気功のひろば

ブログ

2016.12.03

禅密 萬福寺合宿

11/26-27、京都・宇治の萬福寺、
青少年研修道場に宿泊して
禅密功を中心にした、合宿を開きました。

お泊まりは30名、1日目だけの方が5名。
萬福寺総門前に集合。

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放生池前で気功。
左右対象、中心線の通った中国式のお寺。
その中心線上にあるお庭、
日当りのよさもあいまって、
何ともいえない心地よさでした。

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終えると、目の前の木に見たことのない小鳥が。
すぐそばに何羽も、逃げることもなく集ってくれて、
場が喜んでくれたようで感動。

門前には龍穴である井戸、
門を入ると並べられている石が龍の背中。
たどりながら、開山堂へ。

日本に、多くのものを伝えた
隠元禅師にご挨拶。

3年のお約束で来日してくださったのを、その徳に
中国にいらしたときと同じ形式で萬福寺を建て、
みながひきとめたといいます。

最初に来たときは、「中国のお寺みたい」と懐かしい気持ちになりました。
建物のみならず、お経や修行、食のありかたなどが、
当時のままこの地に保存されていることは
たいへん貴重だと感じます。

入り口の布袋さん(弥勒菩薩)は、
中国式に、笑っています。
禅密功の入り口は「笑い」。
劉漢文先生には「禅密をする人は笑っている」「まず、笑いの門を入る」と
教わりました。

教室でもときどき、丸くなってみなで笑ったりしますが
このたびは、おおきなおなか、満面の笑顔の
弥勒さんの前で笑い出す天野。
みなさんも続いて笑い始めると、大きく天蓋がゆれ
お堂までゆれるかのようでした。

笑いの門を入った私たち。
300畳の正座道場をお借りして、1コマめの講座。

禅密瞑想。最後に、丹羽さんが天河の鈴をふって唄ってくださいました。
いつも美しい日本語が降ってくるものが、初めて出てくる中国語にびっくり。

外と一転して冷えるので、動物を真似る古い気功「五禽戯」や
声を出したり、動いて内からあたためることも多々。
かなりの冷気に翌日はこの場を断念、
空調のある部屋に変えていただきました。

終えて、楽しみだった普茶料理。

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次々に出てきます。かやくごはんが嬉しい。

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片付けも作務、みなで行うのがまた楽しい。

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隠元さんは、日本へ煎茶を、
絵画では南画(=水墨画)を、仏具では木魚、そして
インゲン豆、蓮根、孟宗竹、西瓜等も持ってこられたと言われます。

お茶のご縁で、今回は住職手作りのおいしい普茶料理のあと
好日居・晴美さんが中国茶を淹れてくださいました。
禅寺でのさまざまな決まりと簡素な宿舎、寒さの中で
ほっとしたゆとりの時間となりました。

雲南省の、何百年という古樹のプーアール。
何煎でも出ています。
宇治の茶だんごを、ひとりひと玉かふた玉づつ。

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お風呂のあと、夜の講座。穴追いを中心に、体をゆるめ
9時消灯、4時起床、これは気功協会始まって以来では。

4時45分、暗い中本堂へ。楽しみにしていた中国式のおつとめに参加。
いつもは開いていない、桃の絵の書かれた扉が
がたがた! ばたん! と開かれて
僧が入ってこられます。

「ナムカラタンノー」はわかりましたが、あとはわからない。
音程がかなり大きく動き、一緒に歌えそうなお経。
日本のお寺だと、おつとめは畳か板の間に座っていることが多いのですが
30分の立ち見もまた初めて。
5時半、僧たちが走ってお堂を出ていかれます。
風のよう。

座禅に入られるとのことで、私たちも
特別に許可を得て、裏庭ですこし座らせていただきました。
黙の時間。
素晴らしい空間。

真っ暗なのが、少しずつ、少しずつ明るくなってきます。
このかんだけ、雨が止んでいたこともありがたかった。

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朝食はお粥。あたたかく、ありがたい。

もう一度、晴美さんがお茶を淹れてくださいます。
なんと、たま木亭のシュトーレンつきで、古樹の紅茶。

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宿泊した部屋の掃除。自分で掃除することは、
ほんとうに心地よいものです。
今から使う和室も箒かけ、トイレの紙を補充。

宿泊室を出て、小さめの広間で講座3。
朝が早く、冷えているだろうので、空調のある部屋に変えていただいて正解。
体がほどよくゆるみ、きもちよく合宿を終えることができました。

パン屋たま木亭に向かうみなさんと一緒に歩いていると、
北白川事務所近くの、京大北部構内で
よく見かける、大好きなメタセコイヤの木や
樹々たちが、ひろびろとした庭に。
あ、なんて気持ちいい。

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ガラスばりのレストランが見えてきました。
「私、ここで先に休むね!」
京大の宇治キャンパス、
本部近くにある古い洋食屋、「まどい」の支店だったのでした。

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好きなものをとって食べられるバイキング形式、
何度でもいれられる紅茶、
ガラス張りのきれいな室内と、安定した気温に
ほっとして、たま木亭に並んでいるみんなに
ガラス越しに手をふると
あとでみんな、食べにきてくれて
10数人で、ゆっくり食事もでき
気持ちよく、合宿を終えることができました。

得るもののとても大きい合宿でした。
みなさん、ほんとうにありがとうございました。(純)

2016.10.21

『はじめての気功』出版記念vol.1 〜大阪

冷えたら温める。乾いたら水をのむ。
悩んだら体をゆるめる。

朝日カルチャーセンター中之島で、『はじめての気功』出版記念として
ご本の中から心の面を中心に、ということで
「秋の気功」が開かれました。
「出版記念」というものは、何とはなしに晴れやかで良いものですね。
お話は、体→頭→心、とすすみ、あっという間に時間いっぱい。
2回に分けたらよかったかしら。
本の情報量というものは多いものだな、と改めて感じさせられました。

天野の著書も全種類持っていきましたが、
たくさんお求めいただき足りなくなりました。
ありがとうございました。

次回の出版記念は、12/17の新宿になります。
では、中之島、まずは体・頭の前半部分から。(純)

2016/10/15 天野泰司

・・・・・・・・・・

秋の体

秋になって気温が下がってくると、だんだん体がひきしまってくる。
骨盤が引き締まってくる時、左右の状態が整わないと
冷え、泌尿器系、神経系などに影響が出てくる。
頭が引き締まってくる時、首や肩のコリが出てくることがある。
頭を使うのはヒトの特徴、
考え方が切り替わることで、楽に、幸せに生きられるようになる。
頭をていねいに扱っていく必要がある。

1.乾く
秋の特徴に、「乾く」ことがある。
乾いたら水を飲む。

暖房が入り、乾燥してくるこの季節。
目がシワシワしたり、鼻・口の周り、指先や爪の際が乾いたり
むくんできたら、水分不足のサイン。
足りないなら、水を飲む。「チビチビ」おいしく飲む。
多く飲み過ぎると体はそれを捨ててしまう。それよりも、
水を欲しているタイミングに。
風呂上がり、朝、暖房の部屋に長くいる時、運動した後など。
おいしく感じる水を飲めば良い。
冷たい水に抵抗があれば、白湯にしてもよいが、水のほうがよい。
ペットボトルに半分くらい水をいれて凍らせておき、
水を足して持ち歩くと、だいたい1日おいしい水が飲める。
こうして天気がよい秋の日に水を飲み始め、
春のお彼岸の頃まで。
それが冬の潤いを生む。
頭痛、神経痛、関節痛なども水不足からきていることが多い。

2.あたためる
冷えたら温める。
気温が下がると体は引き締まり、上がるとゆるむ。
ひきしまりとゆるみを繰り返しながら、冬に向かって体は引き締まってゆく。
たとえば出産の時。収縮が起きて、骨盤がひらいてはゆるみ、それを繰り返して
段々開き、出産の時に最も開き、するっと生まれてくる。
気持ちよく引き締まり、ゆるむのがよい。

お風呂が効果的。全身浴より部分浴、今はとくに足湯がよい。

くるぶしがかくれるラインまでのちょっと熱めのお湯、
両足が6分、比べて足の白い方をあと2分。
そうすることで両足がそろい、左右の骨盤がそろう。
大きく骨盤が変わる。

個人差はもちろんあるが、
女性は骨盤が6とすると頭が4、
男性は骨盤が2、頭が8くらいの割合で、全体が成り立っている。
なので特に女性は、骨盤が整うとさまざまな不調が解決することが多い。

「耐える」ことをやりすぎない。
耐えることで、一時的には、自らを守る。
けれどもその状態が終わっても耐え続けていると、心身が鈍り、
生命力が衰える方向へ向かってしまう。それは死ぬ方向。
生きる方向というのは、物事をより繊細に感じ、感覚を開いていく方向。
人は死ぬ4日前まで、より良く、元気に、気持ちよく、活発にという
働きが続く。体の勢いがある。
それ以降になって初めて、静かに安静になって、人生を閉じていく。
だから身体を信頼し、任せていく習慣を積み重ねて
身体に素直に従っていこう。

3.風邪
体が季節によって変化していく時、積み残した部分が出てくる。
そこを調整するために、風邪を引く。
例えば秋になって、汗が出なくなり、腎臓の働きが追いつかない。
そうするとのどがはれる風邪をひいて、腎臓を元気にしていく。
熱が出る風邪は、「あたためると体がゆるむ」ことを自力でやっていく。

風邪のときは普段よりもっと気持ちよく、妥協せず快適に。
そして水を飲むこと。吸収されやすい。
風邪は、体の改革のタイミング。
ぜひ、風邪をひいてください。ここ1週間くらいが良いです。

秋の頭

無心になる、というと大げさな気がするが、
頭が「ぽかん」とした状態で、骨盤の動きがより明瞭になってくる。
「ぽかんとして体にまかせる」体験が重要。

[実習・心がおちつく やさしい気功

この気功は、東日本大震災の後すぐに作ったものだが
誰でもできて、自然な変化が起こりやすい。

自ら気持ちのいいところへ、近づいていく。
自ら辛いところから、離れていく。
その体験を、「心がおちつく やさしい気功」で積み重ねていこう。

秋の心

心と体は、同時進行。
誰かに話を聞いてもらったら、「体が」楽になっている。
苦しみ、痛み、辛さを感じているのは体。
出来事に反応して、体が緊張を作り、苦しみを作り出す。

誰かに甘えたい。こちらを向いて欲しい。
病気であれば見てもらえる。やさしくしてもらいたい。
例えばそんな時、「心の痛みを長引かせよう」という無意識の思いが
体の中に毒を作り、免疫を効かなくさせて
辛い状況が続けられるようにする。
その連鎖を断ち切るには、「心の持ち方が変わる」
「体の違和感を取り除く」両方の手段がある。

特に、「体の違和感を取り除く」と、楽になり、
不安が生じにくい体の状態になる。
そうすると、嫌なことが起こりにくくなる。

仮病は使ってもいい。どうしても行きたくない時、それは便利。
けれど仮病であることを意識し、それを認めると
病気を不必要に長引かせたり、不要な仮病を使わなくて済む。

「冷えたら温める」ように、
悩み・苦しみが生じるたびに、体の違和感を抜いていく。

その都度、体の方から調整することで、心のキャパシティが広がる。
「自分でする」ことに意味がある。
悩んでも、嫌でも、全部ok。体を通じて解消できる。
そうして、心がしなやかになってゆく。

5つの分類
1.悩む ・・首・頭をゆるめる
 首がやわらかいと、悩まない。目を使いすぎると悩む。
 スマホの普及で、全世界が悩む体勢をとるようになっている。
2.嫌だ ・・お腹
 笑うことがいちばん。食べたり、おしゃべりしたり。
3.コンチクショウ ・・腰をゆるめる
4.苦しい、言うに言えない ・・胸をゆるめる
5.ゆるせない ・・骨盤をゆるめる
 *『はじめての気功』p.135 「心を休める」参照

[実習・立って動く〜肩の荷がおりる気功から]

(純)

2016.10.19

その通りに認める 〜10/9京都

「ゆるむ→感じる→自然に動く」、『気功入門』で先ず述べられるサイクル。
秋と、その関係からお話がはじまりました。(純)

2016/10/9 天野泰司

・・・・・・・・・・

ゆるみの中に、集中感。集中のなかにゆるみがある感覚。
そうした時に、感覚が働きやすい。

例えば、将棋をさしている時。
リオ・オリンピックのバトミントン女子ダブルス、最後の逆転

秋は、そうした状態を作りやすい。
春は骨盤が開いていくので、心の開いていく幸せ感。
秋は、気温が下がって骨盤がひきしまり、独特の集中感が出てくる。

その時に頭がゆるんでいると、リラックスが深くしかも集中した
感覚の豊かな感じが生まれやすい。
「ゆるむ→感じる→自然に動く」、のサイクルが起こる。

感覚が働きだし、自然に動きが起こったら
大切なのは、「その通りに認める」こと。
そうすると、不要な不安がなくなり、能力を伸ばす方向へ
潜在意識が働く。

認めた通りのことが起こる。
そうして、身の周りの世界ができあがる。
「この子はのろくて」と認めると、のろくなる。
ただ、今ゆっくりしたいだけかもしれない。
いいかげんに見て、それを認めると、次々にその通りのことが起こる。
そして、「その通りになっているんだな」と
気づくだけでフィードバックが起こる。
思考が整理され、不必要な認め方が少なくなってゆく。

例えば、「これはこうなんだ」→「今、〜をしている」
「寝坊をしている」→「今、寝ている」といったように。

正確に見ていくことが大切。
状況をそのままに見る、感じることで、ゆるみが深まる。
感じようとする心には、体からの主体性が働く。
「ゆるむ→感じる→自然に動く」の連鎖が起こると、
より大きなゆるみが起こり、より感覚が高まる。
結果、健康度が高まる。

そうした、「全面的な集中感」には必ず気持ちよさがある。
それを味わい、最高の気持ちよさを感じる方向を選ぶと
心身ともに全力が発揮される。

[実習・心がおちつく やさしい気功

一点に集中する気持ちよさと、
全体的な気持ちよさは交互に表れる。
全体的な気持ちよさは、漠然としやすい。そこで、一点に集中することも必要。
そうするとまた、全体的な気持ちよさを感じ取りやすい。

一点は全体を宿し、全体は一点に現れている。

たとえば腎臓。
秋は、汗をかかなくなるので、腎臓に負担がかかる。
腎臓は2つあり、そうした臓器は片方をよく使う傾向にある。
そうすると、腰の片側が張り、腰のねじれが生じて、
腰痛が起こる。

なので秋は、腰を強くしていく好機。
腰が決まらないと、あれこれ言うことが変わり、優柔不断になる。性格ではない。
腰や、後頭部に気をあつめることで、ねじれが少なくなり
決断できる体になる。

[実習・腰椎3番・腰部活点、わきばら、腎臓のてあて、
体をねじる、足の裏をゆっくりなでる〜足裏のてあて]

[実習・立って動く〜肩の荷がおりる気功

(純)

2016.09.14

心を楽に 〜9/11京都

両目で見る、両耳で聞く。
苦しみからのがれようとするのでなく、自然の流れにまかせる。
秋の入り口。
おだやかなよい講座になりました。(純)

2016/9/11 天野泰司

・・・・・・・・・・

秋の入り口は、「ほっとする」感じ。
変わり目はスタートポイント、
スムーズに過ごせると、後が順調。

感覚が細かくなってくる秋。
心をこめて、物事をていねいに。
そうすることで、順調な流れに。

私たちには使っていない感覚が多くある。
例えば、物事を見ている時も、偏ってみている。
見ている人の偏見が、物事を作り上げていることも多々ある。

それはある意味自然なことなのだが、
出来る範囲で、偏り具合が大きくならないように。
全体を見ていこうとする利点も大きい。
はっきりと、その人の本質をみるように心がけると
見た通りのものが浮き立ってくる。

特に、いつも会うような人。家族、上司、部下など、
「この人はこうした人」という思い込みが、
相手をその通りに動かしてしまう。

両目で見る。
両耳で聞く。

力を入れるのではなくて、充分なゆるみがある時に
ふっと両方が意識できる感じ。

自分の体が変わると、周囲の人の状態も変わってくる。

[実習・心がおちつく やさしい気功
〜両目で見る〜心の動きにまかせる]

ゆるんだ後、遠くの山を、両目で見てみる。対象物は変わってよい。
文字や人の顔などは意識が入りやすいので、最初は風景などからがやりやすい。

「心が楽にならない」のは、自分でそれを選んでいるから。
例えば南へ流れている鴨川を、
北へ流したり、横に曲げたりすることは難しい。
自然に流れているものを、意図的に操作して苦しむ。
自分で自分の心を乱しているのが、苦しみの原因。

のがれようとするのでなく、自然の流れにまかせる。

自らの体を通して
言葉が発達する以前の心、意識以前の心に入ってゆくことで
意識的な心に翻弄されずにすむ。
心をコントロールしようとしなくなる。

心と体は、密接に関わっている。

はじめての気功』にも書いた、「5つの心」の分類。
1.悩む・・頭、神経系 (見ることに関わる)
2.嫌、好き・・おなか、消化器系
3.こんちくしょう(相手に対して腹立たしい)・・
  ・・腰、胴まわり、泌尿器系(聞くことに関わる)
4.ゆるせない・・骨盤、生殖器系
5.せつない、苦しい・・胸、呼吸器系

秋は、3の泌尿器系がポイント。腎臓、足裏をていねいに。

[実習・腎臓のてあて、足の裏をゆっくりなでる〜てあて]
[実習・頭部活点〜そのままゆれる〜まっすぐに座る、
心の動きにまかせる]

「悟り」とは、どこか遠くにある手の届かないものではなく
いつもある、日常的なもの。

生まれながらにあるもの。
その心から離れすぎると、心と身体が分離してしまう。
成長の過程で、意識を獲得した
その後に、またそこへ戻る。
その戻るプロセスが「悟り」。

とらわれない、自由な心へ。
幸せを感じる処へ、戻る。

[実習・立って動く〜肩の荷がおりる気功

朝、散歩して、心の動きにまかせて
ふと立ち止まって、ただ見る。ゆるんで、両目でみる。
また、歩き出す。
紅葉の美しい季節まで、続けるとよい。
寒くなると引き締まってくるので、また違う方法がよくなる。

夜は、「おちつく気功」をした後
体をゆっくりゆらしながら、心の動きに任せる。
心をただ、みる。
体の動きがおだやかな揺れになってきたら、
そのまま、寝てしまってもよい。

(純)

2016.08.31

七夕てあての会

七夕てあて2016
毎年、旧暦の七夕の頃、山科で開いている「七夕てあての会」。
「新春てあて」に続いて、年に2度、
ゆるみながら自らの方向性を確認していく好機です。

今年も、よしふみさん・なおちゃんペアが、朝に
笹を切ってきてくださって、床の間の前へ。
和室は一気に清々しい雰囲気に。
天野の話から。

・・・・・・・☆・・☆・・・・2016.8.11 天野泰司 @山科和室☆

私たちは、本能的に幸せを望んでいる。
心地よい、ということは、体が自然な状態にあるということ。
「今の気持ちよさがもう一段深まる」ことを望むのが、願い。
潜在的な願いが叶っている時は、心地よさが続く。
体の気持ちよさと、願いはリンクしている。

ほんとうに体が欲しているものを見つけていく。
辛さ、痛みをちょっと横に置いて感じ直してみると
「ココだ! 」という発見がある。
そうすると表面的な違和感も消える。
体が望んでいる時は、みぞおちはゆるみ、
下腹部は充実している=上虚下実。

[実習・おなかのてあて〜
心がおちつくやさしい気功〜肩の荷がおりる気功]

夢を書く時には、遠慮しない。
短冊一枚にひとつの夢、ひとつの文。
結論だけを「過去形で、自分に引きつけて」書く。

書くという動作によって、
「既に起こったこと」として体の中に入る。
実現しそうにない、と思うことでも書いてかまわない。
どんな縁がつながるかは誰にもわからない。
夢と夢とが結ばれていくのが七夕。
人と人は本来大切にし合ってきた。素直に
夢と夢とがつながっていくのが自然。
自分の夢がかなうと、全体が幸せになる。

[短冊をまず一枚書く〜
下腹部・後頭部てあて〜短冊を好きなだけ書いてつるす]

笹を中央へ。好日居さんの献茶、よしふみさんのリードで盆踊り。
願いの依り代の周りを回っては手を打って。

何とも心地よい七夕の会が、今年も終わりました。
(純)

2016.08.31

夏の体癖

「気功の学校」に通っていると、だんだん興味が湧いてくる「体癖」。
野口晴哉先生の膨大な観察による分類、例年人気の講座。
今年は「偶数種」「複合体癖」にも詳しく話が及びました。
お話から。
・・・・・・・・・・・・・・・2016.7.31 天野泰司 @山科和室

人が産まれて成長する順序と、体癖分類の順は一致。
体癖を知ると自他を許していける。

*上下型1・2種
腰椎1番・思考型・論理的、神経系。
頭を楽にするとよい。
首回し・頭をなでる・おちつく気功など。
すっと手が上に上がる。顔が長く、首が目立つ。
1種は頭がよく働き、数学や哲学など、考えること自体が好き。
2種は考えすぎて悩む方向に。決まった中で仕事するのが得意。

*左右型3・4種
腰椎2番・本能型・自己保存、消化器系。
おなかを楽に。
女性はほとんど入っている。気持ちがゆれて迷い、ふり切れると戻ってくる。
幼児期は左右傾向。
3種は丸くやわらかく、豊か。しゃべる、食べる、笑って発散可。
4種は控えめ、木陰の美しさ。感情を押さえるとおなかで固定化しやすい。
止めないで泣くこと。

*前後型5・6種
腰椎5番・行動型・鬱散的、呼吸器系。
胸を楽に。
現代的な格好良さ、関西でいう「しゅっとしている」感じ。
しようと思うことと実際がずれる、及び腰になる時は
「肩上げストン」、前後のふりこを。

*ねじれ型7・8種
腰椎3番・行動型・闘争的、泌尿器系。
腰を楽に。
胴が厚く、屈しない。頑張る傾向。
横腹の厚い方をつまむとよい。
余分な力を抜くこと。

*開閉型9・10種
腰椎4番・本能型・種族保存、生殖器系。
骨盤を楽に。
女性は開と閉が巡ってくる。
開は広く受け容れる愛、閉は集中し持続する愛。

男性は上下前後、女性は左右開閉がベースになることが多い。
(純)

2016.02.24

春の変化 〜2/14京都

そろそろ花粉症が出てくる頃。
タイムリーで、ゆったりした
春らしい講座になりました。(純)

2016/2/14  天野泰司

・・・・・・・・・・

春の変化。1月は後頭部、2月は肩、3月は骨盤が開いて上がる。

2月は、そうした変化が引っかかりやすいので
ムズムズを解消するために、色々な症状が出てきて
骨盤を開いていくために、体が総動員される。
なので、症状があったほうがよい。

今、症状を元に、変化をスムーズにしていく良いタイミング。

まず、目+鼻の温湿布。
タオルにお湯をかけて絞り、目の上にのせる。
端のほうにかけないようにすると絞りやすい。
はたはたして少しさまし、横になってゆっくりする。

目をあたためることで、かゆみがおさまり、頭がゆるむ。
鼻をあたためることで、呼吸器全般が楽になり、
胸から肩が変化してくる。
高熱が下がらない時も、鼻をあたためるとよい。

鼻は生殖器、性の働きとも関係しているので
あたためることで、頭に上った気がすっと骨盤に下りる。
顔がほてって手足が冷たい時や、
熱の時にもよい。

鼻をあたためるだけで変わらない時は、「尾骨の焼塩」もよい。
粗塩をフライパンでゆっくり炒り、
和紙に包んで尾骨の上にのせる。
うつぶせになって、古いバスタオルなどの上に和紙をしいて
さめてきたら、紙を抜いてゆく。
熱いので気をつけて。

春には、「やりたいことにパッと乗っかる」と
骨盤、肩甲骨が広がる。
この時期の症状に悩まないこと。むしろ感謝する。
「この症状・不快感が、私を守ってくれているのかもしれない」。

違和感には全部意味がある。
吉野山の役行者像は、鬼を従えている。
敵を味方にすると、良き理解者、協力者になるかもしれない。

[実習・心がおちつく やさしい気功肩の荷がおりる気功

[実習・肩甲骨をゆする→てあて]
2人で。
相手の肩甲骨に軽く両掌をのせて、ゆっくりゆする。
こするのではなく、つけたまま上下する。
しばらくして、てあて。

花粉症の症状がある時は、左肩が上がり
肩甲骨が肋骨に貼り付いたようになっている。
それだけで、左肩が下がってそろってくる。

この時期は、毎年観察して、学んだ手法を使うとよい。

[実習・てあて]

後頭部の中央〜鼻の両側〜ほお骨〜耳下腺を両手で包む〜甲状腺(のど)〜胸線〜胸をなでおろす。
化膿活点〜尾骨を両手でこする〜恥骨の上端中央を押さえる。

(純)

2016.02.22

「できない」という壁 〜エレメンタリー2日目

「気功の学校」エレメンタリー2回目です。。(純)
「浅草てあての会」からお話が続いています。

2016.2/7  天野泰司

・・・・・・・・・・・

「できない」という壁は、自分で立てている。

「できないことだから、やらなくていい」という安心剤として。

なので、壁を自分で立てたことに気づけば、変えていくとができる。
壁に穴をあけたり、壁の無いところを通ったり。
自分で立てていない壁は、容易に変わらない。

「立派な壁なんだ」「大きな壁なんだ」という思い込み。
「あなたはできるからいいね」
「私はできないから、もっと可愛がってください」と
大切にされたい思いが
自分で壁をたてて、その中に自分をはめこむ。

人はお互いに、「愛」を与え合って生きている。
「真の愛」と浅草で表現したようなもの。
手あて(=愉気)をし合っていない生活は、考えられない。
壁にぶつかった時は、その原点に戻る。

気は、はかることができない。
いつも流れている、「いのちの響き」のようなもの。
お互いに生き、存在していることは、深く、貴重で、活き活きしたもの。

純粋に、相手に気をあつめることで、
好き嫌いを越えた「いのちの響き」を共有するのが手あて。
「私」はいのちのまとまり。
「私以前の私」と、つながっている。
今は仮に生きている、そこへ立ち返る。

自ら立てた目の前の壁を、楽しむ。
「人生楽ありゃ苦もあるさ」、苦楽は少々あるほうが楽しい。
気の流れがスムーズだと、苦楽を楽しめる。
とどこおると、浮き沈みを楽しむのが難しい。

人は変化することが自然。
気の滞りが怖れを生み、動けない状況を作る。
死への怖れが最も大きい。
生と死はひとつのことの表裏、世代を切り替えることで命を再生する。
死ぬ4日前から死への準備が始まるのだから、
それまでは思い煩うことなく、全力で生き、4日かけていのちの火をたたんでいく。

[実習・てあて〜目・胸・下腹]〜春の変化をスムーズに。

[実習・肩の荷がおりる気功〜波動功]
波動功=「円の動き」は、出口衆太郎さん作の太極気功。
太極拳の動きをやさしくしたもの。
腕で動かず、上半身の力を抜いて足腰で動く。
下半身の重心移動が中心。
水の中で動くように。

腰をおとすことは、生きる力(=性の力)を養う。
体の中から「動きたいな」という感じが出てきた時に動く。

[実習・てあて〜肩甲骨]〜春は生まれ変わりの季節。
[実習・活元運動]〜制限をなくし、感覚を高める。

2016.02.21

エレメンタリー初回から

「気功の学校」エレメンタリー初回。
実習まで通して起こしてみますね。(純)

2016.1/17  天野泰司

・・・・・・・・・・・

自然が先生

ゼロに戻る。

つみあげてきた常識。
例えば、「健康ってこんなものだ」。
「私は、こんな時はこうなる人だ」。
教えてきた経験。
そうしたものがひとつの世界を作り上げている。

何もないところから学ぶ。
のほほんと、子どものように。
今迄のことを忘れて、ゼロから学ぶ。

毎年、ゼロに戻る。

お正月、年があらたまる。大掃除、初詣で心を刷新するのは、日本の良い伝統。
新月。月のリズム。今月はどんな新しいことがあるだろうか。
新しい週。生まれた時から、週単位のリズムをそれぞれ持っている。
そして、新しい日。日の出。毎日生まれ変わる。毎日、眠る時には死ぬ。

日々、月々、年々新しく生きていく。
「気功の学校」も、毎年、原点から始まる。

選択肢を広げるためにさまざまなことを学ぶが、
答えは体の中にある。
全部、自分の体が教えてくれる。

自然は完璧にできている。
体との対話を深めていくことは大切。
自分で見つけていく。体から答えを引き出していく。
それが「自然が先生」ということ。

ふりこ
前後・左右・ねじりの3つの運動で、すべてを考えていくことができる。
原点は「ゆるむ」こと。
無意識的な運動が大切、
思考の働きと体の緊張がゆるむことで、流れがスムーズになる。

力を抜くコツは、無理に抜こうとしないこと。
楽感的に。「まぁその内抜けるだろう」。
空想を用いる。
淡々と、体のある処に集中する。
ゆるんでいて、まっすぐ。

「動くことが気持ちよい」のが、動物的な本能。
体の使い方を学び直し、観念を捨てる。

安静体操〜寝る
今もっとも気持ちよい姿勢をとって、休む。
自分を大切にすることに、妥協しない。
夜、寝るときにするのもよい。毎晩気持ちよく死ぬ。

操体法
前後・左右・ねじり=呼吸器・消化器・泌尿器のつかえをとる。
他に神経系、股関節と、1から5番までの全ての腰椎を
意図的に整えることができる、強力な方法。

脱力体操
のびをすることで、今一番ゆるめたい処を一カ所だけ的確に変える。
連続して3回。

操体法・脱力体操は、必要と思うものを毎日1回でいい。
安静体操ができれば良いが、
ほぐれにくい時は脱力体操、ポイントが自分でわかりにくい時は操体法。

活元運動
寝返りは、安静体操を組み合わせていくもの。
あくびや、笑うことは、天然の呼吸法。
泣くこと、怒ることで心身を調整する。
そうしたことはみな、活元運動。
意識のブレーキをかけないことが大事。
春先の、体が開いてくる時期がやりやすい。

2016.02.20

夢は叶う、体は整うのが自然 〜新春

「気功の学校」新春、今年最初の講座から。
お話の後、からだをじっくりゆるめ、
最後にそれぞれの「今年の夢」を書き出しました。(純)

2016.1/11  天野泰司

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自然が先生
「気功の学校」では、「自然が先生」。
誰か特定の人が偉い、のではない。

自然の働きを高めていく、または
不自然なものを減らしていく。
必ず、そのどちらかをやっていく。

それは、その時々違い、またその人によって違う。
万人に合う方法はない。
臨機応変に、その人または自分に合うことを選べるよう
さまざまなことを学んでいく。

選び方は、直感に従って。考える前に選ぶ。
「これにしよう」「良さそう。」
つまり、直感を働かせていく方法を学ぶ。
先ずは勘で、後で考える。

講座のノートはとらないように。
感覚を働かせて聞き、休み時間や、終えた電車の中など
直後にまとめると定着する。

今日から「祈りの2ヶ月」が始まる。
震災以後、自然の働きが高まっている一方、不自然なことも多い。
対立構造は争いの元、争いの無い状態を作る。
その為に争うのもまた違う。
人々の潜在意識が大きく動いていて、
それが去年くらいから顕在化している。
火がついて、燃え盛ろうとしている。

向かっていく方向は「こうしなければ」でなく、「こうしたい」。
生きていることは、自発的。
全面的な自発性の元に動く。
生命体の中でヒトだけが、「しなければ」で動くことができるが
みな「こうしたい」と動いていけると
お互いに助け合う社会が実現する。

肩の荷がおりる気功」。
「肩の荷」とは、やらなければならないこと、しなければならないこと、
ほんとうにやりたいことでなければ、一端下ろしていく。
そうすると、したいことだけが残る。

下ろしてまた、もし同じことをしょい直しても
それは「肩の荷」ではなくなっている。
まず下ろしてみて、しょってみる。
必ずしも違うことをしなくてもよい。

マイペースで動く。力を抜く。
気功でそうした動きをはぐくむことで、自分らしさを培う。

夢を叶える
「養生とは、いつも楽々悠々と生くること也」。(野口晴哉)
認めれば、そのごとくになる。

例えば、「私には幸せになる可能性がある」と認める。
「素晴らしい政治家が表れる」と認める。
「楽々悠々と生きる可能性がある」ことを認める。

「そうなのかもしれない」という思いは、「たしかにその通り」より強い。
夢を叶えていくには、自分に正直であること。
そのままでいい。

「こんなことしたいな。」
「もうちょっとこうなるといいな。」
そうした思いを、過去形で書いていく。

不満があるなら、不満の無い状態を思い浮かべる。
不満で立ち止まると時間がかかる。
立ち止まると、息が乱れる。長く続く思いは自分を苦しめる。
一瞬の不満や怒りは、自然な息の範疇。

楽々悠々といつも生きることができる、と空想することが大事。

「生命の自発性に添う」のが自然な生き方。
生命体は、必要な物をあつめ、不要な物を捨てる。
自然界は、常にバランスをとって動いている。
人の体にも調整作用があり、必要な時に怒りや悲しみが起こってくる。
人の気持ちにも共鳴するし、カチンとくることも自然。
それがずっと続くことが不自然。

夢は叶うのが自然、体は整うのが自然。

誰かのせいにしていることを卒業する。
自分の責任を自覚すると、変えていける力になる。
自分をゆるすこと。
自分を大切にすること。

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