気功のひろば
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2015.04.08

The Book of Life
4/8のテーマは「Sex」
以下、天野の訳です。

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セックスは問題です。
性行為の渦中には、
完全に私が無くなっているように思われるからです。
その瞬間、あなたは幸せです。
自意識が停止し、「私」というものが無い、
そして、それをもっと欲しいと思う。
もっと自己を放棄したいと思う。
そこには、完全な幸せがあり、
過去も未来もない。
この全てが溶け去った、一つにとけあった、
完全な幸せを望むことは、
自ずと極めて重要な事項となるでしょう。
そうではありませんか。
純然たる幸せを私にもたらし、
完全に自己を忘れ去らせるものなので、
もっともっとそれが欲しくなる。
では、なんでもっと欲しくなるのでしょう。
どこへいこうとも葛藤があり、
どこへいこうとも
存在している様々なレベルで自己の強化が行われるからです。
経済的に、社会的に、宗教的に、
止むことのない自己意識の肥大化がおこっていて、
それこそが葛藤そのものなのです。
結局、葛藤が存在する時にのみ自意識があります。
自己意識というものは、その本性として、葛藤の産物なのです。
ですから、問題なのはセックスではなく、
もちろんですね、
自己からいかにして自由になるかということです。
あなたは、自己の無くなった状態を既に味わっている。
ほんの数秒でも、ほんの数日でも、
あるいはもっと長くても。
そして、そこに自己があれば、葛藤があります。
そこには苦悩があり、闘争があります。
ですから、もっと自己から解放されたいと切望し続けるのです。

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