気功のひろば
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2017.03.31

全ての恐れの根源

The Book of Life
3/31のテーマは
The Root of All Fear
以下、天野の訳です。
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何かになろうと切望することが恐れをもたらします。
何かでありたいと思い、何かを成し遂げようとする。
その、何かへの依存が恐れを生じさせるのです。

恐れがない状態とは、
恐れの反対や否定などではなく、
また勇敢であることでもありません。
恐れは、その原因を知れば自ずから止むもので、
勇敢になることで無くなるのではありません。
何かになろうとすることの全てに、恐れの種があるのですから。

モノへの依存、人への依存、
あるいは思想への依存が恐れを育てます。
依存は、無知から生じ、
自らを知らないことから生じ、
内面の貧しさから生じます。
恐れは、精神や心の安定を乱し、対話や理解を妨げます。

自分自身に深く気づくことを通じて、恐れの原因に気づきはじめ、
恐れというものを理解します。
表面的な恐れのみならず、
深い根を持つ恐れや、ずっと蓄積されて来た恐れに対してもです。
恐れには、生まれながらに持っている恐れと、
後天的に身につけた恐れとがあります。
恐れは、過去に関係しています。
なので、思考や感情を恐れから自由にするには、
(過去の結果としての今を見るのではなく)
今を通じて過去を把握しなければなりません。
過去は、いつも現在を生み出そうとし、
これが「私」、これは「私のもの」、「私が」
という自己認識の記憶を作り上げていくのです。

自我というものが、全ての恐れの根源なのです。

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