気功のひろば
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ブログ

2016.01.06

気功生活 Vol.92

vol.92

立ち上がる

楽々と、
まっすぐ。
スッと一気に。

 

【目次】

今変わる、今動く。 天野泰司
講座ノートから ・ 気功の学校を終えて
冬の気功
奈良気功散歩 吉野を歩く
The Book of Life 12/112/20
いのちの気功 予防接種について つづき
最終回・門ちゃん日記 森田久美&森田徹
カレンダー2016

 

今変わる、今動く。

天野泰司

大きな流れ
2015年は、とても大きな節目となる年でした。
今までずっと眠っていたような
自然な動きの息吹が、次々と目を覚まして、
大地から湧出するようにして立ち上がってきました。

今、日本で起こっていることは、ある意味とても両極端です。
一方に軍事大国を目指すような兆候が色濃くあり、
一方に自由で自然な社会へと生まれ変わっていくような胎動が
とてもはっきりとあります。

空気をつくる
特定秘密保護法、安保関連法案、
武器輸出、マイナンバー制と、
ここまで露骨になってきても
軍事化のシナリオが進行していることに
まだ気づいていない方も多いのだと思います。
誰もがそんな馬鹿なことはあり得ない、と思うでしょうが、
自衛隊をどこでも戦える軍隊にして
核武装するという目論見は、
原発を推進し出した頃からずっとあったことです。

日本が軍国化を進めている一番の理由は
「無知」ということにつきるでしょう。
お互いを理解できないところから争いは生じてくるからです。
そして力で何かを封じようとすると、
お互いにどんどんエスカレートして
出口が見えなくなってしまいます。

次は近い将来の経済的な破綻を恐れるせいでしょう。
今、もし軍需産業を興せば、
一時的で莫大なお金の動きができます。
日本の周りに特別な脅威がある訳ではないので、
それが強引に法案成立や改憲を急ぐ最大の理由でしょう。
しかし、それも時間が経てば軍事費の負担にあえぐばかりでなく、
原発と同じように
止めたくても簡単には止められない構造ができてしまいます。

人を殺すための道具を売って儲けるという事自体が
本来あってはならないことですが、
さらによくないのは、
平和になれば経済が回らないという理由で、
どこかで平和を望まない空気が培われてしまうことです。

そうしたことは、医療の中にもたくさんあります。
もちろん誰も悪いようにしようとか、
お金を沢山稼ごうとか考えている訳ではないのですが、
膨大なお金が動いている医薬産業の中では、
その流れがどこかで途切れたり、滞ることに対して、
ピリピリとした空気が形成されていきます。
すると意識ではもちろん万人の健康を望むのですが、
無意識的には医療の活躍の場を望み、
結果として多くの病人を望むことになってしまっているのです。

意識と無意識では、
無意識の中にあることの方が
どうしても大きくなっていってしまうので、
健康な人を望む空気、
平和で幸せな世界を望むような
空気を作っていくことがとても大切です。

震災から5年
2016年は、震災からちょうど5年になります。
この5年の間に私たちは大きく変化してきました。
気功協会もその波の渦中で、
「心がおちつく やさしい気功」をつくり、
京都造形芸術大学の通信講座がはじまり、
医療と子育ての本を出版し、
Webや入会の栞を一新し、
「肩の荷がおりる気功」ができました。
それらは、「気功の学校」「禅密の学校」、
朝日カルチャーセンターなどの講座の充実と相まって、
無理なく自然で、自由で生き生きとした空気を
気功協会の周囲に造り出してきました。
少々のことではびくともしない中心の太い柱が立ち上がり、
これから歩んでいこうとしている道が
とても広々と感じられます。

7月頃には参議院議員選挙も予定され、
18歳からの投票も実現します。
若い世代の勢いも加わって
国政も大きく動いていくでしょう。

祈りの二ヶ月
「私」と「国」というものは、
分けて考えたくなりますが、
国というのは私というひとりの集まりですから、
決して別々のものではありません。
ですから、まず「私」の中に、
平和で心地よく、
自由でのびのびとした空気を培っていくことが大切です。

1/11〜3/11まで、約二ヶ月間
「心がおちつく やさしい気功」を続けていきましょう。
出来る時、出来ない時があってもちろんかまいませんが、
ほんのわずかの時間でも、自分の心と体と向き合って、
静かで心地よい集中を保ってみてください。

今回は、
私の中にある争いや対立の心が、
ひとつひとつ洗い流されていくような
二ヶ月になっていくでしょう。
そして、そこから立ち上がってくるのは、
真実を見極める本当の智慧と、
生きとし生けるもの全てに行き渡る、
深い慈しみの心です。

そうして、
ひとりの心が自由になるということは、
とても大きな社会変革です。
動いていないように見えても、
実際にはずっと動き続けている。
「世の中はこんなものだ」
「どうせこういうふうにしかならない」という
心の中の、もうボロボロになった古い鎖を断ち切って、
今、自由で新しい世界へと羽ばたいていく時です。

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