気功のひろば
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2021.08.29

ぐっすり眠る気功 〜朝日カルチャー中之島

質問や発言も多く、ひとつのクラスのような楽しい雰囲気で終わりました。
音声記録からまとめました。

   2021/7/22 於:朝日カルチャー中之島 天野泰司

・・・・・・・

マスク着用のみではウイルスの感染予防効果に明らかな有意差がない。
環境やエチケットには適切に気を配りつつ、息苦しいほど防備しすぎないことも大切。

コロナ予防にいちばん大切なのは、呼吸。
肺の中まですーっと大きく吸えて、自然に吐ける状態だと冒されにくい。
自ずと息が深いのが、肺の血流がよい状態。体が本来の活発さを保っている時は、
ウィルスがやってきた最初の時点で排除する。
私たちの中にそうした体の機能がある。

最初の段階、ウィルスが入る前にくいとめることが大切。ワクチン接種では実現しない。

体表面=口、鼻、消化管の中、腸の内側といった、表面が内側になっている部分は
粘膜系になっていて、入ってくる細菌やウィルスを免疫の力で防ぐ。
その「自然免疫」の強化が大切。
大人はかかった病気への免疫を持っていて、子供達は自然免疫の働きが活発。
今回の感染症に子供は強い。自然免疫の力にもっと光をあてるべき。

息が深くなると、口鼻の中、のど、気管、肺の自然免疫が上がる。
肺の血行がよくなると呼吸が自然に深くなる。
そのポイントが、鎖骨のくぼみ。

肺、腕、頭の血のめぐりの急処。
そして、体の末端から心臓へ戻ってきたリンパ液の最後の通過地点なので、
リンパの流れにも大切な処。
リンパの大きな働きは免疫細胞。
リンパ節は首、腋窩、腸、鼠蹊部などにあり、要所に免疫細胞が集まって
感染症などをくいとめている。リンパの流れがよいと自然免疫も強い。

血液とリンパの流れの要所「鎖骨のくぼみ」を毎日チェックして、気持ちよくやわらかに。
自分で感染防止、免疫力を上げていくことができる。
呼吸器疾患に結びつきやすい肺の病気に大切。
鎖骨のくぼみがやわらかいと、インフルエンザの予防接種は必要ない。
コロナもほとんどかからない。


[鎖骨のくぼみを押さえる]右→左の順で、肺の方向へ。
脈打つ感覚があれば力をふっと抜いて。不安も抜ける。
右側は頭の血が下りる、暑い時にも。
左側は頭に血が上がる側。貧血にも良い。

続いて[ころなの気功]。
胸の前をなでる。
年齢が上がると免疫細胞や、新しい細胞が生まれるのが少なくなる。
胸骨は新しい免疫細胞が生まれてくる代表的な場所。
自分の体がどのくらい免疫細胞を持っているかが大切。
接種は体にも負担、自分で防いでいけるように。

胸腺のてあて。
自分にとって役立つもの、必要でないものを分けるのが免疫の働き、
そのバランス調整をしている場所。
あたたかさがてのひらから伝わる。

少しゆれて。腰がのびて、指をひらく。

…こうして、毎日自分で感染予防ができる。
感染しても悪化が抑えられる。呼吸器系の症状が出た時に思い出して。
急に楽になる。

そして、息が深くなると、眠りが深くなる。


[後頭部中央のてあて]
延髄のあるあたり、動物の生命維持に関わる中枢、眠りが深くなるポイント。
一点を指をあてても、掌でも良い。
すっと指の止まる、呼んでくる場所。ゆっくりあてて、ゆっくりおろす。
起きた時や、お昼休み、寝る前にも。

動きの速度を変える。
ゆっくり動くことで、忙しく働いている時と意識状態が変わる。

意識のチャンネルの変化が、心理的リラックスにとても大切。

神経的な緊張をゆるめるには、頭をゆるめること。
大脳の働きと直結している、目の温湿布が有効。
気持ちよい温度→さめて絞り直す→温かい、という温度変化でゆるむ。



[心がおちつく やさしい気功]…頭から順に、下へゆるめていく。
体の調子をわかってあげることが大切。
一番疲れているところを見つけて、丁寧に。眠りが深くなる。

根本の体力がついてくると、活発に動くようになり、自然に眠りが深くなる。

動きやすいところから楽に動くと、休めるようになる。

活動しては体力を回復する、「うごいて休む」バランスが取れていく。

より活動的になると、より深く休める。
その波が大きくなるように、後頭部のてあて、おなかのてあてをするとよい。
自分の力で回復し、息深く眠れるようになる。

病は、体を大きく変えていこうとする積極的な働き。


熱、せき、痛み、症状が出てくることは、動いて反応しているということ。

「この山を越えたら、深い休息がやってくるんだな」とイメージして、症状を手助けする。

例えば熱が出たときは、まず足湯。差し湯をし、赤くなりにくいほうを追加で温める。

発汗が良くなり、細菌と戦う力が出てくる。ピークが早くなる。

熱は上がり切ったら必ず下がる。熱が下がったら、血流や、鼓動、呼吸も静かになる。
平熱以下になった時によく休む。


そして、スムーズに変化していくように、背骨をほぐしておく。
背骨は首の上から尾骨まで、全体がゆれる構造をしていて、ひとつ動けば全部動く。
背骨がやわらかく、滞りなく動いていることで運動は十分にできる。
[立って動く・ゆする~胸をひらく~開合]

 

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