気功のひろば
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2020.05.29

self 2巻送りました & 肝心のてあて

通信講座self、さきほど、第2回目のDVDとおたよりをお送りしました。
その学級通信から、「肝心のてあて」の一文を
みなさまにも公開しますね。(純)

肝臓と心臓のてあて
天野泰司

今年は、初夏らしい天気が続いています。
例年の異常気象から比べると、
体は順々に夏の準備を進めていけるので、余裕があります。
このゆとりがある期間のうちに、
肝臓をてあてして元気にしておきましょう。
片手を肝臓、片手を心臓の位置にあてて、ゆっくり息をします。

食養生で大切なことは、
これはいい、これは悪いという食物のよりわけではなく、
その時々のタイミングで、
体に必要なものは取り入れ、不要なものは出すというシンプルなことです。

初夏は気温もグッと上がって、生命活動が盛んになり、代謝がよくなるので
大きな体の波で考えると、いわゆる「高潮期」に相当します。
高潮の時ほど栄養は不要になり、低潮の時はよく食べるのが自然のリズムです。
だから、初夏は栄養を落として、吸収より排泄の働きを高めていくと
調子がよくなります。
解毒と排泄の中心臓器は肝臓ですから、肝臓を元気にすることで排泄力が高まり、
排便だけでなく、汗などから体内にためこんでいた
毒や化学物質なども排泄していくことができます。

体がきれいになってスッキリすると、心もとても爽やかになります。

ただし、あまり熱心になって菜食をやりすぎると逆効果。
肝臓を適度に使い、そのあとでしっかり休めるリズムが
肝臓の働きを高めてくれるのです。
もりもり肉食したいとか、無性にジャンクフードが食べたいような時は、体の欲求にそって
もういらないという感じがしたら、そこであっさりさっぱりの食事に切り替えて、
減食し、肝臓を休めるととてもいいのです。

この時期の「肝臓のてあて」の習慣はとても大切。
食事は体と相談しながら、美味しいと感じる範囲を越えないようにしてください。

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