気功のひろば

ブログ

2017.01.03

気功生活 Vol.98

学ぶ

ワクワクと、
心躍らせて。

 

【目次】

受け継いでいくもの 天野泰司
禅密・宇治合宿 報告と感想
北から南から 堺気功のひろば
冬の気功
講座レポート 12月
『はじめての気功』読書感想文
The Book of Life 11/10、12/23
気功の学校2016感想
冬の旅 吉田純子

 

受け継いでいくもの

天野泰司

ゆくとしくるとし
2016年は、大きな波のある年でしたが、振り返ってみると、
おかげさまで、とても実りの大きな1年でした。

新刊『はじめての気功』の企画・制作から出版までの流れに合わせて、
WebSite「気功のひろば」に「肩の荷がおりる気功」の動画を上げ、
CD「Life」「Self」を制作し、
出版記念講座を大阪と東京で開催したり、
各種のかわいいしおりを書店に持ち込んだり。
日々目の前のことにただ取り組んでいるうちに、
気功という「からだの自然に気づくやさしいレッスン」の
裾野が一気に広がったように思うのです。

気功は今、やさしくてシンプルな方向へとグングン動き出し、
同時にその深い味わいがさっと伝わるようになり、
メキメキと効果が上がるようになりました。

気功協会の中核となっている年間コース「気功の学校」や、
大黒柱である禅密功を学ぶ「禅密の学校」の学びの深まり、
通信講座や朝日カルチャー、定例教室や個人けいこなど、
活動全体にその恵みがあふれるようににじみ出してきました。

2017年は、また新たな気持で原点のゼロからスタート。
「自然」という有限ではない学びの世界を、
さらに奥深く、裾野を広げて旅していきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

門が開く
学びの中には、日々新しく発見していくものと、
しっかり受け継いでいくものがあります。
一見新しく思えることも、先人が伝えて来た宝のような智慧や経験を
尋ね、知り、ゆるぎない真実として感得する中から生まれます。
伝えようとしている本体は変わらないけれども、
時代の変遷に従って、現れてくる形は当然違ってくるからです。

私たちは幸運にして、とても貴重な自然の叡智と出会い、
扉を開き、今、その中へすーっと入っていくことが可能です。
「鍵」という喩えがピッタリするかもしれません。
最近はガチャッと手で回して開くのではなくて、
センサーにかざすだけでピッと開く電子ロックが増えてきましたが、
まさにそんな感じで、心の中のアクセスキーを照らすと
いつでもスッと入口が開くような気がします。

晩秋の萬福寺で禅密の合宿をした時に、
天王殿の弥勒菩薩の前で、自然に「笑う気功」がはじまりました。
境内は舞妓さんの撮影会があって人も多かったのですが、
堂内にはほとんどいなかったのも良かったのでしょう。
私が、
「中国のお寺の門をくぐると、まず満面の笑みをたたえた弥勒さんがいます」
「仏の門をくぐるならまず笑いなさい、笑うことが最初の入口です、という意味です」
という「笑いの門」の話をすると、どこからともなく笑いがこみ上げてきて、
みんなで大笑いとなりました。
2000年に劉漢文先生から「笑う気功」を習ってから17年、
様々な工夫を重ねながら「気功の学校」や「禅密の学校」で
みなさんと練り上げてきたものが、ここでふわっと花開いたような感覚でした。

禅密を伝え始めた当初は、まだ気負いもあったのでしょう。
笑うことにもどこか無理があり、一生懸命なところがあったように思います。
ところが、回を重ねるごとに体がストンとゆるむようになり、
体のゆるみにそって心が楽になり、心のほどけたところから
泉のように笑いがあふれてくるようになってきました。
合宿ともなると、そんな笑いの名手が
全国から縁に導かれるようにして一堂に会する。
すると、目の前にあった困難という壁が、
遠足気分で上っていく花咲く春の丘のようになり、
満足度の高い充実した時が流れはじめます。
私たちはこうして共に「先天」の世界への入口に立ち、
天真爛漫な子どものように和気あいあいと旅を続けていくのです。

禅と密
禅密功の源流は、
唐の都・西安の辺りで研鑽されていた原始的な密教です。
代々医者であり密教の僧である家系に生まれた劉漢文先生は、
尊敬する叔母さんからその多くを学び受け継いだのだそうです。
そして、それまで一子相伝として伝わってきた教えを、
気功という形にやさしく翻訳し、中国全土に、
そして世界各地へと伝えていきました。
その法灯は、中国の国情から一時消えかけたようにも見えましたが、
今この私たちの心の中にも灯り続けています。

釈迦の成道を一つの大きなきっかけとして、
顕教、密教、禅など様々な形で
幸福に生きるための教えと学びが工夫されてきました。
時を経て、複雑になったり、難解になったり、
また本道から外れていったものも少なくないかもしれません。
このシンプルで、やさしくて、深い真実にふれてるような気功の流れを、
これからも大切に護り育み、心の底から楽しんでいきたいと思います。

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