気功のひろば
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2018.04.17

自ら整う〜気功の学校・後期

「気功の学校」年間コースの、後期が始まりました。
「自分で自分を整える」、そして、それが周りに伝わる。
後期のテーマです。
「セルフモニタリング」という新しい言葉も。

2018/4/1 於:アスニー山科 天野泰司
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*春は解消の季節

後期のテーマは、「自分で自分を整える」。
そして、それが周りに伝わる。

伝えていく時、マイナスの影響を相手に与える物事が多い。
相手にプラスになることを伝えるようにする。

花が開き、町中に活気がある季節。
4月は、にっこりする。
にっこりすると、ひたいが開き、ほお骨が上がる。
つまり、みぞおちがゆるんで、骨盤が上がる。
「にっこり」の反対は「げっそり」、骨盤が下垂。

辛く苦しい事は、まず、避ける。避けられない時は
その辛さが「体のどこにあるか」を探して、その感覚をほどく。

感情は、素直に表す。
それが、体の調整作用になる。
抜けない時は、その辛さが「体のどこにあるか」を探して、その感覚をほどく。

例えば、左の肋骨の下側、「感情活点」あたりがしくしくするような感覚があると、
にっこりできない。
体の各所は連動しているので、そうした一点をみつけると、急に全部がほどけてくる。

こらえたり、我慢したりする、日常的な辛苦は
胸の緊張(呼吸器系の不調)として残ることがある。
まず、その状況から離れること。
状況が既に変わっているのに、体にその感覚が残ったままになっている時もある。
「前後のふりこ」や、腰が伸びる・丸まる、など
呼吸器系の動きをゆっくりやっていくことで、消えていく。

腰で耐えているような、無理をしつづける辛苦は
中心で耐えているので、腎臓や泌尿器系に影響する。

春は、そうした、体に潜んでいる違和感が見つかりやすい。
苦しい、辛い、哀しい感じを見つけやすい。
浮かび上がってきた時に、体とこころをゆるめることが大切。
自分でできることは、いろいろある。
「心がおちつく やさしい気功」や、てあてで、ゆったりと気を集中する。
ふりこや、「肩の荷がおりる気功」で、動いていく。
そうすると、自然なゆるみと引き締まりが起こり、自ずとほどけていく。

気の集中は淡く、やわらかく、一カ所にスポットが当たるように。
[実習・立って動く ふりこ〜波の動き]

*自分の声を聴く

セルフモニタリング
・体を感じる ・・身体のモニタリング
・動きを感じる   〃
・言葉を聞く ・・心のモニタリング

「自分を整える」重要なファクタ、キーになるのは
正確な情報をつかむこと。

例えば中医学で、医師が脈をとり、舌をみたり、
西洋医学で内視鏡で内部をみたりする。
私たちには、整い治っていく力がある。
状態を把握すると、身体が自分で自分を整えていく。

「体・動きを感じる」ことは、午前中に行った。
「自分の話していることを聴く」と、不必要な心の習慣が消えていく。
話していることは、自分が一番に聞いている。
善し悪しの判断をせず、言葉を身体に響かせるように。

「心がおちつく やさしい気功」や、ふりこをしながら
ただ、体を感じる。
自分の言葉を、ただ、聴く。

自分が心地よいと、それは周りにも伝わる。

*質問から

Q:午前に「相手にプラスになることを伝える」「感情は素直に出す」という話があった。
 例えば、先週、海外に出かけて、帰ってきたら子どもたちが居なかった。
 夫に「淋しい」と感情を出せば、それは相手にプラスにならないのではないか?
 また、子どもたちにも「自由に生きて欲しい」という思いもある。 

A:まず、「淋しい」ときは「淋しい」と出せばよい。
 子供のこと、相手のことを思っているようで、気持ちを抑えることで2重ロックがかかったように
 気持ちが固定して、自分だけでなく家族を縛るようなことにもなってしまう。

感情は、素直に出すこと。
瞬間的な感情は、状況を打開するエンジンにもなる。
ただそれが持続しているとしたら、思考に変化している。
感情と思考は区別して考えないとならない。
固定した思考は、見方を変える、捉え方の枠ぐみを変えていくべき。

「怒り」は思考。怒りをなくしていくことは、人類共通のテーマ。
何で怒っているんだろう、
この状況にべつの見方はないか、と、置き換えていく。
「観念のすげかえ」を、リフレーミングと呼ぶ。
思考は、人に与えられた最高の自由。

よい人を演じない。
演じていることをだんだん忘れて、枠の中に入り込んでしまう。
「人のためになる」ことを考えて生きていくと、
「よい人」の枠からだんだん外れていく。

ちょうどいいタイミングに、ちょうどいいことを、ちょうどいいだけ行う。
相手のために、ローインパクトであること、
最良であることを、感覚的に探し続ける。
(純)

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