気功のひろば

ブログ

2018.12.25

腰痛になる心理 〜11/17中之島

気になるタイトル、目から鱗。
加筆したものは、会報「気功生活」110号に収録。
無料でお送りします、こちらから「最新号送付希望」へどうぞ。

2018/11/17 於:朝日カルチャー中之島
天野泰司  *次回は3/23 「春の体」
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*病は気から

「病は気から」と言われるけれど、
気の不足が、本質的な腰痛の原因。
例えば、「赤ちゃんが生まれた」と聞くと、「わぁ、見てみたいなぁ〜」と思う。
私たちにも赤ちゃんに気を集めたい本能があり、
赤ちゃんも、みんなの気を集めて豊かに育ってゆく。
気が満ちれば、生命活動が盛んになるし、
気が不足すると、勢いがなくなり、腰が萎縮する。

*痛い腰痛
全ての腰痛に共通するのは、腰椎3番の過度のねじれ。
3番は腰の中心、腰の力を回復しようとして気を集める。
「痛み」は、気を集めるための手段。
3番の故障は大きな痛みを伴いやすい。
「体がぜんぜん動かせない」
とにかく「痛いんです」といった、
激しい症状が出てくるのもそのため、

3番という、腰の中心から気をそらすと痛む。
本気になって気を集めざるを得ない状態に追い込まれる。
腰痛とは、自分で自分に、気を集めるためのトレーニング期間。
痛みが出る=元気がある、ということ。
打撲はまた別だが、解消しようとする時に痛みを伴いやすい。

「痛み」は、周りの人の気も集めやすい。
「痛い、痛い」と言っている人は周りの人の気を集めたい人。

例えば鎮痛剤で腰椎3番の痛みを感じなくすると、
腰椎3番がねじれたままのバランスを取ろうとして、
自分で周りのいくつかの骨も固めて、動かなくなる。
固めてしまうのではなく、じっと気を集めて待つ。
そうして、腰が強くしなやかになっていく。

*言えない腰痛
先のことに不安を持ちつづけたり、
言いたいことが言えないと
腰痛が起こりやすい。
先の不安が胸の緊張を生み、呼吸が浅く、行動がおっくうになる。
言いたいことが言えないと、息を止めて堪える感じになり、じっとしてしまう。
この胸の萎縮感と、行動の停滞が重なって、
腰椎5番が突出し、3番のねじれを引き起こす。
そうした腰痛は、動き始めが痛い。朝が動けない。
明るい空想ができたり、言えてほっとしたり、ももの後ろ側を
のばすようにすると治りやすい。

*悩む腰痛
頭が働き続けたり、消極的な思考が回ってばかりいると、
腰椎1番が上がったままになり、腰に気がいかず、
3番がねじれやすくなる。
ずっと痛みが続くが、動けないほどではない。
昔は、立ち仕事をする人に多かった。
今は、目の使いすぎや頭の疲れが多い。
こうした、目の疲れ、悩みが原因の腰痛は、
腰椎1番からきているので、目や頭をゆるめることが大事。

*がんばりすぎの腰痛
自分にむち打って、がんばりすぎたり
「こうしようか、やっぱりこうだろうか」と葛藤が起こるタイプの腰痛。
方向性が見えてこず、心の中の戦いで力を使ってしまうため、
本来の力が発揮できない。
直接、腰椎3番がねじれる。
常に戦うような気持ちをほどく。
自分で動ける範囲のことは、必ずある。
内の対立が、動くことで減っていく。

*腰痛になる意味
力を抜いて、純粋に骨盤の持つ大きなエネルギーを昇華する。
つまり、
思った通りのことを気持ちよくやる。
「こうしよう!」と思ったら、さっと動こう。

「動きたいけど動けない」気持ちは、腰痛に必ず内包されている。
気功をして、具体的に腰痛を体から解消することと
気持ちを解放していく、その両方から腰痛を乗り越え、
痛みを通じて体全体を元気にしていこう。

腰痛になる、ということは、若いということ。
悩みがあったり、自分に鞭打ったり、葛藤があったり。
今、そういうものを乗り越えていきたいと思っている、
周りがそうなんだな、とわかってあげると、腰の力が出てくる。

[実習・腰椎1〜のび・あくび・頭部活点・耳もみ・目に手をかざす〜目のてあて]
ゆっくり上に、のびをする。
ゆっくりと、あごをゆるめて
頚椎2番あたりの、ちょうつがいになるようなところから、上を向く。
痛いところは避けて、楽な角度を探す。
口をだんだんにあけて、自然にあくびをする。
「頭部活点」は、鬼の角の生えるところ。
耳の前を上がったラインと、眼球を上がったラインの交点。

頭の中がゆるむと、腰(動きの中心)に気が下りる。
腰を丈夫にしていくことができ、腰痛の予防にも治療にもなる。

今の時代は、目・頭を使うことがこれまでと桁違いに多い。
その疲労を抜いていくことで、腰から主体性が湧いてくる。
「こうしたい」と思った時、自由に動ける。
考える以前に、腰が動く。
その要求の通りにする。

ハードルがあって、それでもしたい時は、腰の思いに添って
実行に移すことが大事。

[実習・腰椎5〜「肩の荷がおりる気功」腰痛ver.
ねじりのふりこ・脇腹をつまむ]

*ふりこの効用
やりすぎは、努力を伴う。
気づいていない「やりすぎ」は、例えば寝ている時など
努力している感覚がない時も働きつづける。

例えば「ねじりのふりこ」を、ある程度の時間やって、
疲れや違和感が浮き立ってくると、自己調整が始まる。
「気づかない努力」に気づきやすい体勢が出てくる。
そうしたことが、本質的な腰痛解消法になり、
同時に腰椎3番のねじれをとっていく、具体的な方法になる。

最良の方向へ向かう流れは一本しかない。
それを「経過する」という。
自然の流れを乱さないように、頭の中をゆるめ、感覚を働かせて、
繰り返しのゆっくりしたシンプルな運動で、ねじれをとる。

そうすることで、心の葛藤が減り、心理的強さも出てくる。
「痛みを通じて頑張る」必要のない心の強さが出てくる。

[実習・頭頂部・腰椎3・肛門を引き上げる]

Q.「冷えになる心理」もあるか。
A.心が閉じている。心がほどけていくと、また引き締まることができ、
骨盤が柔軟に開閉することで、気持ちも体もとどまらず動ける。

(純)

2018.12.23

心と体の大掃除 〜12/9京都

朝日カルチャー京都、第二日曜午後「季節の気功」は
お話が半分、実習が半分。
東山が見え、椅子式で楽な講座。

リピーターの方と初めての方のバランスもよく、
その時に応じたやさしい調整で、深く心身が変わっていく
とてもよい時間になっています。
12月の最終講座から。*次回は1/13「頭を楽に」春の準備に入ります。

2018/12/9 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
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*冷える
冬の時期は、暖房や気候の影響で体が乾きやすい。
乾いた感じがあったら、水を飲むことが大事。
そして、冷えたら、「必要な時間だけ」暖めること。
「ふわーっとゆるむまで」が必要な時間。
そうして、ゆるみ、ひきしまる、収縮する力があることが
「冷えに強い」ということ。

*見えない処をきれいに
大掃除は、新年の清々しさを呼び起こす。
外の環境と私たちの内側は呼応していて、
掃除がすすむほど、体の内側がさっぱりする。

ふだんしないような処をきれいにするのは、外から内に響かせる良い方法。
「やりたい」気持ちが大切。
「やりたくないのにやっている」感が小さくなるように、
味わいながら。

今まで気づかなかった処に光をあてることで、
気づかなかった心身の違和感が消えていく。
見つけるだけで、その苦しい・悲しい感覚が消えていく。

掃除と同じように、体の違和感に集中することで
そこに滞留していたものが消えていく。

[実習・体のある部分の違和感に集中する]
気をあつめることを「行気」という。
その場所の呼吸、リズムを感じる。

[実習・頭部活点・脳活点・鎖骨のくぼみ・みぞおち・右・左、
おへその下・足の甲・かかとのつけねのてあて]

[実習・立って動く
長いゆすりを加えて体の大掃除。
違和感のある処に光をあてながら、体に任せる。

*集中する
心の辛さ、悲しみも同じ。解決しようとしないで、
映像を見ているように、思い浮かんだことをながめる。
そうすると、必要なものが必要な順序で立ち現れ、
自然に流れてゆく。

[実習・一年をふりかえる]
2018年を1月から順に追って、ただながめる。
いま、12月のきょうまできたら、
来年の12月、すべて終わった時の充実した感覚を思い浮かべて
「すばらしい1年でした」と、つぶやく。
(純)

2018.12.22

春に向けて〜木曜の教室から〜

天野の定例教室のうち、
京都朝日カルチャーの木曜は、20年ほど続いている教室です。
立って動くー座ってお話をきくーおちつく気功、といった流れで
週一回、とてもいいリセット、リスタートになります。
今年の最終講座、お話部分に加筆しました。

2018/12/20 於:朝日カルチャー京都(木曜) 天野泰司
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[実習・立って動く〜ふりこから波の動き]

自然の変化は、体の変化につながる。
私たちの体は自然と相呼応していて、四季に順応する働きがあるけれど、
今年は予想外の変化が多く、「いつも」の範疇では補いきれなかった。
けれど実は、体は事前にキャッチしていて、準備している。

体の変化も大きかった今年。
その総まとめが、旧暦の春。
1月は後頭部、2月は肩甲骨、3月は骨盤が開いて上がり、
この一年の心身改変作業の成果が花開いていく。
今、その前段階の変化がもう始まっている。

2月、きゅっとした寒さが巡ってきて、
ふわっと暖かい春になればと期待している。
この一年が大変だったからこそ、その辛苦を洗い流す
晴れやかな春になるだろう。

春。性の働き=生命の火が盛んになる季節。
その春に向けて、いま心がけること。
1.いやなことをしない。
2.楽しいことをする。
どちらも、「本能的に」。
経験や、積み上げてきた知識がアンテナを曇らせる。
本能的にいやなことと、経験上考えるいやなこと、
直感的にワクワクすることと、楽しいと思い込んでいることは違う。
観念を本能的なことだと勘違いしてしまう傾向があるので、
過去や、観念から自由になる。

Q.苦手だけれどしなければならないことはどうしたら。

A.苦手なことからは逃げる。
おだてて、やってもらうのもよい。
おだてられると、ぱっと火がつく人もある。
任せられると、性が働き、骨盤が動いてくる。
「自分でやりたい」「人の役に立ちたい」という心は本能的な性の働き。
任せるのは大切なこと。
任せあうことで、お互いに心が安らかになり、性=いのちの働きが高まる。
任せたはずなのに心配したり、そわそわしたり、
相手に遠慮や気遣いをする人がいるが、
それでは全体がうまくいかない。
任せるのなら、完全に、純粋に、心安らかに任せる。

人の成長では、4、5才の年中、年長さんの頃、
そして思春期に性が大きく働き出す。
「自分で」、「役に立ちたい」という純粋な思いが大きくなる自立の時。
その時に、ちょうどよく何か手伝ってもらったり、
自分から何かを始めたり、
奉仕的な活動に取り組むとよい。

[実習・心がおちつく やさしい気功」。
(純)

2018.10.28

気づかいについて〜木曜の教室から〜

天野の定例教室のうち、
京都朝日カルチャーの木曜は、20年ほど続いている教室です。
立って動くー座ってお話をきくーおちつく気功、といった流れで
週一回、とてもいいリセット、リスタートになります。
先日のお話から。(純)

 2018/10/25 於:朝日カルチャー京都(木曜) 天野泰司
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[実習・立って動く〜ふりこから波の動き]

気づかいは、とても大切なもの。
以前はもう少し、お互いを感じながら歩いていたが、
最近は、誰かが急に前を通り過ぎたり、ぶつかりそうになることも多い。

気づかいとは、自分を拡大すること。
私を広げて周囲を感じ、全体がスムーズになるよう心を配る。

それには、何よりも、自分を大切にし、まず私が心地よくあること、
そして、感覚を高めていこうとしていることが大切。

その「私の心地よさ」を広げ、気を適度に張り巡らせる。
でないと、自分の辛さ苦しみを相手に押し付けていくことになってしまう。

気持ち良さは、生み出すことができる。
心から、身体から、湧いてくるものをみつけて、その動きに添って動いていく。
気功で「自由に動く」時のように。

生きていることは、自発的な動きの連続。
体に目をむけると、その都度ふつふつと生まれている、湧いてくる
「動きたい」という感覚。
それが、生きていることの本質。

体に添って、したい! と感じることを、ピタ、ピタとやっていく。
生き物として心地よい感じに出会い続けていく。

それは、無理な努力のない世界。
その方向へ行くのだという気持ちを持ち続けること。

あらゆる物質は波動で構成されているから、私の気持ち良さはみんなと響きあう。
私を大切に思うことが、すなわち、互いを気遣うこと。
お互いの自由、自然を心から尊重すること。

[実習・心がおちつく やさしい気功」。
(純)

2018.10.25

目と頭 〜9/29中之島

朝日カルチャー中之島、「楽になる気功」シリーズ
今回は「目と頭」をテーマに。

2018/9/29 於:朝日カルチャー中之島
天野泰司  *次回は11/17・腰
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*頭を楽に

大脳の思考の働きに関わるのは、頚椎2番。
「のどぼとけさん」と言われる骨で、
上を向くと、頭のちょうつがいになるような位置にあたる。

[実習・上を向いてポカン〜あくび]
ゆっくりと、あごをゆるめて。
頚椎2番あたりの、ちょうつがいになるようなところから、上を向く。
痛いところは避けて、楽な角度を探す。
口をだんだんにあけて、自然にあくびをする。

思考には、自然にめぐっていく思考と
突発的な、ノイズのような思考がある。
不自然な思考は、足・尾骨など、体を楽にすることで
減らすことができる。
目のケアをすることも、 大脳の調整になる。

[実習・立って動く〜のびとゆすり]
ゆっくり上に、のびをする。
頚椎2番を意識した、のび。
アキレス腱を意識した、のび。
腰椎1番を意識した、のび。‥おへその真裏より少し上。
体をゆする。

ソファなどにもたれて、足を机や椅子などで高めにあげ
足全体の裏側が気持ちよく伸びるように、ゆっくり休むのもよい。

*枠を外す

不必要な気を使う必要はない。
自分をはめこんでいた枠を外すと、ちょうどいいものが残る。

形骸化した礼節やつきあいは重く感じる。
本来、相手と礼をしあうことで同調が起こり、それは心地よさがあるもの。

私たちは、大きな生命体としては区別がない。
改めて向かい合うと、根源的なものが湧いてくる。
礼をする時、同じタイミングで、気持ちがそろうと、呼吸もそろう。

気が集中し、離散することが自然の理、すなわち幸せの根源。
生きていることの快感、満足。
それはこの瞬間も続いていて、
眠ったり、話したり、仕事するのが気持ち良いのが自然。
自分を大切にし、天然の中にある心地よさを破らないで生活する。

*心は変わる

辛さ、苦しみは体の全体ではなく、ある部分の緊張として残る。
その部分をゆるめて、流していくことが有効。

感情のゆれが、表に出てきてほどけると、心がかるくなる。

[実習・頭にふれる〜頭部活点のてあて]

「活点」は、野口晴哉氏が整理したいくつかのポイント。
「頭部活点」は、鬼の角の生えるところ。
耳の前を上がったラインと、眼球を上がったラインの交点。

辛さ、かなしみは、出てきては昇華されていく。
それは、感情的な動きを通じて
心身が幸せに近づこうとしている大切な働き。

[実習・心がおちつく やさしい気功]秋バージョン
腰、脇腹、内股、ひざをていねいになでて、てあてする。

天然・自然に戻る時間の感覚と、日々の活動。
両方が豊かになることで、大脳のリラックスや体全体の健康につながる。
それが気功をする意味。

[実習・耳と目〜耳たぶをひっぱる、目のてあて、眉根を押し上げる、ほおの中央をゆっくり押す]

(純)

2018.10.22

腰を楽に 〜10/14京都

朝日カルチャー京都、第二日曜午後「季節の気功」は
お話が半分、実習が半分。
東山が見え、椅子式で楽な講座。

リピーターの方と初めての方のバランスもよく、
その時に応じたやさしい調整で、深く心身が変わっていく
とてもよい時間になっています。

10月は「腰を楽に」をテーマに。
*腰についてはもう一度、11/17(土)大阪・中之島
「腰痛になる心理」と題して、実習とお話が。
心と腰の関係について、ひきつづき解き明かしていきます。

2018/10/14 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
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*腰を楽に

腎臓はウエストの上あたり、比較的高い位置に左右2つある。
2つある臓器は、両方いっぺんではなくて、片側だけが疲れる傾向があり、
腎臓の場合は、同じ側の腰も疲れてくる。

片側の腰が疲れてくると、体がねじれて、
おしっこを我慢してイライラしているような
何でも「イヤ」と否定したい感受性が湧いてくる。

「すべて嫌」なのは、心の問題ではない。
腰を強くしていくことで、素直な感受性が育つ。
子供の腰を弱くするのは簡単で、やろうとしていることをできなくすればそうなる。
思う通り、やりたいことをさっとできる環境が、強い腰と
素直な心を育てる。

腰が強くなる時期は、小学校5、6年から中学生、
思春期と呼ばれる、性の力が発達する時期。
自主性、主体性は、性の力と直接関係している。

多感な時期でもあり、楽しいこと、悲しいこと、より大きく感じる。
それは今の時期(秋)も同じ。
感覚がよく働く=自分にとって良くないものは避け、必要なものを取れる、
動物的な感覚。鈍ってくると生命の危険が生じる。

大人はどうやって、自分の腰を楽にするといいだろうか。
足を温めるのもよい。
足湯、なでること。

[実習・足裏、甲を両手でなでる、足の甲のてあて〜
ひざをなでる〜内股をなでる〜体をゆっくりねじる、楽なほうを大きく]

[実習・立って動く
イヤイヤ、ねじる動作を加えた秋バージョン。

*体は変わる

足裏、膝、内股、腎臓、側腹、後頭部左右は連動している。
このなかで、今日はここかな、いまここをしたいな、という1・2箇所をていねいに。
チェックすることが、ケアにつながる。

違和感があること=悪、ではない。
「あのせいでこうなったかな」と理由付け、意味づけををすると、固定化したり
連鎖しやすい。
体は一瞬で変わる。そこに、理由は必要がない。

がんばるのは、自分のやろうとしていることを越えること。
運動会で怪我が多いのは、やはり無理をしているから。
無理をすると体を壊しやすい。

楽しくやっていることには、無理がない。
運動会も、大好きな人には無理はなく、
運動会大嫌い組、には大きな負担。
強制して、大好きにならせる必要はない。

心は移り変わり、自由に動いている。
体は変化する。それが、生きているということ。
その状態に還っていく。

心には波がある。
悲しんではいけない、と動きを止めてしまうと、浮き上がれず停滞する。
自然な感情の流れに任せて、泣きたい時は真剣に泣くと、必ず心が上向きになり、楽になる。
子供のように、さっと気分を変えて。

幼児期は、嫌なこと、大変なことがないように周囲が心を配る。
大人になってからは、自分で頭にふれる。

*頭にふれる

[実習・頭にふれる〜首にふれる〜感情活点のてあて]

「活点」は、野口晴哉氏が整理したいくつかのポイント。
「感情活点」は、みぞおちの左下、肋骨の曲がり角。

この時期は、「頭にふれる→ゆっくり動く」という流れがよい。

*ゆっくり動く

[実習・心がおちつく やさしい気功

(純)

2018.10.21

心を休める 〜9/9京都

朝日カルチャー京都、第二日曜午後「季節の気功」は
お話が半分、実習が半分。
東山が見え、椅子式で楽な講座。

リピーターの方と初めての方のバランスもよく、
その時に応じたやさしい調整で、深く心身が変わっていく
とてもよい時間になっています。

9月は「心を休める」をテーマに。

2018/9/9 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
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*心はどこにある?

辛い記憶が蘇る時は、その思いを解消できる時。
乗り越えられるタイミングでしか、浮かび上がってこない。
だからその時に、
その「嫌な感じ」は体のどこにあるかを探し、
違和感が抜けていくように、全力で楽な姿勢をとる。
体を楽にすることで、体の方向から辛さが抜けてゆく。

心はどこにあるのだろう。
胸か、おなか? 頭だろうか。

大脳だけでは、心は痛まない。
大脳から腹部へ「緊張する」という指令が走り、
「危険」サインが大脳へフィードバックされる。
内臓や筋肉に反応が起こる。
その回路が、心の痛み、辛さ。

解消するには、
ひとつは、大脳で起こっていることを
ちょっと横へ置いて、体に目を向ける。
そうすると、冷静に見ることができる。

その感覚は、悟りや瞑想といったものと同じカテゴリ。
なんとしてでもつかみとる、といったものではなく
特別なものではない。
ふとした時に、日常的に起こっているもの。

もうひとつは、「持続緊張」を取り除く。
例えば、「心配」は、首のサイドラインや
左上腹部の肋骨あたりに、残っていることが多い。

だいぶ前のことなのに、体の内に残ったままになっている「緊張する」というサイン。
それに気づいたら、さっとゆるめる。

お腹の側で「緊張しなくていい」とわかると、大脳が緊張を伝えても
それほど緊張しない。
一度ゆるむと、そこまで緊張しなくなるので
早い方がいい。

*頭にふれる

辛かったことを思い出した時、体の緊張する「部分」をさがしてゆるめると
心ー体の連鎖が切れる。
経路を切るには、首の緊張、頭、頭皮の緊張を抜くのが大切。
頭骨の地形図を探すようにふれて、
違和感をみつけていく。

[実習・頭にふれる〜首にふれる〜感情活点のてあて]

「活点」は、野口晴哉氏が整理したいくつかのポイント。
「感情活点」は、みぞおちの左下、肋骨の曲がり角。
この時期は、「頭にふれる→ゆっくり動く」という流れがよい。

*ゆっくり動く

[実習・心がおちつく やさしい気功

悩むこともひとつの趣味。若者は悩んで成長する。
悩みは、急に幸せの種に変化することもある。

パズルやクイズを解くことも、過剰なエネルギーを分散する手段になる。
悩むことは身体的苦痛を伴い、考えることには身体的苦痛がない。
どちらもエネルギーの消耗。

動物は動いてエネルギーを使うが、
人は考えることでもエネルギーを消耗する。

一度手放すと、「手放していい」という選択肢ができる。
悩んでもいい、悩まなくてもいい、悩まない。
そうした選択肢ができる。

*心は微細な身体

[実習・立って動く]淡々と、楽に、気持ちよく。
体に気をあつめて。

気功は、動きながらの瞑想。
体のほうから、微細な方向へ寄り添う。
細かい中に、気がつけば心の変化が起こる。
心は、微細な身体。

人はそれぞれ影響しあって存在する。
ひとりの影響は、思ったより大きいもの。
自分が楽になることが大切。

楽になると、物事が柔軟に受け入れられる。
それが災害への強さにもつながる。

とっさに逃げたり、避けられることは強い。
逃げないで、しかも耐えきれないことが自分を苦しめる。
大変な状況からは、まずさっと逃げる。
逃げられないなら、思いわずらいや苦しみをパッと手放し、
渦中へ飛び込むことで全力が出る。

(純)

2018.08.25

夏の疲れを抜く 〜8/19京都

なんとも言えず、深く休んだ一日となりました。

2018/8/19 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*変化は感覚を養う

38-9度が当たり前、といった日が2週間ほど続いた。
酷暑も天災、我慢しないで、避難したり、休んだりしたほうがいい。
今日くらいの気温だと涼しく感じるのは、
体が暑さに抵抗力が出てきたとも言える。

暑さ、寒さが交代にやってきて、四季の変化があることで
体の能力が上がり、心の感受性が広がる。
変化は感覚を養う。

変化がないと、感受性が鈍る。
例えば冬にカイロを使うときも、長時間当てっぱなしにしないで
寒いと思う時につけ、熱くなったらはずし、またつけたらよい。

センサーが正常に働くことが、健康の土台。
どこかほっとして心身が休む方向へ向かうときに、センサーがよく働く。

秋は、そうした季節。
夜空や虫の音、ちょっとした風の気配にも心が動き、美しさを感じる。
感覚は、使うほど伸びる。
感受性の高まる秋は、美しいものに触れるとよい。

*頭にふれる

秋の感受性を広げる「ゆるみ」の入り口は、頭。
いくつかポイントをとっていこう。

[実習・頭部活点〜頭頂〜妊娠活点のてあて]

「活点」は、野口晴哉氏が整理したいくつかのポイント。
「頭部活点」は、頭を休めるポイント。
鬼のツノの生える処で、
目の玉を上へ上がっていったところと、耳の前を上がったところの交差点。
左右の中指でふれて、てあてする。

頭頂部にも、中指を重ねて、てあて。
気力を回復し、内臓を引き上げる処。

「妊娠活点」は、後頭部で、目の真裏あたり。
ふっと凹んで、なんとなく手が止まる処。
骨盤の左右差や、腰痛、疲れなどに。

ヒトは受精して、まず頭から末端へ、全身ができてゆく。
なので、頭の変化は全身に応じる。

辛さや痛みがあるのは、生きていこうとする力があるということ。
この時期は、「頭にふれる→ゆっくり動く」という流れがよい。

*ゆっくり動く

[実習・心がおちつく やさしい気功

頭がゆるむと、骨盤も働きやすくなる。
加えて、足首が整うと大きく変わる。

[実習・足首のてあて〜自由に動く]

片足ずつ引き寄せて、くるぶしを両手で包む。
足首から先が、動きたいような感覚があったら
ていねいに感じて動かしていく。
手で動かしてしまわないこと。主体は足首。

足首から先は、細かい骨の集まり。
くるぶしは、左右別々の骨で、1、2ミリの微妙な変化が
体調や気分を左右する。
「気分」は、体のバランスで変わる。

足首は、ひきしまった感じが正常。
くるぶしが下へ落ちている時は、静かにふれていると上がって、足首がひきしまってくる。

気持ちよさは大切、そうすると自ずと整う。
なでていて気持ちがいいのが正常。
わからなかったり、痛かったら、気持ちよさが増すようになでる。

[実習・ていねいに立つ〜座る]
斜め上へ、ゆっくり、すうっと立ち上がり、すわる。
どこも持たないで。
立って、生まれたばかりのように
ていねいに足を動かす。
腰を動かす。

[実習・開閉〜腎臓のてあて]

開・・全身で大きく上へ伸び、手を両側から下ろしてくる。
閉・・手を両側からあげ、前からゆっくり下ろしてくる。

秋のポイントをいくつか。
・腎臓のてあて。
・わき腹(ウエストのつまめる処)をなでる。
・内股をなでる。

(純)

2018.06.26

先天に戻る〜5/20山科

「禅密の学校」は、劉漢文先生に学んだ禅密気功を
学んでいく、会員向け講座です。
5月のお話から。

於:アスニー山科 天野泰司
・・・・・・・・・・・・・・・
中国のお寺には、笑った弥勒菩薩が最初におられる。
禅密功の入り口も、「笑いの門」。
劉先生は、「禅密を学んでいる人は、笑っている」と仰った。

知らず知らずに、背負っている重荷。
「笑う」ことは、それを下ろしてもいいんだよ、という合図。
いつでも、子供のように、くったくなく笑える感覚。

禅密功で「背骨をゆらし、慧目を開き、密処をゆるめる」目的は
幸せを培っていくこと。

生きていこうとする意思は、天然のもの。
生を楽しむ流れを体で感じつつ、
知性も使って、負の要素を取り除く。
そうして、「笑いの心」に戻る。

禅密は、気の働きの中にいる感覚が大きい。
「生きている」そのもうひとつ前の何か、に触れてゆく。
心・体が分離していない状態に戻る。
[実習]

(純)

2018.06.23

梅雨を快適に 〜6/10京都

2018/6/10 於:朝日カルチャー京都「季節の気功」天野泰司
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*梅雨の養生法

この時期は湿度が高く、雨で動きにくい。
フィンランドのサウナは湖畔にあって、
湿度と温度を一気に高め、最高潮に達したら湖に飛び込んで
一気にスッキリする。
梅雨には、そうしたスッキリ感が合っている。

体は、末端が伸びると全部が伸びる。
手足を伸ばすと、胸が開き、腰が伸びる。

[実習・手の指を一本ずつ伸ばす〜足の指を伸ばす]
遠くへ、力を使わないで、イメージで、ゆっくり。
胸を開くように、気持ちよく。

イメージが気を導き、気が動くと体が変わる。
イメージと作用をつなぐものが、気。

イメージの力は大きい。
体の実感が伴っていて、気持ちよい方向であることが大切。
そうすると、適切な範囲を越えない。
例えば、「指が気持ちよく伸びてゆく」イメージに、感覚が伴い、
気持ちよく胸が開くならば、うまくできている。

みぞおちがゆるんでいて、下腹部が充実している
「上虚下実」が、安全な方向の指針となる。

「良いイメージに馴染む」ことが大切。

例えば「人の役に立つ」。
全体の中で、自分がどうあると、周りが心地よいか。
相手の役に立つことは、複雑でデリケート。
その時々で、その都度、変わるもの。
「いつどんな時でも、私は人の役に立っている」
そうした良いイメージを保つことで、必要ない空想が少なくなる。

利他的な心持ちに加えて、体に基づいた感覚があることが大切。

「自利と利他」と仮に分けて考えるが、「利他」の他には私も含まれる。
私と、私以外の全てには関係が必ずあり、区別ができない。
そうした考え方は、一番安全な自分を利する方法であり、
周りも、自分も潤ってくる。

[実習・季節のてあて〜腎臓・後頭部・おなか]

腎臓のろ過機能が、血液の状態を決めている。

[実習・肩の荷がおりる気功梅雨ver.]

ねじりの動き、前後の大きな動きを加えて。

活発に動きにくい梅雨は、余ったエネルギーを発散しにくい。
動くと停滞からさっと抜けられる。
歩くのもよい。時々腎臓に手をあてて、違和感があったらふっと集中する。
てあて、なでることがよい。
満足できる直前にやめると、効果が長く保つ。

(純)

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