気功のひろば

ブログ

2018.09.11

気功生活 Vol.108

依りあい、
離れて。
どこかで
通じ合っている。

 

【目次】

支え合う私たち 天野泰司
夏の講義録 七夕の会 夏の疲れを抜く
残暑の気功 / 秋の養生 心を澄ます
特集 気功再入門
 気功とは? / 12の特徴 / 気功の効用
The Book of Life 7/13、8/2
更待月 吉田純子

 

支え合う私たち

天野泰司

 虫の音が聞こえ、秋の気配を感じるようになりました。残暑が続きますが、体はすでに秋の準備を始めています。

激動の天野家周辺
 6月18日の地震以降、豪雨、猛暑、台風など災害が続きましたが、そうした荒波と呼応するかのように、忙しい日々が続いています。
 吉田の両親の家が6/18震災の震源に近い茨木市にあり、家中の物がなだれて、今までのように生活できなくなり、一時的な避難と綱渡りのような自宅生活を経て、京都の介護付施設へ転居することになりました。
 母は90、父は89才。手足に人工関節を入れている母は、昨年腰椎の骨折で入院し、その時胆嚢の異常がわかり、すぐに摘出手術を受けて命拾いをしたばかり。そのお世話を一手に引き受けていた父も、母の通院先の待合で急に心不全を起こして入院。カテーテルで細い血管にステントを入れる手術をして一命をとりとめましたが、その後急に疲れやすくなり、寝ていることが多くなりました。
 ぎりぎりのところでも何とか二人で自立して生活していたのは立派でもあったのですが、もっと早い時期に生活の切り替えができていればと、残念な気持ちもあります。
 そこへやってきた大きな地震は、特に父にとって、生きていく望みを失うほどの大きな心の傷となってしまったようです。さらに追い討ちをかけるように、被災地を狙った不動産詐欺に逢い、90万円をだまし取られる事件が起こりました。父から真夜中に電話があって、翌日すぐに消費生活センターへ走って、クーリングオフぎりぎりのタイミングで、奇跡的にお金を取り戻すことができました。

 このままではいけない、見学だけでもと頼み込み、重い腰がやっと上がって、京都の介護付施設に。父はほっとしたのか、昼食を食べてすぐに高熱を出して寝込んでしまい、体験入居を続けているうちに日数がかさんで、そのまま入居契約に。ワンルームなので、向かい合わせの二部屋を借りて、家具や日用品も2セット、加えて茨木の家の台所とガレージの片付け、転出転入の手続き。どうしても家に帰りたいという母とタクシー往復で茨木へ向かう途中に、訪問診療の先生が父の血液検査の結果を見てびっくり、京都市民病院へそのまま入院。帰りたいという父の希望で一旦退院、数日後に今度は腹痛から救急で再入院、極度の貧血と低血圧、輸血で血圧が安定してから便を出す処置をしてもらい、また一つ命の山を越えました。
 胃に持っている腫瘍が原因だろうとしばらくは絶食。食べる楽しみとして、アイスや飴ならいいでしょうと主治医の先生に言っていただいたので、ほぼ毎日、てあてとお見舞いに行く度ごとに、ハーゲンダッツのバニラを父と一緒に食べています。アイスを食べている時の、子どものように可愛らしい父の笑顔が看護師さんたちに人気のようです。
 株や証券、なぜか売りつけられて所有しているマンションの一室や飛び地など、家の片付けと同時に見えて来た資産の整理もこの入院中に進み、気の抜けない状況には変わりがないけれども、どこかほっとおちつく感じがやっとしてきました。

大きな後ろ盾
 今回特に強く感じているのは、チームによる支えです。両親が茨木にいる時にお世話になった病院と、付属のケアプランセンターの医療&介護ケアチーム。京都の街中に見つけた介護施設のスタッフや訪問医療チーム、市立病院の医療看護相談チーム。それぞれの専門的なスキルやキャリアが、チームとしてまとまることで、大きな後ろ盾、これで一緒に乗り越えていけるという安心感のようなものを強く感じました。
 日本に古くからあった、家族親族や地域による支えは、今はこうした形で受け継がれているのかもしれません。家族や地域との付き合いをどこか窮屈で息苦しく感じるのは、形骸化したしきたりばかりが前面に出ているためで、本来の、お互いを助け合い支え合おうとする心は、こうした専門家チームの中にも脈々と生きています。

気功協会というチーム
 ふり返ると、よくこの荒波を越えてきたなと思いますが、今私たちを根本のところで支えてくれているのは気功協会というホームのように思います。
 私たちが講座を企画運営し、本や文章、絵を描いたり、人の前に立って講義をしたりするのは一つの役割に過ぎず、本当のところは「体の中の自然」を大切に思って集っている「気功協会」というチームから、いちばんの恩恵を被っているのが私たちだと言えるのかもしれません。この時代に、自由な風がすーっと吹き抜けるように集っているのは奇跡的なこと。いつも、ほんとうにありがとうございます。

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