のある部分が辛くなってくる、
そこを探し、ゆっくり、ゆるめていく。
それは、相手への大きな祝福にもなる。
徹底的に自分を大切にしていくこと。
仮に「自己中心」と呼ぶが、
「自己中心=自己責任」。
この自己、は、そのままの自分。
生まれたままの感じに戻っていく。
「先天に戻る」ことは、気功のひとつのテーマ。
それは、すなわち「新生」。
私たちは、毎朝新しく生まれ変わっている。
年間では、春が誕生・新生の季節。
頭が開き、肩が開き、骨盤が開いて
体と共に、心もあたらしく変わってゆく。
イメージが大切。
気持ちがいいつもり、になって
枠から解き放たれたつもりになって、体を動かしていく。
生まれ変わったつもりで、日々を送る。
[実習・足を動かす、ゆするなど]
春は、幸せな感じ。
ひとつになる感じ。
ひとりではなく、
周りのものすべてとひとつになった、ぽかんとした感じ。
赤ちゃんのような感じに戻って、
いのちの中からわき起ってくる、
素直に「〜したい」「〜してあげたい」思いが
自分から周りに広がり、また戻ってくる。
つながっている幸せを感じて、
「あぁ、幸せだな」「ありがたいな」「うれしいな」…
言葉にしてみる。