全霊で見る
The Book of Life
1/8のテーマは
Look with Intensity
以下、天野の訳です。
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学ぶということは
とてつもなく難しいことのように思います。
ちょうど聞くことがそうであるように。
私たちは、何かを本当に聞くことは決してありません。
それは、私たちの心が自由でないからです。
私たちの耳はもういっぱいになってしまっている、
既に知っていることによって。
ですから、聞くということが特別に難しいことになってしまうのです。
私は思うんです、というよりこれが真実なのですが、
もし全身全霊で、活き活きと、生命を輝かせて
何かを聞くことができたなら、
まさにその聞くということが、
自由へと導く要因となるのです。
ところが、不運なことに、「聞く」ということをしないのです。
ちょうどそれを学んだことがないように。
結局のところ、
学ぶということは、何かに全身全霊で入っていった時にだけあるのです。
あなたが全霊で数学に取り組んでいる時、あなたは学びます。
しかし、対立的な状態にある時、
学びたくない、でも学ばなければいけない時には、
ただ単に何かが蓄積していくということになってしまいます。
学ぶということは、
小説を読んでいるようなものです。
とてもたくさんの登場人物が出てくる小説です。
全ての注意をそこに向けることが必要です。
対立的な「しなければならない注意」ではありません。
もし、葉っぱのことが学びたかったら、
春、あるいは夏の葉っぱについて…、
その葉っぱを本当に見なければなりません。
左右対称の形を見て、手ざわりを感じて、
生きているその葉っぱの特質を見るのです。
その一つの葉っぱの中には、
美しさがあり、活力があり、生命の輝きがあります。
ですから、葉っぱのことを学び、花のことを学び、雲のことを学び、
夕日について学び、人間について学ぶのであれば、
全霊で集中して見る必要があるのです。