気功のひろば
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2020.08.11

禅密web5月 〜真言と由来と

昨日8/10、「禅密web」、6-8月基礎編の配信が終わりました。
61人のとても良いクラスになりました。

*次期10-12月に向けて、見たい方がいらっしゃいましたら、こちらからお申し込みください。
3回分のURLをお伝えします。学費、支払方法は同様です。
10/10までに、繰り返し深めてください。

きょうは5月配信のノートを簡単にまとめてみますね。
きのうご覧になった方の、補完にもなるかと思います。

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【講座ノート】2020/5/17  天野泰司

*禅密功の由来

禅密気功は、1998-2004年にかけて
創始者の劉漢文先生に直接学んだ。
気功協会の設立、2000年と重なり、ひとつの柱になっている。
インドからスリランカ経由で一子相伝で伝えられた古い密教から、
劉漢文先生がみなに役立つものを「中原密功」として公開。
中原はいまの西安。
李子楠先生の案で「禅密気功」という名に、一斉を風靡した。

開かれた密教。
劉先生が偉いのでなく、「自然が先生」という考え方は
気功協会の土台になっている。
禅密は、体で自然を体験していくことができる。
コロナ禍で思いがけず配信・公開に、
生活や精神活動の根底にあるものが、地から、
地蔵が湧き上がってくるように起こってくる。そうしたタイミング。
災い転じて福となる、体内で転換していくのが密教。

「諸漏漏尽」、災いは尽きることがない。
困難を減らすことも実際的に必要だし、
心の土台を切り替えることも大切。

*三点一線と真言

「三点一線」がいちばん大事。
エネルギーの象徴としての「蛇」がゆれている。背骨が生きている。
背骨を通じて「天根〜地根」、その間でゆれている。
限りない垂直軸が、自ずと揺れ出す。

禅密功の真言はシンプル。一音だけも多くある。
原始的な密教の流れをくんでいる。
音程は特になく、のどの「天梯」をふるわせる振動そのものを感じていく。
劉先生に習った音を忠実にやっている。
音が聞こえるのが「明呪」、振動だけになると「暗呪」。
「尋音〜知音〜真言」、初めは真似て探し、練習を重ねて音を知り、
真言となってゆく。

仙椎から骨盤の大きな性のエネルギー、
人として、生命として連鎖しているエネルギー。
その大きさゆえに苦しむ。
用い方を変えると、楽しい、素晴らしい方向に。
身・口・意(手印・真言・イメージ)を使っていく。「三密相応」。

[実習・のび・眠の法(後頭部にてあてし、足をくんで休む)]

*動静楽寿

劉漢文先生は、誰でも簡単にできる小さな功法を
「動静楽寿」として、晩年に普及。
「動く・休む・笑う→健康で長寿」=「動静楽寿」。
眠の法もそのひとつ。

戦後の物資のないなか、気功ができた。それもなくなって、もっと分解。
私たちもその流れをくんでいる。
例えば、あくび、笑いは天然の呼吸法。
生きている、そのものを笑いで貫いていく。
ほがらかであること。最初に、そういう世界に入っていこうとする心持ちが大切。

深めていくことと、日常化・簡素化が気功協会の両輪。
学ぶ意識を持って集まる人たちと、無限に広げていく2つの方向性。

[実習・基本功(前後・左右・ねじり・自由)]
[実習・真言]

体を越えてひろがってゆき、
意識を持ったまま天然に立ち返っていく。
(純)

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