2021.04.03
欲望は理解されるべきもの
The Book of Life
4/3のテーマは
Desire Has to Be Understood
以下、天野の訳です。
欲について、考えてみましょう。
ご承知の通り欲望は、それ自体矛盾したもので、
責め苦となって、私たちを誤った方向へ引き込んでしまう。
苦痛や混乱、欲望に対する不安へと。
だから規制し、コントロールしようとする。
私たちは、その果てることのない戦いの中で、
欲望のあらゆる形態や認識から、身をよじって逃れようとします。
そうではありませんか。
しかし、欲望はそこにあります。
ずっと見張っていて、待ち構えていて、圧力をかけてきます。
たとえ欲を昇華させようとも、逃れようとしても、否定しても肯定しても、
また好きなようにさせたとしても、いつもそこにあるのです。
私たちは知っています。
宗教指導者やそれに類する人たちが「無欲でありなさい」
「無私を涵養しなさい」「欲から自由でありなさい」と言ったとしても、
それは馬鹿げていることを。
なぜなら、欲は理解されるべきもので、破壊されるものではないからです。
もしあなたが、欲を破壊するなら、
生きていることそのものを破壊することになるでしょう。
もしあなたが欲望を捻じ曲げ、型にはめ、
コントロールし、支配し、抑圧しようとするのであれば、
あなたは、とてつもなく美しいものを破壊することになるかもしれないのです。