自然に生じる覚醒
The Book of Life
7/27のテーマは
Spontaneous Comprehension
以下、天野の訳です。
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「この苦しみの原因は何か、見せてくれ」などと決して言うものではありません。。
それは、努力を強いても、日々の修練でも、わからないのです。
興味を持って、自ずと生じる覚醒を通じて、見なければなりません。
すると、私たちが、苦しみや痛みと呼んでいるもの、
避けようとしているものや抑制が、全て無くなっているのに気づくでしょう。
物事との関係を「自分以外のものとのつながり」だと誤認しなければ、問題は生じません。
問題は「自分ではない何か」との関係が築かれたその瞬間に生じます。
苦しみを外的なものと捉えてしまう。
例えば、私が兄弟を亡くしたり、お金がなかったり、あれこれの
外的な理由で苦しんでいるとすると、
その外側の事象との関係が構築されますが、それは架空のものなのです。
もし、私が、そのものだとしたら。
その事実を見るならば、
全ての物事は変化し、異なった意味合いを持つようになります。
そこには、完全に感覚を開いて、全体を分け隔てなく感じている状態があり、
くまなく全てが認識されると、それは理解され、消失します。
ゆえに、怖れはなくなり、
悲しみという言葉は存在しなくなるのです。