気功のひろば
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2019.08.11

夏のさなかに〜8/10中之島

38度、9度と高温の関西。
フェスティバルホールの上、遠くまで見える12Fのスタジオは
都会の快適さがあります。
会場に、おしぼりが備え付けてあるのはありがたく
それを使って「目の温湿布」の体験も。

ひとつの動作が終わるたびに、楽になっていった酷暑の朝でした。

  2019.8.11 於:朝日カルチャー中之島 天野泰司
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*汗は天然のクーラー

夏は、頭に上がった気を下ろすことが大切。
「上がっている」指標は、みぞおちが硬い。頭が忙しく働き、食欲が落ちる。

夏は本来活動的な時期だが、昨今は高温すぎて動きを止めなければならない時も。
けれど、冷静に、寒くて大変な頃と比べると、
体はやわらかく、動くことに適応しやすい。

ヒトは、活発に動いて汗をかく動物。
猿から進化した時、「汗をかく」という機能が備わって
長く走ったり、行動できるようになった。

汗は、天然のクーラー。
こうして涼しい部屋で座っていても、微妙に汗をかき、発散して、
その気化熱が体を涼しくしている。
辛いものをたべて汗をかいたら、頭のクールダウンになるし
体温より高いような空気でも、風があると、汗が飛ぶので涼しく感じる。

ベトベト、だらだらと汗をかくのがよいのではなくて、
気づかないほどに汗が出ている状態、
微妙に汗が出て、常に蒸発しているような状態がよい。

部分的に、汗がかけないようなところは、停滞を起こしている。
温湿布や手をあてて、汗が出てくるようにすると
つかえがとれる。
汗がスムーズにかける体が良い。

*頭の気を下ろす

夏は、頭に気が上がって、オーバーヒートしやすい。
高温であることと、現代人がよく目を使うことにも起因している。

(「今、目が疲れていると思う人」・・ほぼ全員が手を上げる)
目は、大脳と直結している。外に飛び出した脳。

[実習・みぞおちをゆるめる]
みぞおちは、上半身と下半身の境目。
つかえをとることで気が降りて、楽になる。
息を吐きながら、指で軽くおしこみ、体をすこしまるめる。
指をゆるめて、息が入ってくる。同時に、腰から順に上半身を立ち上げる。
ゆっくりと。

[実習・目を休める〜目の温湿布]
ゆったりともたれるように座り、
あたたかいおしぼりを、たたみ直して目の上にあてる。
さめてきたら、お湯をかけて絞り直すとなお良い。

気を下ろす場所として、鼻も覚えておくと良い。
鼻をあたためると、腰の過度な緊張からくるイライラが抜ける。
高熱が下がらない時にもたいてい下がる。
足湯とともに、女性に特に良い。

寝る前に、足をなでたり、てあてするのも気が下りてよい。

暑さでのぼせるときは、つめたいおしぼりを
前髪の生え際・中央にあてる。
氷水につけて絞るとよく、臨時の時は缶ジュースにハンカチをまいても。

[実習・脳活点]
後頭部のくぼみ「ぼんのくぼ」から、骨ひとつ分下、
頚椎2番の左右、指2本分。
手の止まるところに指先をあてる。
上を向いて、楽になる首の角度をさがす。

[実習・頭部活点]
夏バテ、体力のない時に。

左右の、「鬼の角の生える場所」。
耳の前を上がった処と、黒目を上がった交点。
骨の隙間で、手の止まるところに指先をあてる。
押すのではなく、ゆっくりと。

心得のある人にてあてをしてもらうと、すーっと疲れが抜ける。

[実習・心がおちつく やさしい気功

(純)

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