気功のひろば

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2015.12.18

不安を手放し、自ら変わる 〜12/5中之島

朝日カルチャー中之島の講座は、フェスティバルホールの上階。

フェスのシンボル、大階段もクリスマス仕様です。

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大階段横の、このひっそりとした通路も好き。

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今年最後の講座は、眺めのよい18階の会議室。
広くてよいお部屋でした。

「自ら変わる」ことについて、本質的なお話がありました。
起こしていきますね。

2015/12/05  天野泰司

・・・・・・・・・・

心と身体は、つながっている。

例えば、左の首を冷やすと、不安な気持ちになる。
嫌なことがあると、左の肋骨下が固くなる。
逆に、左の肋骨下が固くなっているから、嫌に感じるということもある。

心と身体、どちらが先かはわからない。
便秘の時は、左足が縮んでいる。
左足が縮んでいるから、便秘気味なのかもしれない。
心と身体を分けないで、一緒にやっていくことが大事。

例えば、これから年末迄、
朝、鏡に向かって「にっこり」、寝る前にも「にっこり」してみる。
そうすると、「私はにっこりしている」ことが潜在意識に刻まれていく。

「潜在意識的なところが変わる」ことが、「私が変わる」こと。

そうした「漠然とした感覚」は、深いところで他の人とつながりあっている。

ユングはそれを、「集合的無意識」と名付けた。
彼は易を研究し、そうしたことに気づいた。
占う人、占われる人は無意識のエリアでつながっていて、
占いが「当たる」ということが起こる。

なので、家庭の中で一人が変わることが、本質的な変化を引き起こす。

ただ、「誰かを責めている心」の中では、変化が起こりにくい。
それは、気持ちを自ら「変化しないようにとどめている」ため。

「彼はあんな人」と誰かを否定することは、
その人の好ましくない(と思われる)部分を肯定し、
固定していくことになる。

なので、「あの人が変わってくれれば」という心を
自分の中に見つけたら、
消しゴムで消してゆく。

それが「私が変わる」、自ら変わっていくこと。
「にっこり」することもよい。

潜在意識的な扉が大きく開いているのは、誕生の前後。

誕生前後のような元気な体、天心。
野生生物がゆったりとくつろいでいるような、
おだやかな微笑みがあるような感覚。

「〜を良くしよう」
「この部分はマイナスだから、変えていこう」ではなくて
ある一点につながれている心がほどけて
ニュートラルになり、
体がほぐれて気持ちよくやわらかな状態。
つまり、
「体はゆるみ、心はゆるす」。そうなると
周囲の状況そのものが自然に変化していく。

相手を怒っている、ゆるさないと思う気持ちを
持続させることが、自らを苦しめつづける。
手放して大丈夫。
手放した上で、具体的に行動したほうが楽になる。

[実習・ポカンとする]

首を前に倒し、息を吐く。
ゆっくり前にもどる。
上を向いて首の楽な角度を探し、
口を少し空けて、ぽかーんとして、あくびの呼吸。
3回。

心がおちつく やさしい気功」。

手をなで、顔をなでて、自分の体をゆるしていく。

最後に「うん、大丈夫」とつぶやくが、
この、漠然とした「大丈夫」な感じが、生きている土台になる。
特別なことがなくても、何となく気持ちいい、
幸せな感覚、「大丈夫」な体の感覚(=下腹部の実)があると
「大丈夫」なことがついてくる。

下腹部が虚であると、いろんなことがうまくいきにくい。
そうして身に合ったことが実現していく。

体を整えていくことは、世界観が変わっていくこと。
状況が変わって、物事に適切な手助けができるようになる。

不安は全部手放して大丈夫。
手放しても、何も無くならない。
状況が変わって、物事に適切な手助けができるようになる。

安心して手放すことは、自分の体を信頼し、任せること。

体に不安があると、体は応えてくれない。
体は自然の作った芸術作品。
体に任せると、返ってくる。
体への不信感を洗い流し、「大丈夫」な習慣を作っていこう。

[実習・立ってうごく]

気持ちがいいように、動く。
考えない。
(純)

2015.11.08

冷えを抜く

きょうは、朝日カルチャー京都の「季節の気功」。
窓からは、雨に煙る東山。

「まだとても冷えて大変、というほどではないけれど」と始まった、「冷え」に特化した講座。
とても良かったです。

リクエストがあったので、お話部分を起こしますね。

2015/11/08  天野泰司

・・・・・・・・・・

冷えを感じた時に、抜いていくようにすると、冷えに強くなる。
冷え始める時期が重要。

冷えを感じている人・感じないけど冷えている人・感じない人の3種類があって、
鈍らせて感じないようにしている場合もある。

寒さで、足指の3・4指間がちぢんだまま
広がらない状態が、「冷え」。
骨盤・足の片側が緊張し、体のねじれが起こる。

なので、足をあたためると、骨盤まですぐ変化する。
生理痛や周期が不安定といったことも、
冷えに対応していくことで、自然な状態に戻る。

足湯は、足のくるぶし迄、ちょうどよいお湯につけ6分。
さめていくので差し湯を忘れない。
くるぶしは骨盤を調整するポイント。

左右の足の赤さを比べ、差し湯をして、
白い方の足をあと2分。
その間に、反対の足をふいて靴下をはく。

骨盤の左右差の調整になるし、
準備・後片付け含めて30分ほどかけ、
ほっとした感じで、足湯をすることで
神経系統の調整もできる。

「冷え」や、呼吸が苦しい、おなかがいたいなど
さまざまな症状は、自然のリズムを取り戻していく入り口になる。

「冷えないように」と用心することは
潜在意識(=身体)に、「私は冷えやすい」と言い聞かせていることになり、結果、却ってよく冷える。
考え方を変えていくことで、暗示から開放される。

「寒いから風邪をひく」のではなく、
「変化したい」時に風邪をひく。
自分の力で自然に風邪を経過した時は、
負担無く一番必要な変化が起こる。
先天的な体質の改善など、
体そのものが能力を発揮しやすい状態、「望ましい自分」に変化する。

「冷えたらあたためる」ことが大切。
そして、「乾いたら水を飲む。」

日本の冬は乾燥しやすい。
秋のお彼岸〜春のお彼岸まで、ちょこちょこと
水をのむことで、体が潤い、
関節痛や神経痛も改善される。

がぶがぶ飲むのではなく、こまめに少し飲むこと。

[実習・足腰をなでる]

外ももの外側をなで、膝下の外側をなでる。(消化器系統)

足の3・4指間を、すーっとたどって
指が止まったところをじっと押さえる。
(以後、生殖器・泌尿器系統)

→足裏・足の甲をなでる。ゆっくり。ていねいに。
(この後、足湯をするのもよい)

足の内側をなで、内股をなでる。

腰をなでる。

・・こうして、足腰をひとまとまりになでることで
保ちがよくなる。
なので、冷えは腰が変わるきっかけになる。

「自分は冷えやすい」という意識から開放されることで、腰椎1番が変わる。
そうすると3〜5番の動きもよくなり、
すなわち体が変わる。

悩み・苦しみは、考え方を変える機会。
それをきっかけに、体と心が変えていける。

[実習・ポカンとする] (神経系統)

首を前に倒し、息を吐く。
ゆっくり前にもどる。
上を向いて首の楽な角度を探し、
口を少し空けて、ぽかーんとして、あくびの呼吸。
3回。

心がおちつく やさしい気功」。

立って体をほぐし、ひきしめて終わりました。
みなさんの顔色もよく、ほかほかした心持ち。
雨の澄んだ気配と、体のあたたかさが印象的でした。

(純)

2015.10.13

気持ちよさに素直に

朝日カルチャー中之島、9月。「心と身体がストーンとゆるむ」。
安保法案の強行採決、翌日でした。
お話からお届けします。

2015/9/19 天野泰司

・・・・・・・・・・

心のこわばりは、体に現れる。

〈実習・心がおちつく やさしい気功

もっと、気持ちよさに素直になる。
そうすると、気持ちよさへの感受性が上がってくる。
それは、幸せの源泉。

気持ちよさは、産まれる前後に培われる感覚。
小さい子が「だっこ」と手を伸ばすなら、どんどん抱っこする。
そうすると、大きくなってもその気持ちよさが残る。
お腹にいる時の幸せな感覚。
小さな時に満たされなかった部分は、今、自分で養うことができる。

本当の幸せの土台は、体の中にある気持ちよさ。
いやな感じを避けること。
それは、自分を守る基本的な感覚。
無意識の動きは、根本的な問題を解決する糸口になる。
何気なく動いた、そのことが大切。
問題を頭で解決しようとしない。

こうしたことは、自然に適切な方向へ動いていく支えになる。

明るい方向へ動く。嫌なほうへは行かない。
今大切なことは、この、本能的なアンテナ。
そうすると、体が自ずと整い、自分で判断する土台になる。

ひとりひとりが自分の判断で動き、大きなものに流されない。
今日から、そういう時。
自分の足で立って、考え、行動する。
何となくふらふらしたり、埋もれていると、不自然な方向へゆく。
指針は自分の中にある。

日々の、「ほんの少しの気持ちよさ」が積み重なると
心の余裕が出てくる。
辛いことは、全部キャッチしなくていい。
出来事や、相手の中心をキャッチする。
それは、いのちに対していのちで向き合うこと。意識ではない。

私が、一人が自らの感受性を高めると、
それは周りに広がってゆく。
ユングのいう「集合的無意識」、人々は深いところでつながりあっている。

スイッチが入れば、無意識の流れは必要な処まで必ずとどく。

人は、体の中から湧き上がってくるもので動く。

日本の民主化の流れは、必ず流れていく。
ストーンと変わる。ふいに、起こる。
意識のゆるんだ時、すきま。
本来の心がそこにある。
純粋なものが立ち現れた時、ブレーキが一遍に外れ、体がいちどきに変わる。

こちらが、ほぐれていて
心と思考が自由であると、相手の変化が生まれる。
いのちといのち、
こころとこころが通じ合う。
元々あるもの=「自然」にたどりつく。

(純)

2015.10.12

腰を元気に

秋らしい毎日が続きますね。
朝日カルチャー京都、10月。気持ちよいお天気。
お話部分からお届けします。

2015/10/11 天野泰司

・・・・・・・・・・

この時期のポイントは、腰。
腰が気になる=腰を元気にしていく時。

涼しくなって汗をかかなくなると、腎臓の負担が多くなる。
肝臓が右側にある関係で、腎臓は右側が少し下にあり
元来、左右不均衡なのが自然。
汗をかかなくなることに、その左右差が加わって
片側の腰に負担が生じる。

また、朝晩の気温差があって、冷えの影響を受けやすい時期。
足のうらが縮み、内股が緊張することで、おへその横あたりの
緊張が起こって腰にくる。

冷えと腎臓、双方が腰に負担をかけ、固定化しやすい。
なので、今は「腰のトレーニング期間」。

足うらの縮みをとるのがとても効果的。
足湯がおすすめ。
腰が痛いとき、冷えたと思ったときに、大きな効果がある。

日本に四季があって
気温や湿度が大きく変化することが、
体をリニューアルする機会になる。

「腰をこわした」ととらえるか、
「腰に喝が入った!」ととらえるかで経過が変わる。
人は、大脳の働きを自分で制御することができる。

〈実習・指の間をつまむ〉
手の指の間の水かきをていねいにさがし、
こりっとした固まりが見つかったら、つまんで外へ引っ張って
出すようにする。

〈実習・内股をはじく・わき腹をつまむ〉…同じ要領で、ゆっくりと。

こわばっているものは、もうひとつ引き締まるとゆるむ。
逆に、ゆるみすぎているものは、もうひとつゆるむと
正常な引き締まりが得られる。

〈実習・肩の荷がおりる気功

人の体は、動くことで調整されていく。
手あてしたり、こわばりをとったりして、運動しやすくすることと
運動を妨げている思考を外すこと。

〈実習・後頭部のてあて〉…「眠の法」
〈耳の後ろの骨のてあて〉

耳の後ろの骨を手あてすることで、腰椎1番の力がぬけて
腰椎4番に力が集まり、
腰がしっかりして、勘が働くようになる。

正座もよい。現代は椅子の生活なので、
腰椎1番=大脳の働きが中心になりやすい。
しゃがんだり、短時間でも正座すると、腰椎4番に力が集まり
腰がしっかりして、本能的な勘が働くようになる。

(純)

2015.06.16

夏の準備を

朝日カルチャー京都、6月。薄曇りの落ち着いた天気。
お話部分からお届けします。

2015/6/14 天野泰司

・・・・・・・・・・

この時期は、湿度と温度が高いので、スッキリしない感がある。
ヒフ呼吸がしづらいことと、汗が分散しないことから腎臓に負担がかかり、
結果、椎骨がねじれて、腰をこわしたり、優柔不断な気分になりやすい。

汗を上手にかくこと、
息をしやすくすることが、梅雨の時期のポイント。

まず、体のねじれをとってみよう。

〈実習・ねじりの操体法〉
頭は天から吊られるようにして、後ろへゆっくり体をねじる。
反対側もねじってみて、
ねじりやすいほうへ、ちょっと大きくねじる。
ふっとゆるめて、呼吸が落ち着くのを待つ。この時間が大切。
落ち着いたら、確認の動作。
ねじりやすかったほうへ一度、
ねじりにくかったほうへ一度、ねじってみて
やりにくかったほうが、ふりむきやすくなっていたら成功。

操体法の原則は「楽なほうへ動く」こと。
これは、この時期に大切。
もちろん日常的にも、大変でやりづらいことを無理してやるのでなく、
まず、やりたいことを先に、それをちょっと積極的にすることで、
やりにくかったこともすらすら進む。

嫌なことを先にしようとして、だらだらすると
体のねじれが強調されて、
得意なほうもうまくいかなくなる。

ハードルを乗り越えることで、却って勢いが出るのは
体のひきしまっている冬。
いまの時期は、やりやすいことをしていくことが大切。

つづいて、呼吸をしやすく。
〈実習・がっかり体操・あくび・肩まわし〉
〈実習・心がおちつく やさしい気功

「おちつく気功」は、震災後に作ったもの。
心の不安が抜けると、腰が動きやすくなり、
さっと行動できる。
動けないのは、気持ちや性格上の問題ではなく、
からだを動かすことで調整、対処できる。

太ももの裏側がちぢむと、息がしにくくなる。
中央に縦に走っている筋を探し、
その中で固いところに手あてする。
内側から外に向けてはじいてもよい。

〈実習・肩の荷がおりる気功
この時期は、例えばこの中の「片手回し」のような、
スパッとした切れのある動作を、
無理なく楽に動けるルートを探してやっていく。

楽々と、のびやかに、気持ちよくうごく。
リズミカルに。
そうすると、太ももの裏側がのびて
汗がかきやすくなる。
はじくのと同じ効果がある。

そうした動作と、
ゆったりした動きを両方するとよい。(純)

2015.04.23

骨盤がふんわり

朝日カルチャー京都、3月のお話からお届けします。

2015/3/8 天野泰司

・・・・・・・・・・

「気持ちよい」と感じることに、時間をとる。
自分のために。
心底、気持ちよく楽になるように。

それは、流されて、「何となく楽」とは違う。

自分に集中している時間。
体の気持ちよさに、素直な時間。
仕事はてきぱきと片付け、自分と向き合う「そのための」時間を作る。

〈実習・心がおちつく やさしい気功〉

心が満ちていると、幸せを感じる。
そうすると、大変だと思っていたことが楽になる。
辛い局面がジャンピングボードに変わる。

心の捉え方に寄って、同じ状況でも
「幸せへの可能性」や「幸せをつかむ能力」が変わってくる。
それが、「心の能力」。

私たちは、心が感じ取れる幅の、ごくわずかしか感じていなくて
他はスルーしている。
辛さ、嫌なことを感じないようにそうしていると
幸せも感じなくなり、嫌なことに多く出会うようになる。

幸せへの感度が上がると、辛さ、嫌なことへの感度も上がり
嫌なことから遠ざかり、出会わないようになる。
それは、野性の動物がしていること。

怖れからじっとしていると、幸せ度が下がって
不幸に出会うことが多くなる。

感覚を拡げる。
いやな感じから逃げ、気持ちよさを味わうことが大切。

気功では、気持ちよさに感覚を拡げ、辛さから遠ざかる。
それが習慣になると、気持ちよい日常に変化し
病気になっても回復がスムーズになる。

例えば、首回し。
ゆっくり首を回す。痛む部分は避けて、気持ちよく回していく。
痛む部分に気づくこと、痛みが出てくることが回復への道筋。
気づいていないと、それが持ち越しになる。
頭の使い過ぎだな、と気づくと、腰が動いてきて
さっと行動できるようになってくる。

気持ちよい方へ、思わず動く。
体が自ら、動こうとする。
それは骨盤の働き。わくわくするかどうかが大切。

「ときめき」は、骨盤に由来する感覚。
「しなければならない」だと、わくわくしない。ときめかない。
その2つは区別する必要がある。

春は、骨盤がふんわりと開き、浮かんでくる季節。
キャパシティも広くなる。
体に素直に、本能的に、気持ちよく過ごすことが大切。

歩くことも骨盤のとてもよい調整。
大股で20歩くらい歩くと、骨盤の左右差が調整される。

2014.12.17

心の大掃除

「季節の気功・師走〜心の大掃除」から。(純)

 12/14 朝日カルチャー京都 天野泰司 

・・・・・

辛いことや苦しいこと、さまざまな経験や記憶が積み重なると
状況がすでに変わっていても、
新しい流れが感じ取りにくい。

人は、習慣的に、自分で自分を傷つけたり
動きを制限したり、
体が傷む状況を作り出すことができる。
これは動物にない能力だが、これまでは
それによって、自らの枠を狭めていることが多かった。

これからは、本来の力を「本当の意味で」使っていく。

なぜ、苦しむ力、悩む力、傷む力があるのか。
本能的に相手の状態を思いやる、いつくしみの心があるから。
それが、使い方を間違うと、自らを傷つける方向へ働いてしまう。

「私が考えていること」は、「私の」意志だ、というのが
今迄の考え方だった。
「考える」、そのもうひとつ前の働きに直接触れていく。

さまざまな思考は、仮のもの。
そのなかから、ピッタリのものを選ぶ。

考えてきたこと、確かに思考としてあったことを
気楽に「水に流す」ことが大切。

下鴨神社の中にある河合社に、鴨長明の「方丈」がある。
「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」
いのちは常に移り変わり、毎日違う自分がある。
はかなさの中で、私たちは輝いている。

だから、大事なことを、先送りしない。
ちょっとお茶を飲もう、と思ったら、お茶を飲む。
自由な選択が自分の中で保証される、
多くの人に、今、それがない。

12/22は冬至と、新月が重なっている。
太陽の力が弱まり、また強くなっていく始まりの日。
月の力が弱まり、また強くなっていく始まりの日。
それが重なることは、19年に一度だそうだ。

体と心の切り替わる時。

私たちはそうして、周囲を構成しているものの影響を受け
構成しているものは、私の影響を受けている。

私たちは、ひとつ。
元の流れに戻ってゆく。

[実習・立って動く]〜ふりこ、腰まわしなど

辛い事があまりに大きかったり、
役割のために嫌だけれど、そのように行動する、
私たちはそうした時、一時的に感情にブレーキをかけて
対応することができる。

けれども、ブレーキがかかりっぱなしだと
感情の豊かな世界を味わうことなしに生きていくことになる。

感情は、生きていくために必要な
原初的な感覚。
好きか、嫌いか。

好きなもの、引き合う何か。
嫌いなもの、反発しあう何か。
その感覚は生きていく基本、無理をしないこと。

余分な力を抜く=ゆるむ。
肩の荷を下ろす。さらさらと流れていく感じ。

手放す=ゆるす。
ゆるさないことで自分が苦しみを負う。
手放すことで、具体的にどうしていくか、動きが起こる。
例えば、言えば伝わった、など。

法然の父は仇討ちで殺されたが、
それを恨まぬよう遺言し、法然はそれを守って出家した。
恨みは連鎖し、積み重なる。
ゆるすことは、大きな力。

「さらさらと水に流す」習慣の大切さ。

日本では、年末に津々浦々の神社で
大祓祝詞が上げられる。
「もろもろの罪、穢れ、過ち」を
神々が次々に受け取り、バトンタッチして
最後はさすらっているうちに、どこかへ無くしてしまう。

国中で一斉に、
意識が生み出した不要なものを無くすことを
している国は、非常に少ないのではないか。

天皇制と神道が結びつけられたのは
さきの戦争のため、ごく最近のこと。
特別な宗教としてでなく、
心をきれいにしてしまう習慣のひとつとして
大祓がどんなものか、知ってみると面白いと思う。

[実習・心がおちつく やさしい気功]

一度人間をやめてみると、元の地平に戻れる。
肩の力を抜く、なでる。
自分がなくなっていくような、そうしたことを
冬至まで、続けてみるとよい。

この時期は、捨てながら
具体的でない夢、何もない夢、
自分にピッタリの何か、とてもワクワクする素晴らしいことを
漠然とイメージして
新年には、新しい夢を描いていく。

2014.12.16

更年期〜体の秋

自分にしかできないことが、ある。

ゼロに戻って、今、何をしようか、と
体に聞いて、動いていく。(純)

 11/22 朝日カルチャー中之島 天野泰司 

・・・・・

更年期、という時期は、女性はわかりやすい。

生理が終わる。
卵子の着床〜排泄、という役目を果たすことが終わる。
それは、生理が始まる時と似た劇的な変化。

小学生の頃は、男まさりの女の子が多い。
運動能力が同じでも、女の子のほうが成長が早いためだが
子どもを生み、育てられる体になってくると
運動能力に差が出てくる。

女性らしさや性欲は、更年期を過ぎても維持されるが
エネルギーの使い方が変わる。
これからが本番。

子どもを育てる事は、大きな社会貢献活動。
社会は人で出来ている。
次の社会を築いていく子どもを育てることは、一番大きな土台で
どんなことよりも優先されていい。

教育が重視されるが、それでは間に合わない。
大切なのは、妊娠以前から生後13ヶ月(男の子は15ヶ月)。
そのかんは、母子は一心同体。

周囲は、母子が心地よく過ごせるよう集中することが
何よりも重要。
母は、勘に従って動くこと、自分の心地よさがわかることが大切。
妊娠の準備段階でそれができていることが、
社会的に大切。

それぞれの人の役割、使命は、その人にしか果たせない。
たとえ、生まれ育ちがどんな過酷な状態であっても、
みな、「自分にしかできない」ことがある。

それが何か、は、考えなくてもいい。
頭で考えることではなく、骨盤が判断すること。

思春期は華やかだが、見えている範囲が狭い。
更年期になると、視野が広がって
まるでこの秋の美しさのように、毎日を味わえる。
それは、骨盤が開いた状態になってくるから。

更年期になると太りやすいのは、骨盤が開いてくるため。
極端に太るのは、開き方がどこかでストップしている可能性がある。

自分にしかできないことをする。

本領を発揮すると、動いていて楽しい。
そうすると、自ずと骨盤が自由に動き出す。

男性は、骨盤の機能が衰え、不足してくる。
すると体がねじれやすくなり、おしっこの回数が増え、
我慢がきかなくなる。
なので、ねじれを解消すると、骨盤に集中しやすくなる。

具体的な症状としては、
・眠りにくい・・エネルギーが余っている。
・耳鳴り、頭痛・・年をとると耳が遠くなったりする。
  耳も股関節の系統なので、骨盤の動きがスムーズになると楽になる。
・冷える・・骨盤が閉まりにくいか、閉じたままになっている。
・肩こり、くよくよする・・今迄と同じように食べていると、
 食べ過ぎになって肩こりがおこる。1週間くらい、量は変えずに栄養を落とす。
 野菜やこんにゃく、汁物など中心に。

栄養を落とすことで、楽になることが多い。

体に負担をかけないようにして、楽に生きる。
誰かに手渡したり、
自分にしかできないことをする。
それが、社会貢献になる。

何をしていいかわからない時は、とりあえず動いてみる。
ゼロに戻って、今、何をしようか、と
体に聞いて、動いていく。

ねじりのふりこ・・ねじれの解消。
甲状腺(のど)、耳下腺をなでる・・若返りの急処。
わきの下をつまむ・・お乳は、心臓と関係。

2014.12.16

感覚が深まる

「季節の気功・霜月〜感覚が深まる」から、最後のお話をすこし。(純)

 11/9 朝日カルチャー京都 天野泰司 

・・・・・

日々新しく生きる。

私たちは、20才くらいを過ぎると
日々老いていく。
その中で、いかに気持ちよく素敵に生きていくか。

私たちは、生まれた瞬間から
日々新しく死に、蘇っている。

何が正しい、正しくない、ということはない。

考えるだけで気持ちよくなる思考、それが体に適切。
いい・わるいはなくて、
その考えは、体に合うか。
生きていくことが、より生き生きするものか。
より気持ちよいか。
体を育てていくものか。
それが指標になる。

2014.08.24

ぐっすり眠り、呼吸を深く

3ヶ月に1回、伺っている中之島。
フェスティバルホールの上階、
赤い大階段の前を通っていくのも、楽しみです。
今日のテーマは「眠り」。
どんなことが深い眠りに関係があるのでしょうか。(純)

 2014.8.23 朝日カルチャー中之島 天野泰司
・・・・・・・・・・・・・・・

この季節は、眠りが浅くなりやすい。
夏は、呼吸器がよく働く季節。
呼吸器が疲れると、あごが出て背中が丸まるような姿勢になる。
そうすることで休んでいるのだが、
この姿勢は息を吐く時の姿勢なので、
常態になると、息が吸いにくくなる。

息を吸うときは胸が開き、腰がすこし反る。
この両方の姿勢がバランスよく柔軟に動いているのが、
呼吸の深い状態。

吸ったり吐いたりする時の骨盤の微妙な動き、
これは、前後の運動。

腰をすこし反るほうが楽な人は、もっと反る。
丸まるほうが楽な人は、もう少し丸まる。
体は、楽なほうへ余分に動くと自然に整ってしまう。
これを「操体法の原理」という。

例えば前後運動の調整をすると、呼吸が変わってくる。
左右運動が楽になると、おなかや消化器系統の動きが良くなる。
運動から、内臓の不調が解消できる。

たとえば便秘が必ずしも悪いわけではない。
緊張しないとならない状態だと、動物は便をしない。
人間でも、例えば旅行中は
大便をしないことで状態を保ったりする。
けれど、安全になってもそのままだと
体の運動に偏りが生じてしまう。
固定した状態を、すこし強調することでゆるめる方法を
試してみよう。

[実習・操体法〜気持ちのいい方向へ動く〜左右・ねじり・前後]

心がおちつく やさしい気功」など
かんたんなことを、繰り返しゆっくりやっていくことでも
同様の「ぽかんとした集中」が得られる。
気持ちよさに集中していくことが大切。

「眠れない」ことの大部分は、
体が疲れているのに
あたまのなかが忙しいため。
なぜそんなことが起こるのか。

ひとつは、エネルギーが余ると、眠れない。
昔の人は粗食で、よく歩き、疲労して
ぱたりと眠った。
今は食べる回数や量が多いが、動くことが少ない。
例えば「朝ご飯を食べる」ことは、近代的な習慣。
なんだか食べないと不安になって、たくさんのエネルギーを吸収するが
エスカレータに乗ったりして、使うことが少ない。
エネルギーが余っていて、眠りにくいということがある。

とくに更年期にさしかかると、エネルギーを取る量を
減らすとよい。(→次回11/22のテーマ)
自分の食べたいものを、食べたい時間に、食べたいだけ食べる。
おつきあいや、決まりで食べない。

もうひとつは、エネルギーの使い道。
自ら決めて、自分が中心になって
責任をもって事を行うと、純粋にエネルギーを使う。
「人のために、世界のために」という志で、責任をもって自ら動くと
性のエネルギーが昇華され、眠りやすくなる。
性を性として果たしていくことも、大切な使い道だが
社会の中で責任をもって事を行うことで、
エネルギーを使い、気持ちよくストンと眠れる。

言われて物事をいやいやすると、疲れるがエネルギーは消耗しない。
ちょっとした気持ちでエネルギーの使い方が変わる。
例えば「きょうは晴れているし、洗濯干すと気持ちいいな」と
さっさっと干していくと、余りがちな性のエネルギーが
純粋に昇華されていく。
こうした本質的なことを知ると、対処の仕方が広がって、とても眠りやすくなる。

からだの中では、性エネルギーは腰椎(骨盤)でみていく。
先ほどの操体法でも、腰椎の調整がされている。
偏ったままだと、ある方向にだけ
運動の昇華ができない状態、
エネルギーをある方向にだけ使えない状態が起こる。
やりたいという気持ちが欠けていく。

体のとどこおり、偏りによって
やりたいことがやりにくいことが起こる。
腰椎1〜5番の働きがよくなり、弾力が出ると
積極性が出て、
楽しく主体的に物事ができる。

「やりたくない」=動かないぞ、という決意。
余計に動きにくくなり、それを繰り返しているうちに
潜在的な異常が固定する。
それは、外的な要因で発散せざるをえなくなり
重い病気や、事故などを起こしてなんとか均衡を保とうとする
動きが起こることもある。

性格や根性などでなく、
全ての状態は体から生まれている。
つまり、全ての状態は、体から調整できる。
それも、やさしく、簡単な、気持ちよい方法で。

[実習・心がおちつく やさしい気功]

自らの体に集中することは、心に集中すること。
かんたんでシンプル、ゆっくりした動きが
体の変化を感じやすい。
ただ気持ちよさを感じながら、じっくり自分と向き合う。
そのことで、自ずと変わってくる。

吐き切ると、自然に空気が入ってくる。
まず3回、ゆっくり息を吐くと、リズムが変わってくる。
そうすると、体全体が変わってくる。

「ぐっすり眠る=呼吸が深い」。
「おちつく気功」を3日4日やっていると、体が変わってくる。
それを過ぎると、定着し、回復に向かってゆく。

人には「うごいてやすむ」というリズムがある。
一番休んでいる、眠っている時に体は回復する。
こうしたことが、本質的な解決法になる。

眠りの急処は後頭部、首の左右、
胸骨、腰椎1と3番、胸椎11番、耳。

[首の前後たおし・ゆっくり首を回す]
後頭部は生命力のセンター、
首はエネルギーの通り道。緊張をほどくことで
エネルギーの流れがよくなり、楽になる。

[背骨をゆらす]
ゆっくりゆれることで、腰椎1〜5番(骨盤)全体の調整になる。
それは性の働きに直結しているので、
エネルギーの流れが潤滑になり、効果が高い。
ただ、気持ちよさにまかせて動く。
頭や首をゆるめてから行うとよい。

[肩を上げ、ストンと落とす]
両肩を耳に向けて上げて、ちょっと後ろに回し、ストンと落とす。

[耳をつまむ]
耳のなかに固いところがあったら、
それをしっかりつまみ、ゆっくり外側に向けて
ほぐしていく。

眠りが深すぎて、眠っていたことを覚えていないこともある。(笑)
そういう時は早く目が覚めるので、
眠れていないと思ったりするが、ほんとうはよく眠れている。
耳がやわらかかったら、眠れているとわかる。

[立って動く]のびやかに背骨をゆらす。
からだにまかせる。

体の中から自ずと動く、
そういう時、エネルギーは純粋に巡っている。

動いていないように見えて、
体の中が自由自在に動いている、そういう感じを
気功を通じて培っていこう。

・・・・・・

テーマは「眠り」、
眠りの元にあるのは性のエネルギー。
それをどう使っていくか、積極性・主体性が大事、
そういうお話でした。
次回11/22は更年期、
エネルギーの使い方が切り替わる時期、がテーマです。

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