健康快革

すぐに役立つ家庭医学の智慧

Web改訂版
2001.8.22〜順次UP
文:天野泰司

 

 

©2001吉田純子

自分の健康は自分でつくろう       | TOP | HOME |

快適なセルフケアのすすめ

 どうすれば健康になるかは、自分のからだが一番よく知っています。ですから自分の健康は自分でつくるというセルフケアの考え方がとても大切です。
  何かに頼ろうとすると自らの回復力は萎縮します。状況により専門家の適切なアドバイスが必要ですが、病気になったら、「私が主治医だ!」とまずは腹を決めましょう。そしてこのページを参考にしてみてください。

 気功は心身のセルフケアの宝庫です。気功では、からだと相談しながら身体を動かしたり、呼吸を整えたり、イメージをふくらませたりします。ここに紹介する内容は伝統的な気功法に無いものもたくさんありますが、そうした意味では全て気功です。日々の生活習慣も含めて一番根っこのところからじんわりとからだが変化してくるのがその特徴です。毎日の生活そのものが快適で生き生きとしたものになるように、今日から自分でできることを始めてみましょう。病院に駆けこむ前に自分で出来ることはたくさんあります。

 このページでは、だれでもやさしくできるセルフケアの基本的な考え方と手法を紹介します。
 コツさえ飲み込めば簡単で効果は絶大。そして、そのうち健康であることが普通 になります。からだと相談しながら日々あちこちのこわばりをゆるめていけば、「そういえば最近病院に行っていない」というように、知らず知らずからだはどんどん元気になってしまうのです。

 

家庭を癒しの場に           | TOP | HOME |

身近な人で支え合おう

 何かあったときには、身近にいる家族が一番の頼りです。身近な人達がお互いを支え合い、癒し合えることがとても大切です。いつもだれかがだれかに頼っているという一方通 行のつながりではなく、お互いにできることをしてあげられればとてもよい信頼関係が生まれてきます。
 民間療法や伝統医学は専門家に頼らずに家庭で実践できるものばかりです。正直言って、中にはこれはどうか?と思うようなものもあります。しかし、良い悪いは自分のからだがよろこんでいるかどうかで判断すればよいことです。からだは個々にみんな違うのですから、どのやり方にも合う人と合わない人があり、万人向けのやりかたというものはありません。それでも、からだの自然の働きを高めていく共通 の原則のようなものはいくつかあります。このページはその自然の原則にそってまとめています。
 とっさの時に役立つのは専門的なあれこれの知識ではなく、生命の単純な原理とそれを活かす勘です。時にはやさしい一言の言葉が命を呼び覚まし、思わず叩いた処がからだの急処だったり、そのとき食べたいものが一番の薬だったりします。まずはからだの自然の原理を知り、生きるための勘をみんなで磨いていきましょう。
  一緒に暮らしている家族なら身の回りのいろんなことまでよくわかるし、人まかせでないきめ細かなケアができます。家庭こそが最良の癒しの場なのです。

 

今必要なのは新しい健康観       | TOP | HOME |

「病気にならないこと=健康」か?

 健康とはいったいなんでしょう。
 病気になれば、いろんな症状が現われます。熱が出たり、痛んだり、咳が出たり、かゆくなったり、鼻が詰まったり、下痢をしたり。しかし、そうした症状はみなからだの自然の調整作用です。ですから、体力がなくなったり、極端に異常が重なるとそうした症状はむしろ目立たなくなります。体力のある子ほど、からだを壊したときにはギャーギャー言って騒ぎますが、一通 り症状が出きるとすっきりとして一回り成長します。
 熱が出ればからだの働きが高まり、こわばったところも弾力を取り戻します。皮膚の異常や咳などは呼吸器の調整としてみることが出来ます。痛みはそこに注意を集めなさいという信号です。からだの反応に無駄 なものは何一つありません。それを都合良く反応だけを止めようとしていると、二次的、三次的な障害を引き起こします。よく風邪も引かないことを健康の代名詞のように言いますが、実のところは、風邪も引けないほどからだが鈍ってしまっていると言う方が当を得ています。
  病気にならないようにとからだをかばえば、抵抗力が弱ります。わざわざ不健康になろうとするからだは無いのですから、からだの変調を自然に経過すれば、一皮脱ぐようにして生き生きとしたからだが再生されてくるのです。
 わたしたちが目標とするのは、しなやかなこころとからだです。からだもこころも常に弾力を持って変化し成長し続けています。背骨も呼吸にそって柔らかく動いているし、頭もゆっくりとゆるんだり緊張したりを繰り返しています。しかし、過剰な刺激や緊張はからだをこわばらせ、さまざまなしこりを生み出します。そうした時に大切なのは、まず自分のからだの異常に気付くことです。どこがどんなふうに凝ってきたのかを自分で気付けば、もうその時点でからだは働き出しているのですから、半分は治ったようなものです。
 あとはこわばりをゆるめる手助けをして、自然の経過をじっくりと待つのみです。自然の経過というのは川の流れや、植物の成長と同じです。一定の時間をかけて順番に進んでいくので、ただその流れを乱さずに経過を待つのです。自然に経過した後は前よりも元気になります。
 心のこわばりもからだのこわばりとなって現われます。凝り固まった心も、ふっと思い詰めていたものがゆるんでしなやかになれば、からだのこわばりもほどけていきます。逆にからだのこわばりをゆるめると、心のしこりがほどけていきますから、ゆるんだときに心の重荷を下ろしてしまえばあとは楽になります。いつも微笑みを絶やさずおおらかな気持ちでからだと向き合っていくことがとても大切です。

 

健康の自然法        | TOP | HOME |

からだの自然の働きを高めるやりかた

 自然の流れを活かしてこわばりをゆるめ、より元気になっていくための手助けになるやりかたを集めて「健康の自然法」としました。野口整体などの身体観を基礎に気功や伝統医学、民間体育の中から簡単で効果 的なやりかたを選んであります。選定にあたっては、
  1. 自分で簡単にできるもの
  2. からだの自然の働きを高めるもの
  3. 副作用の心配のないもの

にしぼってあります。
工夫しながら実際に試してみてください。

健康の秘訣!
部分をゆるめる

 疲れたときは全身がだるく感じますが、実際にはある特定の部分がこわばっています。疲れをとるポイントはその特定部分に出来たこわばり(偏り疲労)をほぐすことです。目の疲れから肩が凝っていれば目をゆるめればいいし、腕の使いすぎなら腕をゆるめればいい。心のしこりや内臓の異常も、丁寧にからだをみていくと、こわばったところがあるので、そのこわばりをゆるめるようにしてやればいいわけです。  それでは以下に具体的なこわばりの見つけ方と、ゆるめ方のいくつかを紹介していきます。

基本の診断とからだほぐし …気功     | TOP | HOME |

さわってみる・動かしてみる 

 気功は自分の感覚を大切にしながら動きます。その最も簡単なやり方に、全身をなでたり、さすったり、たたいたりするやり方と、関節回しや、背骨ゆらしなどのなめらかな運動があります。
 ていねいに自分のからだをなでていくと、とても気持ちよい処があちこちにみつかります。またゆっくりと首を回したり、背骨をゆらしたりすると、いままで気がつかなかった凝りや痛みをみつけたりします。またからだのあちこちを小刻みにゆすってみると、ゆれやすい場所とゆれにくい場所があります。手をあてて気持ちのいいところには手を当て、動かして気持ちのいいところは気持ちのよいように動かし、ゆれにくいところは力を抜いて楽にゆらすようにしてみます。
 こうした簡単な動作は、診断しながら同時に治療しているようなもので、気持ちのいいだけ繰り返しなでたり、ゆすったりしているとしだいにバランスがとれてきます。日常のちょっとした疲れはその場で簡単にほぐせるし、日々の体質改善にもじんわりとした効果 を発揮してくれます。

 またからだの表面や内部を順番にイメージしながら、ゆるませていくのも同様に効果 があります。からだの声を聴く感覚で、ゆったりとリラックスして取り組んでみてください。

なでる …体表面を軽くさする程度に手のひらでなでます。

たたく …体表面を気持ちのよい程度に手のひらでたたきます。

つまむ …皮膚を気持ちのよい程度につまみます。

ゆする …力を抜いてぶらぶらとからだをゆすります。

まわす …力を抜いて関節をゆっくりていねいにまわします。

イメージする …からだの各部がゆるむこと、あるいは暖かな感じなどをイメージします。

温法と手あて             | TOP | HOME |

 からだのこわばっているところを見つけたら、温法や手あてをぜひ試してみましょう。からだは温めればゆるみます。また、軽く手をあてていると自然にゆるみます。こわばっているところはゆるみにくいので、全身一遍に温めると、そこだけゆるまずに残ってしまいます。かといって長く温め過ぎると全身たるんでしまいます。こわばった部分だけを温めるのが、疲れをとり、体質を改善する急処です。打ち身、捻挫、骨折などでもその打ったところを温めれば治りは早いです。また熱があれば後頭部を温め発熱と発汗を誘導するのが、風邪を上手に経過するポイントです。冷やす習慣はからだを鈍らせて痛みを軽くしようとしているだけで、からだの働きを高めてやるにはとにかく温めればよいのです。ただし頭部打撲の場合は温めずに手あてを主にします。
 温める方法は、お湯や蒸しタオルを使ったやり方がお勧めです。こんにゃくも昔からよく使われています。温度変化がある方が気持ちよくゆるみます。カイロなど温度変化の少ないものは、逆にからだを鈍らせる場合がありますから、同じところに長い時間あてないように注意してください。

 

お湯で温める(部分浴)

 

足湯…少し大きめの洗面器にお風呂より少し熱いぐらいのお湯を張って、足のくるぶしまでをお湯につけます。時々熱い湯を足しながら、気持ちよい温度を保って約6分。足を乾いたタオルでよく拭いて、赤みの足りない側をさらに2分ほど湯につけて上げ、あとは冷やさないようにします。

*風邪の初期や、喉の痛みなどによく使います。

脚湯・膝湯…足湯と同様にして膝下まで(足三里のツボを含む)を温めます。

*腹痛、中毒、食べすぎなど消化器系の異常に有効です。
  膝の冷えや、小便のつかえなら膝上まで温めます。

手を温める…手も足と同様にお湯につけてゆるめることが出来ます。
  指一本ならコップのお湯でもゆるめられて便利です。
  手首まで、肘までつけたり、肘だけつけたりも出来ます。

*腕や頭の疲れに、また肘を温めるのは呼吸器系の異常にも効果 があります。

上手なお風呂の入り方

 部分浴は局部のこわばりを効果的にゆるめるものなので全身浴と一緒には出来ませんが、お風呂の入り方もいくつかの要領があります。

  • 中毒症状なら、ぬるい湯から徐々に温度を上げ大きな温度差をつけます。あく抜きの要領です。
  • 風邪のときには熱い湯にさっと入ってすぐ出ます。風邪に長湯は禁物です。
  • 便秘など 排便の促進にはぬるめで入り、徐々に温度上げ、最後に急に湯温を上げます(緩・急のリズム)。

 日常のおふろは、自分がちょうど気持ちよい温度で入り、ふっとゆるんだ感じのところで上がります。するとからだが敏感になってきます。逆に長風呂はからだをにぶらせます。からだを効果 的にゆるめるために上手にお風呂を活用しましょう。

 ちなみに石鹸やシャンプーは皮膚の大切な保護膜や油分を奪ってしまいます。熱心に洗わずとも、さっとお湯につかるだけでほとんどの垢や汚れは落ちてしまうので、一度試してみてください。肌のしっとり感が違ってくるはずです。

蒸しタオルで温める

 蒸しタオルをつかったやり方は、一般の家庭療法の本ではなかなかませんが、とにかく気持ちよく、からだが確実に変化していくのでお勧めの養生法です。蒸しタオルの作り方は簡単です。タオルを小さくたたんでその一部に熱いお湯をかけてしぼります。熱いのでしぼる時にやけどをしないように気をつけてください。濡れタオルを電子レンジで暖めても代用にはなりますが、お湯でしぼった方がずっと気持ちいいです。後頭部は少し長めに温めます。その他はだいたい10分以内でゆるみます。以下がよく使う代表的な場所ですが、からだのどこでも使えます。

後頭部の温湿布後頭部は延髄のある場所で呼吸や体温調節、発汗などの様々な中枢が集まっています。風邪で高熱が続いたりするときに、蒸しタオルを何度も取り換えながらじっくり後頭部を温めると、熱がぱっと上がって、すぐに下がってきます。冷房などで首の汗を冷やすと、脳やからだのあちこちに故障がでますが、そのときも後頭部をあたためると汗がさっと出て、からだがすっきりします。

目の温湿布…目の疲れにはほんとうによく効きます。目がゆるむとほっとするので、精神的な緊張もゆるみます。空気の乾いた冬場は、特に目が疲れやすいのですが、目をゆるめるとからだも潤いを取り戻します。

鼻柱の温法…鼻は呼吸器や生殖器の働きと関ります。また鼻を温めると迷走神経の過剰緊張が緩むので、胃痛や喘息の発作などもおさまります。頭の血行調整の急処でもあるので、脳内出血なども鼻を温めるとよいようです。

首の温法…首の横側の筋肉に蒸しタオルを当てます。イライラやむかつきなど感情の高ぶりを和らげるのに効果 的です。

鎖骨窩の温法…鎖骨のくぼみに蒸しタオルを当てます。呼吸器を広げ、頭の血の上げ下げをスムーズにします。心臓のある左側の鎖骨窩が頭に血を上げるほうで、右側が下げるほうと覚えておくと便利です。頭から血が降りなくてぐるぐるとつまらぬ 考えなどが回っているようなときには、右をゆるめればいいし、ぼーっとして何も考えられないようなときには左をゆるめます。両側ゆるめるときは右、左の順でゆるめます。ボケ防止にも役立ちます。

肘の温法…肘に蒸しタオルを巻きます。腕ごとお湯につけてもいいです。呼吸器を広げ、脳の疲れにも有効です。

アキレス腱の温法…アキレス腱に蒸しタオルを巻きます。この場所も呼吸器や頭が疲れているときにゆるめるとよく、気分がそわそわと落ち着かないときにもほっとできます。

焼塩で温める

尾骨の温法粗塩ひと握りをフライパンにいれ、強火で約15分、茶色みがかるまで温めて焼塩を作ります。かなり熱いので、バスタオルを敷いた上にさらに何枚か和紙を敷き、その上に和紙に包んだ焼塩をのせます。熱さが遠のいてきたら一枚ずつ和紙を抜き、15分ぐらい尾骨を温めます。胸苦しい時やヒステリー、眠りの浅い時などに卓効があり、肋骨の変形や歯並びの矯正にも使えます。

こんにゃくを活用する

 綜統医学ではコンニャクを用いて、内臓の働きを高め、病気に対する抵抗力を強化しようとします。特に肝臓を温め、脾臓の位 置に冷刺激を与えて引き締めるということを昔から、肝温脾冷と言ってきました。快医学のやり方では、肝臓、小腸(臍下)、腎臓、足裏などの位 置を温め、脾臓は温めてから冷やします。コンニャクはコトコト煮て、タオルで2重に包みます。冷やす時は冷蔵庫で冷やしたコンニャクを使います。肝臓、腎臓、足裏は30分ほど温めて、最後に1分冷やす。小腸は7分温、1分冷を3回繰り返す。脾臓は15分温、20分冷となっていて、子どもは肝臓と足裏を主にして、もっと短めで済みます。どの場所も30分もの長時間温めていてそのままにしておくと、反動で冷えてくるので、最後に引き締めることを忘れないようにして下さい。

アイロンで温める

 こんにゃくの代わりに小さなアイロンを使います。 裁縫用のコテか、旅行用のものが価格も安く使いやすいです。 衣服の上に当て布をして低温で かけます。アイロンをすこしあてたらすぐ同じ場所に手をあてて温度を確かめます。 手をあてているうちにアイロンの暖かさがからだにしみ込んでいきます。アイロンがけと手あてとを交互に何度かくりかうえします。とても気持ちのよいものですがやけどには注意してください。自分でやるときは、アイロンに綿の靴下をはかせておくと安心です。

 

手あて(愉気)のやり方       | TOP | HOME |

 疲れたところやこわばった部分、あるいは手のひらが自然に引かれる部分に手のひらをふんわりあてます。あれこれ考えずに「ぽかんとして手をあてる」のがコツで、治りたいとか治してあげたいとかいう思いさえもかえって余分なものです。自然体でリラックスしながら一定の集中を保つようにし、手のひらをあてたまま、ゆったりと自然に呼吸します。

 手あては温法同様、こわばりをゆるめ、からだの自然の働きを活性化させる健康の自然法です。だれでも簡単にでき、道具もいらず、からだのどこでも自由に手をあてることができます。また副作用もなく、気持ちよくて効果 的です。手あてという言葉が治療を意味しているように、特殊な超能力ではなく、だれもが本能的に持っている根源的な癒しの能力なのでしょう。整体ではこうした手あてのことを愉気と呼んでいます。どうせ気を集めるなら、心配や悲しみの気ではなく愉快な澄んだ気を集めるのが良いようです。

 おなかが痛ければ「思わず」手をあてるように、自然に手の行くところに手をあて、離したくなったら自然に手を離すという感覚を大切にします。からだがゆるむと少し汗をかきます。ですから、しっとりとした感じが出てきたら「ゆるんだよ」という合図です。手をあててから1〜2分ですっきりすることもあるし、5〜6分当てていてもビリビリした感覚がしずまらないようなときもあります。できるだけ反応が終るまで待って、しっとりとしてきてから手を離します。

 また、お互いに手あてするということも大切です。いつもやる側と受ける側が決まっていると、どうしても人に頼る気持ちが強くなってきてしまいます。甘えたい欲求がでてくると、こんどはそのために病気を繰り返し、その人がいないと治らないなんていうことにもなりかねません。特に治療という名目でやっていると、相手が頼ってくる分、手あてする側の疲労もかなりなものです。

 自然の働き以上のことをしない。相手を縛りあわない。ただ気を澄まして、からだの響き合い、心の響き合いに注意をはらう。最初は無我夢中で構わないのですが、手あてする機会が増えてくるとこうした心構えがとても大切なものになります。そしてこうした関係性が成り立つ技術はどれも、使ってすり減るようなことはなく、使えば使うほどお互いが元気になるものなのです。

気持よく動く           | TOP | HOME |

 からだが動きたいように動いていれば、健康でいられます。動物はみんなそうしてたくましく生きていきますが、人間だけが何か特別なことをしないと健康でいられないように錯覚しています。健康になる、また健康であるための原則はとっても簡単。からだが気持いい方向に動けばいいのです。では、ステップバイステップで気持のいい動きを体験してみましょう。

脱力体操(のびをする)

気持のよい方向にのびをします。
まず、仰向けに寝ころがって、楽な姿勢になります。
手足はもちろん、首や胴も使って全身が気持よいようにウーンとのびをしてフッとゆるめます。ゆるめる時に反動で戻さず、自然に力が抜けるようにし、呼吸がおちつくまで、そのままのゆるんだ姿勢で楽にしています。

のびていく時にからだのどこか一部に緊張が集まる感じだとうまくいっています。 とても簡単ですが、驚くほど効果があります。大きな動きの必要はありません。力みも不要です。立っても座ってもできます。でも寝てやるのが一番です。

 

 

操体法(楽な方へ動かす)

気持のよい方向にからだを動かします。
例えば、腰痛や腰の捻れをとるなら仰向けで両膝を立て、ゆっくりと左右に膝を倒してみます。まずどちらが 倒しやすい側でどちらが倒し辛い側(腰が浮いてしまいます)かを確認し、倒しやすい方、楽に倒せる方に両膝をゆっくりと倒していきます。膝を倒し切ったところでフッと力を抜き、そのままのゆるんだ姿勢で呼吸がおちつくまで楽にします。
終わってから左右確認してみると、どの程度よくなったかもすぐにわかります。
からだのどの部分でも原理は同じです。楽な方へゆっくり動かし、フッとゆるめる。 それだけでからだは自分でどんどん元気になってしまいます。

 
自働運動(からだにまかせる)

無意識の気持のよい動きにからだをまかせます。
まず、頭をぽかんとさせること。自然にあくびの出るような状態です。あくびは自働運動です。寝ている時は意識がなくて動いていますから、寝返りはまさに自働運動です。起きたまま無意識に限り無く近く、からだにまかせて、気持のよいように自然に動きます。

自然に止まるまで動いていていいですが、途中でとめる時は、意識を下腹に落とし、 ぱちっと目を開きます。

 
気功の動功(心地よく動く)

無意識の働きを感じながら心地よく動きます。
からだの自発的な動きが無意識の動きです。一定の決まった動きをゆっくり繰り返しながら、からだの心地よい反応を味わっていきます。「感覚の変化=からだの変化」です。 初心者は、楽に立って腕をぶらぶらと振り子のように振っていく「スワイショウ」から体験してみるのがいいでしょう。慣れると軽い瞑想状態に簡単に入ることができます。心と体がいっしょに変わっていく感覚が気功の醍醐味です。

 
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