気功のひろば
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ブログ

2021.11.09

気功生活 Vol.127

今、変わる

私の心、
私の体、
私の関わっている
すべてのもの。

【目次】

内からの変革 天野泰司
冬の養生 目のてあて/ 首まわし / 水を飲む
特集・治る力と体癖 その2
The Book of Life 9/14・10/3
講座ノート 10/20・10/10 京都
ミラクル禅密直行便 みつる
つれづれ遊湯記4  あや
蔦町茶会 〜取り戻す秋 吉田純子
お知らせ 気功の学校123 他


内からの変革

天野泰司

 蔦町の庭は、秋明菊や石蕗が咲き、花水木が紅葉して秋らしく色づいてきました。いかがお過ごしですか。
蔦町の事務所は秋分の日で一周年。あっという間に過ぎた一年で、早くも、2022年の講座を決めていく時期になりました。
メイン講座「気功の学校」は、新春のリアル教室がリニューアルして復活。体の変化が最も大きな1〜3月に、気功のいちばんの基礎を学び、心身をバージョンアップさせます。
前回は、オンラインでたくさんの方に「気功の学校・ゼロ」を受講いただきましたが、早春の新生の息吹と共鳴してダイナミックに心身が変化していく醍醐味は「リアル教室」ならでは。機も熟し、ここ数年の閉塞的な状況を内側から一気に転換する絶好のタイミングです。
体の内と外はいつも共鳴しています。私たちの身体は外界の状況に即応するようにして変化し、心身が根本から変わることで、周囲の環境も切り替わっていきます。
その意味では、「よし、行こう!」と、新春からの「気功の学校」などのリアル教室に主体的に参加したり、生活リズムに合わせて動画配信を活用し、心身が着実に変わることがとても大切です。今この時にこそ、多くの方に、気功が広く伝わってほしいと心の底から思います。
気功の効用は、単なる健康法の枠にとどまりません。「ゆるむ」ことを体を通じて理解し、ストンと腑に落ちると、当然と思ってきた「一生懸命にがんばる」という手法ではない、別の選択肢が生まれ、生きることが自然の流れに沿って、今の心地よさを大切に、気持ちよく楽に過ごせるようになるのです。もちろん病気も乗り越えやすくなるけれど、「健康になる」ということの本当の意味はここにあります。

からだに染み込むように
私が気功に出会った30年ほど前には、たくさんの種類の気功が独自の流派と理論を打ち立てて、気功はどこか謎めいた怪しいものとして社会に拡散していました。それもそのはず、道教、密教、禅などの宗教的な心身改変テクニック、不老長生の秘法や民間の治療術、漢方や中医学、伝統的な武術や体術など多種多様な源流を持つものを全部ひとまとめにして「気功」と呼んでいたからです。そこに日本の整体や操体法、からだ育ての視点、世界の心身技法、現代医療の視点も加わって、いったいどうやって気功をまとめていけばよいのか、真剣に悩んだ時期がありました。
その悩みの糸口が開きかけた頃、私が所属していた気功組織が解散し、2000年に「気功協会」が誕生しました。あとは努力というよりも、ただ導かれるままに次々と幸運な出会いや学びが積み重なって、今があります。
複雑で難解なことを、シンプルでやさしく、どこまでも分解し精練していくと、そこにはすべての土台、「自然の原理」が残っていきました。「気功の学校」で学ぶのはこのエッセンス。今期は、毎回わかりやすいテーマを立てて、自然の原理が体に直接染み込んでいくように学びを進めます。
初めて学ぶ方も、何度も受講されている方も、気功を誰かに伝えたい方にも、収穫の大きな内容となるでしょう。この機会にふるってご参加ください。申し込みお待ちしております。

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