気功のひろば
こちらは旧ブログです。新しいブログはnoteでご覧ください。

ブログ

2014.04.22

春に向けて〜肩の荷を下ろす

雪が大文字にだけ残り、どこか春の気配の東山に
白い大文字が浮かび上がっていました。

 2014.2.9 朝日カルチャー京都 天野泰司 

・・・・・・・

あたたかい日の翌日に、雪。
体が大きく変化する、よいタイミング。

いま、変化の大きい、春の時期。
私たちの心と体も、季節と響き合っている。
毎日、自分の心と体の状態を、丁寧にみること。
心配や不安も、
「あぁ、そんな気持ちがあるんだな」と客観視することで、
心が落ち着き、体が整う。
波があっても、その中で整ってゆく。

肩がゆるむと、心配や不安がなくなる。
頭で生産されるエネルギーは、腰に落ちると行動に変わる。
例えば「あ、吸い殻」と思い、「拾う」という行動に変化する。
「こうするべき」「べからず」という意識的な働きから
余分な力みが生まれ、肩でストップして、
頭で生産されたエネルギーが頭の中で回ってしまうことがある。
肩の余分な力がぬけたら、エネルギーが腰に落ちてさっと行動に変わり、
動くことなしに嫌なことが頭の中でグルグル回ることがなくなる。

 2月は、肩甲骨が開いて胸が広がる。
その肩甲骨がゆるむことで、体は一気に変化する。呼吸が変わり、土台となる骨盤が変化する。

[実習]
・肩甲骨の際をお互いにたどる
違和感を探すのでなく、ただ順々にたどっていくと、相手が自ずと変わってくる。
・立って動く…ふりこなど

春に向けて、希望をもつことで体が変わる。
漠然とした不安がつづくことは、体の負担になる。
不安は体の中で毒を生産する。
希望へ向かうか、不安へ向かうかは、考え方の習慣でしかない。

違和感があっても、そのままで健康。
症状への敵対心があるとうまくいかない。
対立がある以上、何も自分の中で解決はしない。
勝っても、やっつけたのは自分自身。

対立から、元々の、ひとつであった何かへ立ち戻る。
自分が変わると、周りも変わる。「自分」は、自然の一部。
自然とのつながり、みんなつながっていて、
同じ波の中で生きていることを感じる。

img_04