2021.12.29
静寂と出会う
The Book of Life 12/29のテーマは
Finding Silence
*クリシュナムルティの言葉を、
一日一ページ 365日分に編集された本「The Book of Life」を 一日分ずつ、翻訳しています。バックナンバーは同じカテゴリからお読みいただけます。
J.クリシュナムルティ 訳 天野泰司
瞑想とは何か。
その探求の中に入っていき、思考の全プロセスを理解した時、
心は完全な静寂の中にあることに気づくでしょう。
この全面的な静寂の中では、
見張っている私も、観察している私もなく、経験している私もありません。
経験をかき集めている私が、
つまり自己中心的な心の活動が存在しないのです。
それが、サマディー(三昧の境地)だ、などと言わないでください。
全くナンセンスです。
あなたはそれを本で読んだだけで、自ら見つけたものではないからです。
言葉と「そのもの」との間には、莫大な隔たりがあります。
言葉は「そのもの」とは違う。
「扉」という言葉は、「扉そのもの」ではありません。
瞑想するということは、
自己中心的な心の活動を洗い清め、一掃していくことです。
深く深く瞑想をして、そこへ至った時、
静寂と出会い、完全に空っぽな状態を体験することになるでしょう。
心は、社会によって汚染されす、いかなるものにも影響されず、
欲望により生じる圧力にさらされることもないでしょう。
完全に一人であり、一人として存在し、無垢で、純真である。
そうすると、時間を超越し、永遠に続いていくものが
生じ得るようになるのです。
この、全てのプロセスが瞑想です。