気功のひろば
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ブログ

2015.03.13

気功生活 Vol.87

87号表紙

芽吹く

密やかに
力を蓄え、
じっと機を待つ。

 

【目次】

夢の更新を 天野泰司
早春の気功
特集 肩の荷がおりる 
 DVDの楽しみ方 肩の荷がおりる気功・保存版
 制作裏話 購入者からのおたより
けいじばん 〜Books
 「声が変わると人生が変わる」「知日」「養生のいろは 愛」
The Book of Life 1/83/4
気功の学校Self 感想集
新連載・門ちゃん日記 森田久美&森田徹
ひつじときたら 吉田純子

 

夢の更新を

天野泰司

誕生の季節
お正月、京都は記録的な大雪でした。
屋根の上に30㎝ほど積もった雪の固まりがカールしながら滑り落ちて来て、
物干し竿がグニャンと曲がりそうでした。
それからもよく雪が降り、また暖かな日もあり、寒暖のリズムが大きく、
春に向けての体の変化も活発になってきているようです。

「新春」「新春2nd」と、この時期は夢を描く講座が続きます。
春は人間の一生に喩えると「誕生の時期」。
潜在意識の中に幸せの種をまくのに一番適切な季節だと言えるでしょう。

私が、「子育ては最も大切な社会貢献」と言っているのは、
将来を担う子どもたちが大切という意味だけではなく、
小さな時期に潜在意識にまかれた幸せの種は、
大人になって次々に開花していくからです。
だから特に生後13ヶ月間は、大切に大切に、できるだけいやなこと辛いことがなく、
気持よく過ごせるように、最大限の気配り心配りをしていきます。
そうして、本当に幸せな人が一人でも二人でも増えていくと、
光が灯るとその周囲が明るくなるように街に幸せが広がっていきます。

長い目で見ていくと、これほど本質的で素晴らしく、
効果的な社会貢献はなかなか見当たりません。
もちろん健康な人も増えていきますから、
医療や福祉の費用も自然に減少し、
増税などしなくとも国家財政も安定し、
不要な対立や争いも減っていくでしょう。

一人一人が自らの力で元気になり、幸せになっていくことが本当に大切で、
そのためにはなんと言っても誕生前後の時期が外せない。
この「幸せの土台を創っていこう」という機運が世の中にあふれてくると、
時代は一気に変わっていくでしょう。

では既に大人になってしまった私たちはどうするか。
そう、子どもに還って、赤ちゃんの心と体に還って、
その上で幸せの種をまいていきます。
あるいは、お正月や新月、誕生日など、新しく生まれ変わる機運のある時に、
幸せの種まきをしていくとよいでしょう。
月が変わり、年が変わっていく始まりのタイミングに、
すっかり心身をゆるめて夢を更新しておくのです。

機を見て、何度も何度も夢を更新していくことで、
潜在意識の掃除と種まきの習慣が身につき、
意識しなくても自ら、幸せに向かって進んでいってしまうようになります。

自ら選び取っている
潜在意識にインプットされた夢の力はとても大きなもので、
今こうして私たちが生活しているそのこと自体が、
たくさんの夢が次々に開花し、現実のものになっているプロセスだとも言えるでしょう。
体の裡に秘めている羅針盤に従って、自らこの「今」を選び取っている。
そのことが腑に落ちると、
仮に好ましくないと思う状況であったとしても、流れが急に変わっていきます。

好む好まざるにかかわらず、
自分の潜在意識が今の状況を選び、創っているのだとすれば、
生まれたての赤ちゃんを大切に育てるのと同じように、
自分自身も大切に大切にするようになり、
たくさんの幸せの種を植えていくことになるでしょう。

一方、そうした「自己責任の自覚」がなく、
今の自分の状況、特に好ましく思えないあれこれを
自分以外の誰かのせい、あるいは社会や国家、制度などのせいにしたまま放っておくと、
その状況は自分では動かせないものという
マイナスの情報が潜在意識にインプットされてしまい、
思わしくない状況が固定化してしまいやすいのです。 
自分で選んでいるのであれば、未来は望むように創っていくことができる。
誰かのせいであるのなら、その誰かが変わらないかぎり未来も変わらない。

だからまず、「この今は自分が選び取っている」ということをはっきり意識し、
その上で不幸の種は取り除き、幸せの種を植えていくとよいのです。

方法は簡単です。
まず、「潜在意識のお掃除」というつもりで、
体をゆるめ、力を抜いていきます。
特に肩の力が抜けて、呼吸が楽になり、
ほがらかな心と体に還っていくことを心がけます。

そして、「幸せの種まき」というつもりで、
自分を大切に大切にいたわるようになで、てあてし、ゆったり気持よく動いていきます。

前半は「肩の荷がおりる気功」、
後半は「心がおちつく やさしい気功」がちょうどピッタリ。
その上で、「何がしたい」「どんなふうになりたい」と、
体に問いかけていくとよいでしょう。

パンフレットは次号に
「肩の荷がおりる気功」は、新しくDVDが完成。
今号はパンフレットに掲載しきれない大切な部分を特集記事として紹介しています。
次号では、10の動作をまとめたパンフレットを同封します。
肩がゆるむ早春、楽々と気持ちよく動いて、
肩の荷をどんどんおろしていきましょう。

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