気功のひろば
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2015.06.20

ふと気づくこと

The book of Life
6/20のテーマは
Passive Awareness

以下、天野の訳です。
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気づきの中には、
「何かになろう」とすることはなく、
「何かを得よう」とする目的もありません。

気づきの中には、
静かな観察があります。
何かを選ぶことも、決めつけることもありません。
そしてそこから、はっきりした理解が生ずるのです。

気づきの中では、
思考も感覚も、自ずと開いています。
それは、得ようとすることも、
受け容れようとすることもない中にのみ起こります。
すると、そこにもうひとつ深い気づきが起こり、
全ての隠れていた諸相とその重要性が明らかになっていくのです。

この気づきから
「創造的な空」というものが明らかになっていきます。
想像することも、言葉で言い表すこともできないそれが。

「もうひとつ深い気づき」と、「創造的な空」は、
ひとつながりのプロセスで、別々の状態ではありません。

あなたが、静かに問題を観察する時、
非難することも正当化することもなく観察する時、
そこに「受動的な気づき」が訪れます。
この中で、問題ははっきりと理解され、解けていきます。

気づきの中には、
高められた感覚があり、
そこには最高の消極的思考というものがあります。

心というものが形づくられ、生み出されていくとき、
そこには、何の創造もありません。
心が静かで「空」であるときにのみ、
何の問題も造り出すことがなく、
その注意深い受動性の中でのみ、創造がおこるのです。

創造はこの消極性の中でのみ起こります。
これは積極性の反対ではありません。

「何ものでも無い」ということは
「何かで有る」ということの反対ではないのです。

問題は、結果を求める中からのみ生じます。

結果を求めるということがなくなったとき、
そのときにのみ、何の問題も存在しないのです。

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訳者コメント

気功では、積極的な消極性を身につけていきます。
例えば、ふりこの動きでは、
動きながらどんどん腕の力が抜けていく。
そして、力が抜ければぬけるほど、
自由で動きやすくなることを体験します。
また、頭をポカンとさせて思考が鎮まっていくことで、
ちょうどよい動きが自然に出てくるようになり、
体の不調も簡単に治ってしまうことがあります。
それらは頑張らない、考えない、ということではなく、
感受性を全開にして、
体、心、頭のゆるみを深めていくということです。

天野

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